疾病の成り立ちと回復の促進(2):臨床薬理学 第7版
立ち読みする

発行 : 2023年1月

サイズ : B5判 360頁

ISBN-10 : 4-8404-7834-1

ISBN-13 : 978-4-8404-7834-2

商品コード : 308014076

在庫 : 在庫あり(申込可)

正誤表

看護基礎教育テキスト

ナーシング・グラフィカ

疾病の成り立ちと回復の促進(2):臨床薬理学 第7版

発行 : 2023年1月

サイズ : B5判 360頁

ISBN-10 : 4-8404-7834-1

ISBN-13 : 978-4-8404-7834-2

商品コード : 308014076

在庫 : 在庫あり(申込可)

正誤表

●「1章 医薬品総論」で、医薬品とはなにか、医薬品の作用原理、注意点、また臨床で適切に医薬品を使用していく流れと注意点を学び、2〜14章の各論で疾患ごとに必要な薬品と、特徴的な作用・注意点について学ぶ構成になっています。与薬の当事者である看護師が、安全に薬物療法を行うために必要な視点を特に重視し、臨床に出てからも活用できる内容になっています。

●各論では、薬剤の理解に必要な解剖生理、病態、微生物学などを冒頭でコンパクトに解説し、薬剤が疾患や症状を改善していく理由が一冊で理解できます。

●AR動画も充実させました。薬物動態や薬理作用など薬理学に関する動画はもちろん、解剖生理、検査、与薬技術についての動画も収載し、学生さんが「ちょっと知りたい」と感じたときにすぐに学べるようになっています。

●疾患治療の代表的な薬剤は表にまとめ、薬理作用、薬物有害反応(ADR)、安全面で重要なこと、看護における注意点の4項目について、重要なポイントを抽出.また,主要な疾患については,薬剤が作用するポイントを病態と合わせて図解しました。

●コラムやplus αで発展的な内容や最新の情報も紹介しています。一歩進んだ医薬品、薬物療法の理解へ導きます。


「はじめに」
「シラバス・授業計画案」
旧版はこちら

著者

横浜市立大学大学院医学研究科看護生命科学分野教授 赤瀬 智子 編集

宮崎大学医学部看護学科統合臨床看護科学講座臨床薬理学教授 柳田 俊彦 編集

3,740 円(税込)

カートに追加しました

立ち読みする

目次

【ARコンテンツ】
●ナトリウムポンプ〈動画〉
●経口与薬〈動画〉
●静脈内注射〈動画〉
●薬物動態-吸収-〈アニメーション〉
●薬物動態-分布-〈アニメーション〉
●薬物動態-代謝-〈アニメーション〉
●薬物動態-排泄-〈アニメーション〉
●薬が処方されてから患者に投与されるまで〈動画〉
●調剤薬局のしくみ〈動画〉
●医療過誤の事例と法的責任〈アニメーション〉
●尿検査の実際〈動画〉
●消毒薬とその使用法〈動画〉
●免疫のしくみ〈アニメーション〉
●薬物の作用機序の基本(神経伝達物質)〈アニメーション〉
●アルツハイマー型認知症治療薬の作用機序〈アニメーション〉
●血液の組成と機能〈アニメーション〉
●凝固・線溶のしくみ〈アニメーション〉
●インスリンの自己注射〈動画〉
●褥瘡処置の手順〈動画〉
●平衡覚伝導路のしくみ〈アニメーション〉

・「メディカAR」の使い方
・はじめに
・本書の特徴
・医薬品の情報について
・医薬品剤形まとめ表

【序章 看護学生が臨床薬理学を学ぶ意義】
1 看護学生がなぜ臨床薬理学を学ぶのか
2 臨床の現場における看護師と薬の関係
(1)誤薬の防止(2)治療効果の確認(3)有害な作用の早期発見と予防(4)患者・家族に対する治療の説明と服薬指導(5)チーム医療の一員としての情報の共有・発信
3 看護界や社会の変化と薬の取り扱いの変化

【1 医薬品総論】
■1 医薬品とは
1 法規による医薬品の分類
(1)医療用医薬品と一般用医薬品(2)毒薬と劇薬(3)麻薬(4)向精神薬(5)覚醒剤
2 医薬品の使用目的による分類
3 その他の分類
■2 医薬品の作用原理とその影響
1 薬力学
(1)薬理作用の原理(2)受容体(3)イオンチャネル(4)トランスポーター(5)酵素
■3 薬物動態学
1 薬物の投与経路
(1)経口投与(2)注射投与(3)舌下投与・口腔内投与(4)直腸内投与(5)経皮投与(6)吸入投与(7)脊髄腔内投与(8)その他
2 薬物の体内動態
(1)吸収(2)分布(3)代謝(4)排泄
3 薬物相互作用
(1)薬物動態学的相互作用(2)薬力学的相互作用
4 治療薬血中濃度モニタリング
5 好ましくない副作用(薬物有害反応)
(1)用量関連性,非用量関連性の薬物有害反応(2)薬物に対するアレルギー反応(3)薬物の反復投与による影響
6 注意が必要な薬物療法の対象者
(1)新生児・小児(2)高齢者(3)妊婦・授乳婦
7 職業性曝露について
■4 医薬品の適正な使用に向けて
1 処方から投与まで
(1)処方(2)調剤(3)与薬(4)薬物療法への看護援助
2 医薬品の情報
(1)医薬品添付文書(2)緊急安全性情報(イエローレター)と安全性速報(ブルーレター)(3)独立行政法人医薬品医療機器総合機構(4)医薬品安全対策情報(5)医薬品インタビューフォーム(6)患者向医薬品ガイド
3 医薬品の管理
(1)医薬品の保管方法(2)在宅における医薬品の管理(3)患者の服薬管理
4 在宅における服薬支援のポイント
(1)服薬しやすい状況を整える(2)薬物有害反応への対応(3)アドヒアランスを高める
5 医薬品の開発から臨床で使用されるまで
(1)開発の流れ(2)審査(3)厳格な手順の必要性:薬害

【2 感染症に使用する薬】
■1 感染症
1 感染症とは
2 感染症の診断
3 感染経路
4 治療
■2 抗微生物薬(抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬)
1 微生物とは
(1)真核生物(2)原核生物(3)ウイルス
2 抗微生物薬とは
(1)抗微生物薬の選択(2)培養検査(3)抗微生物薬の適正使用
3 抗菌薬
(1)抗菌薬とは(2)抗菌薬の種類と作用機序(3)PK-PD(4)各抗菌薬の特徴(5)抗結核薬
4 抗ウイルス薬
(1)抗ウイルス薬とは(2)抗インフルエンザウイルス薬(3)抗ヘルペスウイルス薬(4)抗HIV薬(5)抗サイトメガロウイルス薬(6)抗肝炎ウイルス薬
5 抗真菌薬
(1)抗真菌薬とは(2)各抗真菌薬の特徴
6 抗寄生虫薬
(1)抗寄生虫薬とは(2)抗原虫薬(3)抗蠕虫薬
7 消毒薬
(1)滅菌と消毒(2)高・中・低水準消毒薬

【3 免疫疾患・アレルギー・炎症に使用する薬】
■1 免疫のしくみ
1 自然免疫と獲得免疫
(1)自然免疫(2)獲得免疫
2 細胞性免疫と液性免疫
(1)細胞性免疫(2)液性免疫
3 能動免疫と受動免疫
(1)能動免疫(2)受動免疫
4 免疫疾患
5 免疫疾患の治療薬
6 アレルギー
(1)感作(2)アレルギー反応の分類
■2 自己免疫疾患の治療薬
1 関節リウマチ治療薬
(1)病態(2)治療
2 全身性エリテマトーデス治療薬
(1)病態(2)治療
■3 炎症(痛み・発熱)の治療薬
1 ステロイド
2 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
(1)作用機序(2)注意点
3 その他の鎮痛薬
■4 アレルギーの治療薬
1 抗アレルギー薬
2 分子標的治療薬(抗体製剤)
3 アレルゲン免疫療法
■5 予防接種
1 定期予防接種薬
2 任意予防接種薬
3 ワクチンの種類
(1)生ワクチン(2)不活化ワクチン,組換えタンパクワクチン(3)トキソイド
4 ワクチン接種に伴う副反応と有害事象
5 医療関係者のための予防接種

【4 がんに使用する薬】
■1 がんとは
(1)がんの病態(2)細胞周期(3)進行度
■2 がんの薬物療法
(1)抗がん薬による治療(2)治療の評価
1 細胞障害性抗がん薬
(1)作用機序(2)種類と特徴
2 分子標的治療薬
(1)作用機序(2)種類と特徴(3)薬物有害反応
3 免疫チェックポイント阻害薬
4 ホルモン療法薬
5 がん治療の例:大腸癌
(1)病態(2)治療
6 抗がん薬与薬時の注意点
(1)事前確認(2)過量投与となった場合の対処
■3 細胞障害性抗がん薬・分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の有害作用とその対策
1 細胞障害性抗がん薬の有害作用
(1)骨髄抑制(2)消化器障害(3)心毒性(4)肺毒性(5)腎毒性(6)肝毒性(7)神経毒性(8)脱毛,皮膚障害
2 分子標的治療薬の有害作用
3 免疫チェックポイント阻害薬の有害作用
■4 がん性疼痛に使用する薬
1 WHOがん疼痛ガイドライン
(1)オピオイド鎮痛薬(2)非オピオイド鎮痛薬(3)鎮痛補助薬

【5 末梢神経に作用する薬】
■1 神経系概論
1 神経系とは
2 神経細胞(ニューロン)と神経伝達物質
(1)神経細胞(ニューロン)(2)神経伝達物質
3 自律神経とは
(1)交感神経と副交感神経の構造(2)自律神経と神経伝達物質
4 神経伝達物質の受容体
5 交感神経と副交感神経のバランス
■2 交感神経に作用する薬
1 アドレナリン作動薬
(1)α1受容体刺激薬(2)α2受容体刺激薬(3)β1受容体刺激薬(4)β2受容体刺激薬(5)β3受容体刺激薬
2 抗アドレナリン薬
(1)α受容体遮断薬(2)β受容体遮断薬
■3 副交感神経に作用する薬
1 コリン作動薬
(1)直接型コリン作動薬(2)間接型コリン作動薬
2 抗コリン薬
(1)天然型抗コリン薬(2)合成型抗コリン薬

【6 脳・中枢神経系疾患で使用する薬】
■1 中枢神経系の働きと薬
(1)中枢神経系の薬
■2 中枢神経疾患の治療薬
1 抗てんかん薬
(1)病態(2)治療(3)抗てんかん薬の有害作用と看護上の注意点
■3 パーキンソン病治療薬
(1)病態(2)治療
■4 認知症(アルツハイマー型認知症)の
(1)治療薬(2)病態(3)治療
■5 精神疾患に用いる薬(向精神薬)
1 向精神薬の分類
2 抗精神病薬
(1)病態(2)治療(3)抗精神病薬の有害作用と看護上の注意点
3 抗うつ薬
(1)病態(2)治療(3)抗うつ薬の有害作用と看護上の注意点
4 睡眠薬
(1)病態(2)治療(3)睡眠薬(ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系)の有害作用と看護上の注意点
5 抗不安薬
(1)抗不安薬の適応と作用(2)主な抗不安薬(3)抗不安薬の有害作用と看護上の注意点
6 気分安定薬(抗躁薬)
(1)病態(2)治療(3)気分安定薬の有害作用と看護上の注意点

【7 循環器疾患に使用する薬】
■1 循環器と循環器疾患
■2 高血圧
1 病態
2 治療
(1)降圧薬
■3 低血圧
1 病態
2 治療
(1)昇圧薬
■4 不整脈
1 病態
2 治療
(1)抗不整脈薬
■5 狭心症
1 病態
2 治療
(1)抗狭心症薬
■6 心不全
1 病態
2 治療
(1)心不全治療薬
■7 心筋梗塞
1 病態
2 治療
■8 動脈硬化
1 病態
2 治療
■9 脳卒中
1 病態
2 治療
■10 肺高血圧症
1 病態
2 治療

【8 血液・造血器疾患に使用する薬】
■1 血液のしくみ
■2 貧血治療薬
1 病態と治療
(1)鉄欠乏性貧血(2)巨赤芽球性貧血(3)再生不良性貧血(4)溶血性貧血(5)腎性貧血
■3 播種性血管内凝固症候群治療薬
1 病態
2 治療
■4 血友病治療薬
1 病態
2 治療
■5 特発性血小板減少性紫斑病治療薬
1 病態
2 治療

【9 代謝/内分泌疾患に使用する薬】
■1 代謝/内分泌疾患
1 代謝
2 内分泌
3 糖尿病治療薬
(1)病態(2)治療
4 脂質異常症治療薬
(1)病態(2)治療(3)配合剤
5 痛風治療薬(高尿酸血症治療薬)
(1)病態(2)治療
6 骨粗鬆症治療薬
(1)病態(2)治療
7 甲状腺疾患治療薬
(1)甲状腺機能亢進症治療薬(2)甲状腺機能低下症治療薬
8 副腎疾患治療薬
(1)アジソン病治療薬(2)クッシング症候群治療薬(3)尿崩症治療薬

【10 呼吸器疾患に使用する薬】
■1 呼吸器
■2 気管支喘息治療薬
1 病態
2 気管支喘息に使用する薬の分類
(1)発作治療薬(リリーバー)(2)長期管理薬(コントローラー)
3 主な治療薬
(1)気管支拡張薬(2)ステロイド薬(3)抗アレルギー薬(4)生物学的製剤
■3 鎮咳薬
1 咳(咳嗽)
2 治療
■4 去痰薬
1 痰
2 治療

【11 消化器系疾患に使用する薬】
■1 消化器系の構造と機能
■2 消化器系疾患に使用する薬の分類と特徴
1 消化性潰瘍治療薬
(1)胃酸分泌のしくみと消化性潰瘍(2)消化性潰瘍の症状(3)消化性潰瘍治療薬の分類(4)治療法と投与例(5)消化性潰瘍に対する看護(6)胃食道逆流症
2 健胃消化薬
(1)健胃消化薬の分類(2)食欲不振,胃部不快感,胃もたれなどに対する(3)看護
3 制吐薬,鎮吐薬
(1)制吐薬の分類(2)悪心・嘔吐に対する看護
4 消化管運動機能改善薬
(1)消化管運動機能改善薬の分類(2)上部消化管症状に対する看護
5 瀉下薬(下剤)
(1)瀉下薬の分類(2)便秘のタイプと薬の選択(3)便秘時の看護
6 止瀉薬
(1)止瀉薬の分類(2)下痢時の看護
7 腸疾患治療薬
8 肝臓・胆囊・膵臓の疾患に使用する薬

【12 泌尿器・生殖器疾患に使用する薬】
■1 泌尿器・男性生殖器疾患の治療薬
1 排尿障害治療薬
(1)排尿障害とは(2)治療
2 勃起不全治療薬
(1)病態(2)治療
■2 女性生殖器疾患の治療薬
1 女性ホルモン製剤
(1)更年期障害(2)無月経
2 排卵誘発薬
(1)不妊症
3 子宮収縮薬
4 子宮収縮抑制薬
5 子宮内膜症治療薬
(1)子宮内膜症

【13 感覚器疾患に使用する薬】
■1 皮膚疾患の治療薬
1 皮膚の解剖生理
2 皮膚疾患に用いる薬の特徴
3 褥瘡治療薬
(1)病態(2)治療
4 アトピー性皮膚炎治療薬
(1)病態(2)治療
■2 眼科疾患の治療薬
1 白内障治療薬
(1)病態(2)治療
2 緑内障治療薬
(1)病態(2)治療
3 結膜炎治療薬
(1)病態(2)治療
■3 平衡感覚障害の治療薬
1 めまい治療薬
(1)病態(2)治療

【14 周術期・救命救急時に使用する薬】
■1 周術期・救命救急時に使用する薬の特徴
■2 医薬品投与による緊急事態
1 アナフィラキシーショック
(1)病態(2)臨床症状(3)原因医薬品(4)アナフィラキシーの初期治療に使用する医薬品
2 過量投与
■3 ショックに対して使用する薬
1 循環改善のために使用する薬
2 ステロイド
■4 薬物中毒の治療に使用する薬
■5 救急カートに必要な薬
■6 輸液製剤
1 輸液の目的
2 人体の体液分布と浸透圧
3 輸液の種類と体内分布
4 クリティカルケアで使用する輸液
5 クリティカルケアでよく行われる輸液療法
(1)敗血症性ショックに対する蘇生輸液(2)熱傷に対する初期輸液
■7 麻酔時に使用する薬
1 麻酔薬(鎮静薬)
(1)吸入麻酔薬(2)静脈麻酔薬
2 鎮痛薬
3 筋弛緩薬
4 局所麻酔薬
5 前投薬
6 麻酔に使用する薬に伴う合併症
(1)悪性高熱症(2)アナフィラキシーショック(3)局所麻酔中毒
■8 輸血療法
1 輸血製剤の使用に際して
2 輸血製剤の種類
3 輸血製剤による合併症
(1)急性溶血性副作用(2)アレルギー・アナフィラキシー(3)輸血後GVHD(4)輸血関連急性肺障害(TRALI)(5)輸血関連循環過負荷(TACO)(6)高カリウム血症(7)大量輸血時の有害事象(8)感染症

【コラム】
●医薬品の名前
●製造や承認の工程による分類
●東洋医学(漢方)
●「ミリ」に注意!
●1日量と1回量
●服用時間
●持参薬
●DPC
●PTP(press through pack)包装の特徴
●服薬遵守を上げるためには?
●医薬品の保存条件
●ゲノム創薬
●特例承認
●医薬品開発の課題
●多職種連携による結核治療
●多剤耐性結核菌
●アナフィラキシーショックのメカニズム
●ヒドロキシクロロキンの注意点
●アスピリン喘息に注意
●遺伝子ワクチン-新型コロナウイルスワクチン
●海外渡航のためのワクチン
●がん以外で用いられる分子標的治療薬
●錐体外路
●生体内の血液凝固系機構と線溶系機構
●健康食品・サプリメント使用の注意点
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物治療
●なぜ男性は尿閉のリスクが高いのか?
●なぜ残尿の有無を確かめるのか?
●排尿障害治療薬は効かない?
●月経痛
●月経周期と女性ホルモンのメカニズム

◆看護 師国家試験出題基準(令和5 年版)対照表
◆索引