発行 : 2024年1月
サイズ : B5判 184頁
ISBN-10 : 4-8404-8155-5
ISBN-13 : 978-4-8404-8155-7
商品コード : 308014046
在庫 : 在庫あり(申込可)
看護基礎教育テキスト 改訂
ナーシング・グラフィカ
人体の構造と機能(2):臨床生化学 第7版
発行 : 2024年1月
サイズ : B5判 184頁
ISBN-10 : 4-8404-8155-5
ISBN-13 : 978-4-8404-8155-7
商品コード : 308014046
在庫 : 在庫あり(申込可)
●「生化学」を臨床看護につなげてとらえられるよう、「代謝」を軸に本書を構成。さまざまな栄養素からエネルギーを取り出し、生体成分を合成する代謝回転のうえに恒常性が保たれ、生命が維持されていることを学びます。
●序章「生化学総論」において、生化学と看護実践・日常生活とのつながりや、生化学を学ぶ上で知っておきたい化学の知識、生物の知識を解説。生化学を学ぶ基礎を築きます。
●各章のはじめに、日常生活や臨床場面に隠れている生化学の例を紹介。生化学を身近に感じながら学ぶことができます。
●物質をキャラクター化した図解で代謝を解説しています。物質を視覚的にイメージすることで、身体で起こるさまざまな代謝がつなげて理解できます。
●細胞膜のはたらき、エネルギーの発生と貯蔵、遺伝情報の複製・転写・翻訳など、生体内の分子レベルのしくみをARの動画でビジュアル化し、理解を促します。
●巻末に「生化学でよく使われる用語や単位」を収載。官能基や分子の結合、単位など生化学で頻出の知識を整理できます。
●情報の更新に努め、再生医療や遺伝子診断,さらにがんの治療薬など最新トピックも取り上げています。
●患者とのQ&Aコラム「臨床場面で考えてみよう」を随所に配し、生化学の知識を臨床に生かすトレーニングと考え方のヒントを提示。学習の動機付けを狙います。
●実際に看護教育に携わっている研究者が、看護に活用できる知識に絞り込んで執筆しています。
2,970 円(税込)
目次
【ARコンテンツ】
●半透膜〈アニメーション〉
●ナトリウムポンプ〈アニメーション〉
●細胞膜のはたらき〈アニメーション〉
●エネルギーの発生と貯蓄のしくみ〈アニメーション〉
●さまざまな代謝〈アニメーション〉
●立体異性体〈アニメーション〉
●糖質代謝〈アニメーション
●不飽和脂肪酸〈アニメーション〉
●脂質代謝〈アニメーション〉
●食道・胃・十二指腸〈動画〉
●タンパク質の高次構造〈アニメーション〉
●アミノ酸代謝〈アニメーション〉
●小腸の構造〈アニメーション〉
●脾臓の構造と機能〈アニメーション〉
●RNAからタンパク質への翻訳(遺伝情報の解読)〈アニメーション〉
●ヌクレオチド代謝〈アニメーション〉
●腎臓の働きと腎不全に関する基礎知識〈アニメーション〉
●DNAの複製〈アニメーション〉
●DNAからRNAへの転写(遺伝情報の読み取り)〈アニメーション〉
・はじめに
・本書の特徴
【序章 生化学総論】
◆1 生化学を学ぶために
■1 生化学とは
・1 生化学で学ぶこと
・2 学びを臨床につなげる
■2 看護実践,日常生活における生化学
・1 ヒトの生命や生活を説明できる
・2 疾病の原因を説明できる
・3 臨床検査に生かせる
・4 生化学を理解するには
◆2 知っておきたい化学の基礎知識
■1 原子の構造
・1 原子を構成する粒子
・2 物質を構成する要素
・3 周期表と電子配置
■2 生化学でよくみられる元素とその結合
・1 共有結合
・2 水素結合
・3 イオン結合
■3 アボガドロ数,分子量,モル,モル濃度
■4 イオンで存在する物質の濃度表示
■5 浸透圧
■6 酸(acid)と塩基(base),塩(salt)
■7 pH(水素イオン指数)
■8 酸化反応と還元反応
◆3 知っておきたい生物の知識:細胞
■1 生命と細胞
■2 細胞膜
■3 細胞質
■4 細胞質内における構造と機能の局在
【1 代謝総論】
◆1 代謝とは
■1 代謝
■2 異化と同化
・1 異化
・2 同化
◆2 代謝とその制御
◆3 細胞間の情報伝達と代謝の調節
■1 ホルモンと神経伝達物質による情報伝達
・1 ホルモンによる情報伝達
・2 神経伝達物質による情報伝達
■2 ホルモンと神経伝達物質の受容体
・1 ステロイド
・2 ペプチド,アミン
■3 ホルモンと神経伝達物質の作用
【2 酵素】
◆1 酵素の役割
◆2 酵素の性質
・1 酵素は主にタンパク質から成っている
・2 酵素には基質特異性がある
・3 酵素には反応特異性がある
・4 酵素反応はさまざまな因子に影響される
◆3 酵素の分類
◆4 臨床診断と酵素
・1 アイソザイム
・2 臨床検査に用いられる酵素
3 さまざまな代謝
【3-1 糖質代謝】
◆1 糖質
■1 糖とは何か
・1 糖の構成要素
・2 糖の構造
■2 単糖類
■3 オリゴ糖(少糖)類
・1 二糖類
■4 多糖類
・1 ホモ多糖
・2 ヘテロ多糖
◆2 糖質代謝の概要
■1 糖質の種類と消化・吸収
■2 糖質代謝の流れ
・1 エネルギー源
・2 グリコーゲンとして貯蔵
・3 ペントースリン酸回路を経る代謝
◆3 解糖系のしくみ
■1 解糖系とは
・1 嫌気的解糖
・2 好気的解糖
■2 嫌気的解糖
・1 酸素不足のときのATP産生
・2 ヘキソキナーゼとグルコキナーゼ
■3 好気的解糖
・1 酸素が十分に供給され,生体がエネルギーを必要としているとき
・2 酸素があるときとないとき,どちらが得か
◆4 グリコーゲンの合成と分解
◆5 ペントースリン酸回路を経る代謝
◆6 糖新生
■1 体内で糖を作る
■2 なぜ血糖値が下がるといけないのか
■3 肝臓での糖新生と他の臓器との関係
◆7 血糖の調節とホルモンの作用
■1 血糖値を低下させるホルモン:インスリン
■2 血糖値を上昇させるホルモン
【3-2 脂質代謝】
◆1 脂質
■1 脂質の構成
・1 単純脂質
・2 複合脂質
・3 誘導脂質
■2 脂肪酸
・1 飽和脂肪酸
・2 不飽和脂肪酸
■3 中性脂肪
■4 ステロイド類とコレステロール
■5 リン脂質
■6 糖脂質
■7 エイコサノイド
◆2 脂質代謝の役割と概要
◆3 脂質の消化・吸収と貯蔵
◆4 脂肪の分解
■1 貯蔵脂肪の分解
■2 脂肪酸のβ酸化とエネルギー産生
・1 β酸化の流れ
・2 β酸化によるエネルギー産生
◆5 ケトン体
■1 ケトン体の代謝
■2 ケトン体の増加とケトアシドーシス
・1 ケトン体が増加する原因と影響
・2 アシドーシスの危険性
◆6 脂肪酸と脂肪の合成
◆7 コレステロールの代謝
■1 コレステロールの合成
■2 コレステロールの利用
◆8 リン脂質とエイコサノイド
■1 エイコサノイドの生合成
■2 エイコサノイドの生理作用
◆9 血中リポタンパク質
■1 リポタンパク質
■2 リポタンパク質の役割
◆10 脂質異常症
◆11 脂肪細胞と生活習慣病
【3-3 タンパク質とアミノ酸の代謝】
◆1 アミノ酸とタンパク質
■1 タンパク質とは何か
■2 アミノ酸
・1 アミノ酸とは
・2 アミノ酸の分類
■3 タンパク質の構造
・1 ペプチド
・2 タンパク質の高次構造
■4 タンパク質の性質
■5 タンパク質の種類
◆2 タンパク質・アミノ酸の役割と概要
◆3 タンパク質の消化と吸収
■1 胃での消化
■2 十二指腸での消化,小腸での消化
◆4 アミノ酸の代謝
■1 アミノ基の転移と酸化的脱アミノ反応
■2 尿素回路
■3 炭素骨格の代謝
・1 糖原性アミノ酸の代謝
・2 ケト原性アミノ酸の代謝
■4 グルコース-アラニン回路
◆5 アミノ酸のその他の使われ方
◆6 ヘムの生合成とビリルビンの代謝
■1 ヘモグロビン
・1 ヘモグロビンとは
・2 ヘモグロビンの構造
■2 ヘムの生合成
■3 ヘムの分解とビリルビンの代謝
・1 ヘムの分解
・2 ビリルビンの代謝
■4 ビリルビンの臨床的な意義
・1 ビリルビンを測る血液検査
・2 黄疸とビリルビン
・3 抗酸化物質としてのビリルビン
【3-4 核酸・ヌクレオチドの代謝】
◆1 核酸とヌクレオチド
■1 核酸とは何か
■2 ヌクレオシドとヌクレオチド
・1 アデノシン三リン酸(ATP)
・2 サイクリックヌクレオチド
・3 その他のヌクレオチド
■3 DNAの構造
■4 RNAの構造
・1 mRNA
・2 tRNA
・3 rRNA
◆2 ヌクレオチド代謝の役割と概要
◆3 リボヌクレオチドの合成
◆4 リボヌクレオチドの分解
◆5 デオキシリボヌクレオチドの合成
・1 デオキシリボヌクレオチドの合成経路
・2 抗がん薬によるデオキシリボヌクレオチド合成の阻害
・3 免疫抑制によるプリンヌクレオチド合成の阻害
◆6 がん
■1 がん細胞の増殖メカニズム
・1 細胞周期と調節のしくみ
・2 細胞のがん化
■2 がんの治療方法
・1 従来の抗がん薬
・2 分子標的薬
・3 腫瘍組織に作用する新たな分子標的薬
【4 エネルギー代謝の統合と制御】
◆1 臓器間の代謝のつながり
■1 摂食時における臓器間の代謝のつながり
■2 絶食時における臓器間の代謝のつながり
◆2 代謝異常と疾患
■1 糖尿病
・1 1型糖尿病のしくみ
・2 2型糖尿病のしくみ
【5 ビタミンとその欠乏症】
◆1 ビタミンとは
◆2 水溶性ビタミン
・1 ビタミンB1(チアミン)
・2 ビタミンB2(リボフラビン)
・3 ビタミンB6
・4 ナイアシン(ニコチン酸),ナイアシンアミド(ニコチンアミド)
・5 パントテン酸
・6 ビオチン
・7 葉酸
・8 ビタミンB12(シアノコバラミン)
・9 ビタミンC(アスコルビン酸)
◆3 脂溶性ビタミン
・1 ビタミンA(レチノール,レチナール,レチノイン酸)
・2 ビタミンD(カルシフェロール)
・3 ビタミンE(トコフェロール)
・4 ビタミンK
【6 遺伝情報】
◆1 DNA:遺伝情報を担う物質
■1 DNAの構造
■2 遺伝情報の保存と発現
◆2 DNAの複製:遺伝情報のコピー
■1 複製の基本的な機構
■2 DNAの損傷と修復
◆3 DNAからRNAへの転写:遺伝情報の読み取り
■1 転写反応
■2 転写の基本的な機構
・1 転写の3段階
・2 mRNAの生成
■3 遺伝子発現の調節
◆4 RNAからタンパク質への翻訳:遺伝情報の解読
■1 翻訳に関わる分子
・1 mRNA
・2 リボソーム
・3 tRNA
■2 遺伝暗号(コドン)
■3 翻訳(タンパク質合成)の過程
■4 RNAの新しい機能
◆5 遺伝子の変化
■1 病気と遺伝子
■2 遺伝子の異常とDNAの変異
・1 DNA,遺伝子の変異とは
・2 塩基の変異によるタンパク質の変化
・3 スプライシングの異常と疾患
■3 遺伝子疾患
■4 遺伝情報の初期化とiPS細胞
◆6 遺伝子診断・遺伝子治療と看護学的課題
【7 先天性代謝異常】
◆1 先天性代謝異常の概念
◆2 酵素異常による発症のメカニズム
・1 中間代謝物の蓄積
・2 生成物の欠如
・3 異常代謝物質の蓄積
・4 蓄積物質による別の代謝酵素の促進または阻害
◆3 受容体など物質輸送の異常
◆4 その他のタンパク質の異常
・学習参考文献
・資料 生化学でよく使われる用語や単位
・看護師国家試験出題基準(令和5年版)対照表
・索引