発行 : 2022年1月
サイズ : B5判 360頁
ISBN-10 : 4-8404-7535-0
ISBN-13 : 978-4-8404-7535-8
商品コード : 308014156
在庫 : 在庫あり(申込可)
看護基礎教育テキスト
ナーシング・グラフィカ
基礎看護学(1):看護学概論 第7版
発行 : 2022年1月
サイズ : B5判 360頁
ISBN-10 : 4-8404-7535-0
ISBN-13 : 978-4-8404-7535-8
商品コード : 308014156
在庫 : 在庫あり(申込可)
●看護学概論について、「看護における基本的な概念」「看護の理論と実践」「社会的機能としての看護」「看護の統合と今後の展望」の4つのパートに分けた、明快な構成となっています。
●身近な例を使った親しみやすいイントロダクションから始まり、看護の歴史、これからの看護の可能性・展望まで、「看護」を俯瞰的にとらえることのできる内容です。
●看護の現状について、理論、倫理、法・制度、社会福祉システムとの関係など、あらゆる角度から的確かつ簡潔に記述しています。
●現代社会において、看護職が求められるものは何か。ケアの担い手としての責務・役割は何か。図表と事例を使って、わかりやすく説き起こします。
●「健康」「病気」といった基本的な概念をめぐる考察から、適切な看護実践のあり方、継続看護、有効な看護過程の進め方まで、さまざまなレベルで「看護」のエッセンスを解説しています。
3,080 円(税込)
目次
【ARコンテンツ】
●看護の役割〈アニメーション〉
●看護師の特定行為〈アニメーション〉
●脳神経〈3D人体映像〉
●ロイ先生からのメッセージ〈動画〉
●ワトソン先生からのメッセージ〈動画〉
●看護理論の模擬実演〈動画〉
●コミュニケーション:実習前の講義〈動画〉
●医行為と看護行為〈動画〉
●看護記録の開示と訂正〈動画〉
●過失・予見と回避〈動画〉
●看護方式〈アニメーション〉
●平成28年熊本地震〈動画〉
●世界の健康問題と看護者の役割〈動画〉
・はじめに
・本書の特徴
【序章 看護の責務とその広がり】
■1 看護とその責務
■2 看護学教育の二つの側面
■3 看護の広がり
・1 根拠に基づく看護
・2 知の創造
・3 業務の拡大
・4 訪問看護
・5 診療報酬
・6 看護師養成の高等教育化
・7 高度な看護を実践する看護師の育成
第1部 看護における基本的な概念
【1 看護への導入】
◆1 看護のねらい
■1 看護とは
・1 看護,ケア,ケアリング
・2 看護が行うこと
■2 看護の役割
・1 看護の実践
・2 医師の役割,看護師の役割
◆2 実践科学としての看護
■1 看護過程
■2 理論,研究,実践
■3 看護技術の科学的検証
■4 エビデンスに基づく看護
◆3 看護実践のための教育の準備
■1 看護教育制度
・1 看護師
・2 准看護師
・3 保健師,助産師
■2 看護教育の形態
◆4 看護実践のための基準
■1 免許と看護業務
■2 看護業務基準
■3 看護職の倫理綱領
■4 指針・ガイドライン
・1 看護記録および診療情報の取り扱いに関する指針
・2 リスクマネジメントガイドライン
■5 アメリカにおける看護の基準
・1 臨床看護実践の基準,範囲(アメリカ看護師協会,2003)
・2 実践で用いる包括的標準用語
5 看護の変遷
■1 近代以前の看護
・1 ヨーロッパにおける看護
・2 日本における看護
■2 近代の看護
・1 ヨーロッパ,主としてイギリスにおける看護
・2 日本における看護
■3 現代の看護
・1 欧米,主としてアメリカにおける看護
・2 日本における看護
◆6 現代社会における看護のあり方
■1 看護に対する社会の要望と期待
・1 安全で質の高い看護サービスの提供
・2 医療を受ける場の拡大:地域包括ケアシステムの構築
・3 看護サービスの利用者の権利擁護
・4 看護の役割機能の拡大
■2 看護における人材の確保
・1 看護職員の就業状況と今後の課題
・2 外国人看護師の導入
【2 看護の対象とその理解】
◆1 統合体としての人間
■1 人間の生物学的基盤
■2 人間(生物体)の発達の特性
■3 動機付けられる存在(ニードをもつ存在)
■4 成長・発達する存在
◆2 社会的・文化的存在としての人間
■1 個人,家族,集団(グループ),地域社会
■2 生活者(個人)としての人間
◆3 健康障害をもつケアの対象の理解
■1 対象理解と看護アセスメントの枠組み(視点)
■2 健康障害とその影響
・1 自己概念
・2 ストレス,対処機制,防衛機制
・3 健康障害の過程に伴う心理的特徴
・4 個人,家族,集団(グループ),地域社会
■3 健康や病気に関する判断に影響する要因
◆4 ストレスとコーピング
■1 ホメオスタシスとは
■2 ストレスとは
・1 ストレスの基本概念
・2 ストレッサーによる心身への影響
■3 ストレス・コーピング
・1 コーピングとは
・2 ストレス・コーピングと疾患との関係
・3 日本人の悩みやストレス
■4 ストレスを軽減させる看護活動
・1 支援体制(ソーシャルサポート)
・2 ストレスマネジメント
・3 危機介入
【3 健康と病気におけるウエルネス(安寧)の促進】
◆1 健康・病気のとらえ方
■1 原始的な社会における健康と病気
■2 古代ギリシャにおける養生法
■3 キリスト教における病人とケア
■4 近代医学の興隆と社会の医療化
■5 WHOの健康の定義
■6 ウエルネス(安寧)
◆2 健康の諸相
■1 健康増進(ヘルスプロモーション)
■2 予防
■3 障害
◆3 人々の生活と健康
■1 人口統計と出生・死亡
■2 ライフスタイル
■3 健康と医療
◆4 健康に影響する要因
■1 生活習慣
・1 食事と栄養
・2 活動と運動
・3 喫煙,嗜好品
・4 休養
・5 ストレス
■2 生活環境
■3 社会・経済的要因
◆5 健康増進に向けた看護の役割
【4】ライフサイクルと健康
◆1 成長・発達の概念
■1 人間の成長・発達の特質
■2 発達理論の概観
・1 精神分析理論(フロイト)
・2 精神社会理論(エリクソン)
・3 発達課題理論(ハヴィガースト)
◆2 小児期から成人期の概念
■1 小児期(乳幼児期~学童期)
・1 運動能力,食生活,両親の離婚
・2 児童虐待
■2 思春期・青年期
■3 成人期
・1 生活習慣病
・2 更年期障害
・3 成人期の死因
◆3 老年期の概念
■1 老年期
・1 老年期の死因,疾患の特徴
・2 高齢者虐待
■2 喪失,悲嘆と死
第2部 看護の理論と実践
【5 看護実践のための理論的根拠】
◆1 はじめに
■1 理論に先立つ看護の実践
■2 看護理論とは
◆2 看護理論の分類
■1 大理論(grand theory:広範囲理論,看護モデル,概念モデル)
■2 中範囲理論(middle range theory)
■3 小理論(micro theory)
◆3 看護理論の変遷
■1 ニード理論
■2 相互作用理論(人間関係論)
■3 システム理論から全体性理論へ
■4 ケアリングの理論
◆4 さまざまな看護理論(理論家別)
■1 ナイチンゲール
■2 ヘンダーソン
■3 オレム
■4 ウィーデンバック
■5 トラベルビー
■6 ロイ
■7 M. ニューマン
■8 ワトソン
■9 ベナーとルーベル
◆5 看護実践を読み解く
・1 ウィーデンバック理論でAさんのケースを考えてみよう
・2 オレム理論でAさんのケースを考えてみよう
・3 ロイ理論でAさんのケースを考えてみよう
【6 看護における倫理と価値】
◆1 倫理と法律
■1 共通点と相違点
■2 看護における法律と倫理
・1 法的責任
・2 看護専門職としての倫理
◆2 看護倫理とは
◆3 歴史にみる人権の変遷
■1 世界人権宣言
■2 患者の権利と生命倫理(バイオエシックス)
・1 インフォームドコンセントの始まり
・2 生命倫理(バイオエシックス)の誕生
・3 患者の権利
・4 日本における生命倫理と患者の権利
・5 高度・先端医療技術と今後の課題
◆4 道徳的ジレンマと倫理的課題
■1 インフォームドコンセントにおける看護
・1 インフォームドコンセントと自律の概念
・2 インフォームドコンセントにおける課題
・3 今後の課題
■2 臓器移植における看護
・1 日本の臓器移植の特徴
・2 臓器移植における倫理的課題
・3 臓器移植における今後の課題
■3 在宅医療における看護
・1 在宅医療の特殊性
・2 在宅医療における倫理的課題
・3 在宅医療における今後の課題
◆5 看護倫理と価値
■1 個人のもつ価値
■2 専門職としての価値
◆6 倫理的課題への対応
■1 倫理的意思決定能力と行動力
■2 倫理的判断に必要な基本的知識(看護倫理で活用する判断基準)
・1 倫理理論
・2 倫理原則
・3 看護実践上の倫理的概念
・4 患者の権利
■3 倫理的看護実践のための枠組み(モデル)
■4 事例にみる倫理的意思決定
◆7 倫理的看護実践を行うために必要なこと
■1 倫理的意思決定能力の向上
■2 倫理的看護実践を支援する組織の取り組み
■3 患者の尊厳と権利を守るための制度の確立
◆8 看護研究における倫理
■1 看護研究における倫理の必要性
■2 倫理的配慮に基づく看護研究を行うための取り組み
【7 看護ケア(看護援助)の基本的役割】
◆1 コミュニケーターとしての役割
■1 コミュニケーション過程の構成要素
■2 患者と看護師のコミュニケーション
■3 コミュニケーション過程に必要な看護師の能力
・1 送り手として
・2 受け手として
■4 コミュニケーションのタイプ
・1 言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション
・2 明快性と継続性
・3 非言語的コミュニケーションの果たす役割
■5 看護理論家たちにみるコミュニケーション
・1 トラベルビー
・2 ウィーデンバック
・3 キング
◆2 支援者,代弁者としての役割
■1 意思決定の支援者としての役割
■2 代弁者としての役割
◆3 学習支援者およびカウンセラーとしての役割
■1 看護ケアの教育的側面
■2 学習支援者としての役割
■3 カウンセラーとしての役割
・1 カウンセリングとは
・2 カウンセラーの3条件
◆4 ケア提供者としての役割
■1 EBNの考え方に基づいた看護師の臨床判断モデル
■2 今後の研究の方向性
【8 看護過程(nursing process)】
◆1 看護過程とは
■1 看護過程と専門職としての看護
■2 看護過程発展の歴史
■3 看護過程:五つのステップの順序と定義
・1 五つのステップ
・2 看護過程の五つのステップの考え方
■4 看護過程の役割と意義
◆2 看護実践における看護過程の展開
■1 看護過程展開のための主要な概念を正確に理解する
・1 ヘルスアセスメント
・2 ヘルスアセスメントとクリティカルシンキング
・3 看護診断
■2 看護診断の優先順位のつけ方
■3 看護記録の書き方
第3部 社会的機能としての看護
【9 看護における法的側面】
◆1 法の概念
■1 看護と法の関わり
■2 法と規範
■3 法と道徳
■4 法の形からの分類
・1 成文法
・2 不文法
■5 法の役割による分類
・1 公法と私法
・2 実体法と手続法
■6 看護をめぐる法と制度の枠組み
・1 衛生法規体系
・2 各法規の内容に従った枠組み
◆2 看護実践の職業的および法的規則
■1 保健師助産師看護師法
・1 定義
・2 免許
・3 試験
・4 業務
■2 主な関連法規
・1 看護師等の人材確保の促進に関する法律
・2 医療法
・3 医師法
・4 その他の関連法規
◆3 医療事故における法的責任
■1 法的責任
・1 医療事故に関する法的責任
・2 行政処分
・3 懲戒処分
■2 看護記録の位置付け
■3 看護職の賠償責任保険
■4 安全管理に関する厚生労働省等の取り組み
■5 患者・家族支援体制の調整と医療対話推進者
◆4 看護実践に影響を及ぼす法律
■1 患者を守る医療現場の安全・健康
■2 看護師が働く場としての安全・健康
■3 環境への影響を配慮した医療の安全・健康
■4 報告義務
・1 事故等の報告
・2 感染症等の報告
・3 医療事故の報告(医療法)
■5 物品の管理
・1 院内感染(医療関連感染)
・2 医療廃棄物
【10 保健・医療・福祉システム】
◆1 保健・医療・福祉の概念
■1 保健の概念
■2 医療の概念
■3 福祉の概念
◆2 保健・医療・福祉サービス提供の場
■1 保健サービスの場
・1 公衆衛生・地域保健
・2 学校保健
・3 産業保健
■2 医療サービスの場
■3 福祉サービスの場
◆3 保健・医療・福祉のチーム
■1 保健・医療・福祉チームの必要性
■2 保健・医療・福祉のチームにおける看護職の役割と機能
◆4 多職種で取り組む地域包括ケアシステム
■1 多職種で取り組む介護保険法に基づくサービス
■2 多職種で取り組む障害者総合支援法に基づくサービス
■3 遠隔診療:ICT(情報通信技術)の活用
◆5 保健・医療・福祉における看護サービスの経済的評価
■1 保健における看護サービスの経済的評価
■2 医療における看護サービスの経済的評価
■3 福祉における看護サービスの経済的評価
◆6 看護サービスに対する評価
■1 看護サービスの評価の方法
■2 診療報酬による評価
・1 診療報酬とは
・2 看護サービスの評価
・3 訪問看護サービスの評価
・4 在宅医療推進のための評価
■3 医療機関の第三者評価
【11 看護の展開と継続性】
◆1 看護の継続性と継続看護
■1 看護の継続性とは
・1 病棟看護の継続性
・2 患者の居場所の移動に伴う看護の継続性
・3 継続看護
■2 退院支援・退院調整と看護の継続性を担う取り組み
・1 退院支援・退院調整が推進される背景
・2 退院支援・退院調整とは
・3 退院支援(広義)における看護師の役割
・4 看護の継続性を担うさまざまな看護師の登場
◆2 多職種連携・協働における看護
■1 医療ニーズと生活ニーズ
■2 多職種連携・協働と看護師の役割
・1 多職種連携・協働
・2 多職種連携における看護師の役割
・3 チームカンファレンスを踏まえたチームアプローチ
第4部 看護の統合と今後の展望
【12 看護の統合-看護管理・医療安全・災害看護・国際看護-】
◆1 看護ケアのマネジメント
■1 看護の提供の場
■2 看護のマネジメント
・1 看護のマネジメントとは
・2 マネジメントの対象となる資源
・3 看護のマネジメント・プロセス
■3 質の高い看護ケアを行うために
・1 インフォームドコンセントの広まり
・2 看護サービスの質保証の考え方
・3 病院機能評価
・4 クリニカルパス
■4 病院組織とリーダーシップ
・1 病院組織の成り立ちと専門職の協働
・2 リーダーシップとそのスタイル
・3 組織文化とマグネット・ホスピタル
■5 統合していく力
◆2 医療安全への取り組みと働く人の労働安全
■1 人は間違いを避けられない
■2 医療事故発生への危機感と医療安全対策の推進
■3 ヒヤリ・ハットレポートおよび医療事故報告の重要性
■4 事故防止に役立つチェックシステム
・1 セルフチェック
・2 チームによるチェック
・3 医療機器の安全システムの整備
■5 チームSTEPPS
■6 看護職の労働安全衛生
・1 看護職が働き続けられる環境の整備
・2 看護業務上の危険と防止策
◆3 災害看護の基礎
■1 災害看護の必要性
■2 災害の定義
■3 災害の分類
■4 災害医療と3T’s
■5 災害看護とは
■6 災害サイクルと必要とされる看護
・1 災害サイクルに応じた看護実践
・2 災害における心のケア
■7 災害時に必要な知識と技術
・1 トリアージ
・2 一次救命処置
・3 応急処置の例
■8 災害看護に関わる主な法と制度
・1 災害対策基本法
・2 災害救助法
・3 被災者生活再建支援法
◆4 国際看護
■1 国際保健・看護とは何か
・1 国際保健 international healthからglobal healthへ
・2 国際看護
■2 在留外国人・訪日外国人への看護
・1 異なる医療提供システムと医療サービス
・2 言語の障壁
・3 異文化看護
■3 国際保健協力活動
・1 なぜ国際保健協力が必要か
・2 看護職による国際保健協力
■4 開発途上国の健康問題
・1 健康状態の格差
・2 社会経済状況の格差
■5 国際機関の動き
・1 保健医療に関わる国際機関
・2 アルマアタ宣言
・3 ミレニアム開発目標(MDGs)から持続可能な開発目標(SDGs)へ
・4 WHOの役割
■6 日本の実施する国際協力活動
【13 これからの看護の課題と展望】
◆1 看護に求められる教育
■1 社会のニーズに応える看護学教育
・1 変化し続ける社会のニーズ
・2 看護職の役割拡大
・3 看護の専門性を高める教育
■2 カリキュラム改正
◆2 専門職としての看護組織
■1 日本看護協会
■2 日本看護学校協議会
■3 日本看護系大学協議会
・1 看護学教育の調査や質向上のための活動
・2 高度実践看護師教育課程の認定と推進
■ 4 国際看護師協会
■5 看護行政の組織
◆3 今後の課題
【コラム】
・医療・介護の提供体制の改革における看護の課題
・看護診断開発の歴史
・通達
・災害と看護-未来の看護師たちへ
【資料】
・看護職の倫理綱領(日本看護協会,2021年)
・保健師助産師看護師法(抜粋)
・医療法(抜粋)
・日本看護協会「看護記録に関する指針」(抜粋)
・世界人権宣言(仮訳)
・患者の権利章典(アメリカ病院協会,1973年)
・衛生法規体系
・第二次世界大戦後の日本の看護の歴史(看護制度の変遷)
・医療安全関連の主な取り組みと経緯
・連携対象となる保健・医療・福祉関係職
・持続可能な開発目標(SDGs)
・ミレニアム開発目標(MDGs)の達成状況
・看護理論の要約(主要な看護理論)
・看護理論の系譜
・学習参考文献
・看護師国家試験出題基準(令和5年版)対照表
・索引