発行 : 2024年1月
サイズ : B5判 280頁
ISBN-10 : 4-8404-8156-3
ISBN-13 : 978-4-8404-8156-4
商品コード : 308014084
在庫 : 在庫あり(申込可)
看護基礎教育テキスト 改訂
ナーシング・グラフィカ
疾病の成り立ちと回復の促進(3):臨床微生物・医動物 第5版
発行 : 2024年1月
サイズ : B5判 280頁
ISBN-10 : 4-8404-8156-3
ISBN-13 : 978-4-8404-8156-4
商品コード : 308014084
在庫 : 在庫あり(申込可)
●細菌、真菌、原虫、寄生蠕虫、節足動物、ウイルス、プリオンなどの生物学的な特徴を図表を用いて解説し、それぞれの違いを理解しやすくまとめています。
●感染防御機構の基礎や感染についての分類を丁寧に押さえ、感染症発症のしくみを論理立てて学べるようにしています。
●各感染症の解説に入る前に病原体の各論をまとめ、各病原体には模式図や顕微鏡写真を付けました。病原体の構造や性質が感染の成立、症状、検査、予防などとどのように関連するのかが理解しやすい構成としています。
●事例(臨床場面で考えてみよう)を数多く掲載し、病原体や感染症の知識を臨床場面と結び付けられるように工夫しています。
●感染症の検査・治療・予防や行政の対応について最新の情報をもとに解説し、実践的・社会的な視点が養えるようにしています。
3,520 円(税込)
目次
【ARコンテンツ】
●微生物の大きさ〈動画
●常在微生物〈動画
●手洗い〈動画
●細菌性食中毒の予防〈動画
●ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus)〈動画
●無菌室の一例〈動画
●骨髄バンクドナー登録希望者の方へ〈動画
●滅菌手袋の着け方・外し方〈動画
●洗浄の方法〈動画
●感染症・冷静な対応のために〈動画
●尿検査の実際〈動画
●薬剤感受性検査〈動画
●抗菌 薬を理解するための理論〈アニメーション
・はじめに
・本書の特徴
・本書『臨床微生物・医動物』で学ぶこと
・臨床微生物・医動物一覧
・臨床場面で出合う医動物
・感染症の歴史と医学・医療の発展
【1 微生物・医動物とは】
■1 臨床微生物・医動物の特徴
・1 真核生物と原核生物の基本構造
・2 ウイルスの基本構造
・3 プリオン
・4 臨床微生物・医動物の大きさの比較
・5 臨床微生物・医動物の増殖のしかたの違いと病原性
1 真核生物
2 原核生物
3 ウイルス
・6 臨床微生物・医動物の基本構造に基づく薬剤感受性の違い
■2 身の回りの微生物
・1 常在微生物
・2 発酵食品とプロバイオティクス
・3 環境と微生物
【2 感染症の分類と感染防御機構】
◆1 感染症と臨床微生物・医動物
■1 感染症に関する主な分類
・1 感染症の分類
1 臨床微生物・医動物の種類による分類
2 人体部位による分類
・2 顕性感染と不顕性感染
・3 内因性感染と外因性感染
・4 医療関連感染(院内感染)と市中感染
■2 感染成立の3要因と感染予防の基本
・1 感染成立の3要因
1 感染源
2 感受性宿主
3 感染経路
・2 感染予防の基本
1 標準予防策(スタンダードプリコーション)
2 感染経路別予防策
◆2 感染防御機構の基礎
■1 感染抵抗力:自然免疫と獲得免疫
・1 自然免疫(非特異的防御機構)
・2 獲得免疫(特異的防御機構)
■2 体液性免疫応答のプロセス
・1 抗体産生
・2 体液性免疫反応
■3 細胞性免疫応答のプロセス
・1 感作T細胞の増殖
・2 細胞性免疫反応
■4 一次免疫応答と二次免疫応答
【3 宿主の臓器・組織別にみる感染症と病原体】
◆1 呼吸器感染症
インフルエンザウイルス
新型コロナウイルス
肺炎球菌
■1 呼吸器感染症の種類と病原体
・1 定義
・2 特徴と分類
・3 臨床症状・病原体
1 上気道感染症
2 気管支炎
3 肺炎
◆2 結核
結核菌
■1 結核と結核菌
■2 結核の検査
・1 免疫学的検査
1 インターフェロンγ遊離試験
2 ツベルクリン反応検査
・2 細菌学的検査
1 抗酸菌塗抹検査
2 抗酸菌培養検査
3 抗酸菌同定検査
・3 放射線検査
■3 結核の治療
・1 化学療法
・2 服薬支援
■4 結核の予防
・1 BCGワクチンの接種
・2 潜在性結核感染症に対する化学療法
・3 院内感染の予防
◆3 消化器系感染症
腸管出血性大腸菌O157
コレラ菌
赤痢菌
チフス菌,パラチフスA菌
ノロウイルス
ヘリコバクター・ピロリ
■1 消化器系感染症の種類と病原体
・1 病原性大腸菌感染症
・2 輸入腸管感染症
・3 食中毒
1 原因微生物
2 感染型食中毒と毒素型食中毒
・4 その他の消化器系感染症
■2 食中毒の予防・治療
・1 細菌性およびウイルス性食中毒の予防
・2 食中毒の治療
◆4 肝炎
A型肝炎ウイルス
B型肝炎ウイルス
C型肝炎ウイルス
E型肝炎ウイルス
■1 ウイルス性肝炎
・1 急性肝炎
・2 劇症肝炎
・3 慢性肝炎
■2 肝硬変
■3 肝臓癌
■4 ウイルス性肝炎の臨床経過
・1 A型肝炎
・2 B型肝炎
1 母子感染(垂直感染)
2 幼少期以降の感染(水平感染)
3 HBV再活性化
・3 C型肝炎
・4 E型肝炎
■5 肝炎ウイルスの感染予防
・1 針刺し事故
・2 針刺し事故後の対応
◆5 尿路感染症
大腸菌
緑膿菌
■1 尿路感染症の種類と病原体
・1 尿路感染症の定義と種類
・2 分類と病原体
1 単純性尿路感染症(単純性膀胱炎,単純性腎盂腎炎)
2 複雑性尿路感染症(複雑性膀胱炎,複雑性腎盂腎炎)
■2 尿検査
・1 目的
・2 採尿方法
・3 検体の取り扱い
■3 膀胱留置カテーテルと感染予防
・1 尿路へのカテーテルの留置と尿路感染症
1 尿路へのカテーテルの留置
2 膀胱留置カテーテルによる尿路感染症
3 細菌の侵入経路
・2 膀胱留置カテーテルによる尿路感染症の予防
1 適切な患者への使用
2 挿入時の感染予防
3 留置中の感染予防
◆6 性感染症
ヒト免疫不全ウイルス
トラコーマクラミジア
淋菌
■1 性感染症の種類と病原体
■2 性感染症の予防
◆7 皮膚・粘膜の感染症
A群溶血性レンサ球菌
黄色ブドウ球菌
◆8 皮膚に発疹が出現するウイルス感染症とリケッチア感染症
麻疹ウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
つつが虫病リケッチア
■1 皮膚に発疹が出現する感染症
・1 麻疹
・2 風疹
・3 水痘・帯状疱疹
・4 エムポックス(サル痘)
・5 手足口病
・6 伝染性紅斑(りんご病)
・7 突発性発疹
・8 デング熱
・9 ヒト免疫不全ウイルス感染症
・10 梅毒
・11 単純ヘルペスウイルス感染症
・12 カポジ水痘様発疹症
◆9 脳・神経系感染症
髄膜炎菌
日本脳炎ウイルス
■1 脳・神経系感染症の種類と病原体
・1 髄膜炎・脳炎の定義
・2 髄膜炎・脳炎の症状
・3 髄膜炎・脳炎の分類と病原体
・4 治療
・5 予防
■2 その他の神経系(疾患)症状を呈する感染症
・1 破傷風
・2 ボツリヌス症
・3 クロイツフェルト・ヤコブ病
【4 宿主の因子が影響する感染症と病原体】
◆1 人獣共通感染症
狂犬病ウイルス
オウム病クラミジア
多包条虫
単包条虫(エキノコックス)
■1 人獣共通感染症
■2 人獣共通感染症の現状と予防
◆2 寄生虫感染症
アニサキス
蟯虫
トキソプラズマ
マラリア原虫
■1 日常生活と主な寄生虫感染症
・1 寄生虫の分類
・2 寄生虫感染症の現状
1 まれになった寄生虫
2 ほとんど変化がない寄生虫
3 新興・再興感染症としての寄生虫症の動向
4 輸入寄生虫症
・3 寄生虫感染症の臨床症状
1 急性に発症するもの
2 重篤な慢性症状を起こすもの
3 日和見寄生虫感染症
・4 看護師に感染の危険がある寄生虫感染症
■2 輸入感染症に対する日本の体制
・1 輸入感染症
・2 輸入感染症監視体制の現状
・3 感染症持ち込み防止に必要なこと
◆3 小児の感染症
ロタウイルス
百日咳菌
■1 A群溶血性レンサ球菌感染症の続発症
・1 急性糸球体腎炎
・2 リウマチ熱
■2 小児の予防接種
◆4 母子感染
B群レンサ球菌
風疹ウイルス
ヒトT細胞白血病ウイルス
単純ヘルペスウイルス
梅毒トレポネーマ
■1 母子感染の経路と病原体
・1 母子感染の感染経路と病原体
・2 母子感染の予防と妊婦スクリーニング
◆5 高齢者の感染症
疥癬虫(ヒゼンダニ)
■1 疥癬
・1 臨床症状・経過
・2 検査・診断
・3 治療
・4 予防
■2 誤嚥性肺炎
・1 誤嚥性肺炎の発生機序
・2 誤嚥性肺炎を起こす微生物
・3 臨床症状・経過
・4 予防・治療
■3 褥瘡感染
・1 褥瘡と褥瘡感染
1 褥瘡の発生機序
2 褥瘡発生後の経過
3 褥瘡感染
・2 褥瘡感染を起こす微生物
・3 臨床症状・経過
・4 検査・診断
・5 予防
・6 治療
◆6 日和見感染症
レジオネラ(属)菌
セパシア菌
■1 日和見感染症
・1 定義
・2 日和見感染症を起こす要因
・3 日和見感染症を起こす代表的な病原体
◆7 移植患者と感染症
サイトメガロウイルス
アスペルギルス
■1 造血幹細胞移植
■2 易感染状態の移植患者
■3 移植後の感染リスクと病原体
・1 移植後早期(移植後・生着)
・2 移植後中期(生着後・移植後100日目ごろ)
・3 移植後後期(移植後100日目ごろ以降)
◆8 手術創・外傷と感染症
破傷風菌
ウェルシュ菌
■1 内毒素(エンドトキシン)による感染症
・1 臨床症状
・2 治療
■2 穿孔性腹膜炎
・1 病態
・2 エンドトキシンショック
■3 手術部位感染(SSI)のリスク因子
・1 手術部位感染(SSI)とその分類
・2 手術創の清浄度分類
・3 手術創の清浄度以外のリスク因子
■4 クロストリジウム属による感染症
◆9 血管内カテーテル関連血流感染症
コアグラーゼ陰性ブドウ球菌
カンジダ・アルビカンス
■1 血管内カテーテル関連血流感染症
・1 血管内カテーテル関連血流感染とは
・2 起炎菌
・3 微生物の侵入経路と予防策
1 カテーテル挿入部の皮膚の管理
2 カテーテル接続部の管理
3 輸液の管理
・4 感染を疑った場合の看護
◆10 薬剤耐性菌
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
バンコマイシン耐性腸球菌
ESBL産生菌
多剤耐性緑膿菌
多剤耐性結核菌
■1 抗菌薬の開発と薬剤耐性菌の出現の“いたちごっこ”
・1 ペニシリンの発見
・2 セフェム系抗菌薬の開発
・3 その後の薬剤耐性菌
■2 薬剤耐性の機序
・1 抗菌薬不活化酵素の産生
・2 作用点の変化
・3 作用点への到達阻害
・4 作用点の保護
■3 薬剤耐性菌保菌者
■4 薬剤耐性菌をこれ以上増やさないために
・1 抗菌薬の適正使用
・2 感染予防策の重要性
・3 地域連携と多職種連携
【5 感染・発症予防と行政の対応】
◆1 ワクチン接種と血清療法
■1 ワクチン接種
・1 日本の現行ワクチン
・2 ワクチンの成分
・3 ワクチン接種の目的
・4 ワクチンの副反応と接種時の注意
■2 血清療法
・1 免疫グロブリン製剤
・2 血清療法の副作用
◆2 洗浄・消毒・滅菌と環境の清掃
■1 総論
■2 医療機器の洗浄・消毒・滅菌
・1 洗浄・消毒・滅菌とは
・2 洗浄
1 洗剤の種類
2 洗浄方法
・3 消毒
1 化学的消毒法
2 物理的消毒法
・4 滅菌
1 滅菌法
2 滅菌の確認
3 滅菌物の保管・取り扱い
■3 環境の清掃
・1 床
・2 高頻度接触部位
・3 カーテン
・4 流し,トイレ,浴室・シャワー室
・5 マニュアルの整備
■4 感染性廃棄物の処理
◆3 感染症法
■1 感染症をめぐる近年の変化
・1 新興感染症
・2 再興感染症
■2 感染症法の制定
【6 感染症の検査・治療】
◆1 感染症検査と臨床微生物・医動物
■1 感染症の徴候・症状
・1 検査
・2 全身症状
・3 局所症状
・4 患者の背景
■2 原因微生物・医動物を検出する検査
・1 検体の塗抹・鏡検
・2 抗原・毒素の検出
・3 遺伝子検査
・4 培養検査
■3 免疫学的検査
・1 血清学的診断法
・2 皮内反応
■4 検査材料の採取時の注意点
・1 血液
・2 尿(中間尿)
・3 糞便
・4 鼻咽頭拭い液
・5 喀痰
・6 髄液
・7 膿,分泌液
・8 カテーテル先端
■5 検査室からのメッセージ
◆2 感染症の治療
■1 抗感染症薬
・1 抗菌薬
1 抗菌薬の作用機序
2 抗菌薬の投与法
3 主な抗菌薬の種類と特徴
・2 抗ウイルス薬
・3 抗真菌薬
・4 抗寄生虫薬
■2 血清療法(免疫グロブリン製剤の投与)
■3 外科的処置
・1 皮下膿瘍
・2 創感染,術後の手術部位感染
・3 腹腔内感染
■4 敗血症の治療
・1 敗血症
・2 敗血症性ショック
・3 抗菌薬の投与法
・4 全身管理
■5 宿主の免疫能の改善
・1 栄養管理
・2 免疫抑制状態の改善
■6 症状の緩和
■7 感染症治療時の看護
・1 症状の観察
・2 抗菌薬の投与に関する注意
【コラム】
・侵入門戸と感染
・結核の発見契機
・広域食中毒事例
・乳児ボツリヌス症とハチミツ
・梅毒感染の拡大
・エキノコックス症の本州への波及
・外来動物の野生化
・トーチの会
・殺虫剤浸漬蚊帳
・風疹ワクチン接種の社会的意義
・薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
・ワクチン開発の将来・感染症の予防は治療に勝る
・新興・再興感染症と輸入感染症
・看護師国家試験出題基準(令和5年版)対照表
・索引