発行 : 2023年1月
サイズ : B5判 456頁
ISBN-10 : 4-8404-7842-2
ISBN-13 : 978-4-8404-7842-7
商品コード : 308012036
在庫 : 在庫あり(申込可)
看護基礎教育テキスト
ナーシング・グラフィカ
小児看護学(1):小児の発達と看護 第7版
発行 : 2023年1月
サイズ : B5判 456頁
ISBN-10 : 4-8404-7842-2
ISBN-13 : 978-4-8404-7842-7
商品コード : 308012036
在庫 : 在庫あり(申込可)
●さまざまな健康レベルの子どもが社会の中で健やかに発達し、生きていくことを支える看護を包括的に学びます。
●小児看護の歴史と意義、子どもの権利や法律・施策、理論についての解説の章に続き、乳児期から幼児期、学童期、思春期にいたるまでの子どもの成長・発達と看護の網羅的な学習が可能となっています。
●急性期・慢性期・終末期にある子どもと家族への看護、検査や処置、手術を受ける子どもと家族への看護、また外来や在宅、災害時の子どもと家族への看護、被虐待児(虐待を受けている可能性のある子ども)と家族への看護についての解説を充実させました。
●「健康障害をもつ子ども・家族への看護過程の展開」の章では、健康課題をもつ子どもと家族の特徴を理解したうえで、事例紹介・アセスメント・関連図・ケアプランと実施および評価について学ぶ流れとなっています。実践の場における重要課題の気付きにつながります。
●「看護職の倫理綱領」「子どもの権利条約」「離乳の支援の方法」「JRC 蘇生ガイドライン2020」「子どもの検査とバイタルサインの基準値」を巻末資料として収載しています。
4,180 円(税込)
目次
【ARコンテンツ】
●小児看護専門看護師とは〈動画〉
●姿勢反射〈動画〉
●乳児の発達〈動画〉
●新生児・乳児の発達~生後1.5カ月〈動画〉
●幼児期の子どもの世界〈動画〉
●小児の入院が家族に及ぼす影響〈動画〉
●検査を受ける子どもと家族への看護〈動画〉
・はじめに
・本書の特徴
【1 小児看護学で用いられる概念と理論】
◆1 小児看護とは
■1 小児看護の対象
■2 小児看護の目的
■3 子どもの最善の利益を目指した看護
・1 子どもの権利の尊重
・2 子どものセルフケアの支援
・3 小児看護における家族の位置付け
・4 コラボレーション
・5 エビデンスに基づく小児看護の実践
◆2 小児看護の歴史と意義
■1 小児看護の歴史
・1 子ども観の変遷
・2 小児医療の変遷
・3 小児看護の変遷
■2 小児看護の課題
・1 少子化・核家族化社会と家族サポート
・2 疾病構造の変化と他職種との連携
・3 子どもの権利の保護
◆3 子どもの権利と看護
■1 子どもの権利とは
・1 子どもの権利の歴史的流れ
・2 「子どもの権利条約」の特徴
■2 現代社会と子どもの権利
・1 子どもとメディア
・2 子どもの食
3 小児医療と子どもの権利
・1 小児救急医療
・2 子どもの臓器移植
・3 混合病棟に入院する子ども
■4 小児看護と倫理的配慮
◆4 小児看護と法律・施策
■1 子どもを取り巻く社会環境
・1 母子保健の指標
・2 子育ての状況
・3 児童虐待
■2 母子保健施策
・1 母子保健施策
・2 市区町村における母子保健施策および子育て支援施策
・3 疾病・障害のある子どもおよび医療的ケアが必要な子どもと家族への支援
■3 小児に関する法律
・1 児童福祉法
・2 母子保健法
・3 健やか親子21
◆5 小児看護で用いられる理論
■1 セルフケア理論
・1 セルフケア理論とは
・2 セルフケア理論の前提
・3 小児看護とセルフケア理論
・4 セルフケア理論を活用した小児看護のポイント
・5 小児看護におけるセルフケア理論の限界
■2 エリクソンの自我発達理論
・1 自我発達理論とは
・2 小児における自我発達理論
・3 自我発達理論を活用した小児看護のポイント
・4 自我発達理論の限界
■3 ピアジェの認知発達理論
・1 認知発達理論とは
・2 認知発達理論を活用した小児看護のポイント
・3 認知発達理論の限界
■4 親子関係論
・1 ボウルビィのアタッチメント理論
・2 マーラーの分離-個体化理論
■5 家族理論
・1 家族システム理論
・2 家族ストレス対処理論
・3 家族発達理論
【2 子どもの成長・発達と看護】
◆1 成長・発達の原則
■1 成長・発達の一般的原則
■2 成長・発達に影響する要因
◆2 乳児期の子どもの成長・発達と看護
■1 乳児期とは
■2 形態的成長・発達の特徴
・1 体重
・2 身長
・3 頭部
・4 胸部
・5 生歯
・6 骨部
・7 性の分化
・8 身体各部のつり合い
・9 身体発育の評価
■3 機能的発達の特徴
・1 呼吸
・2 循環器系
・3 体温
・4 睡眠
・5 腎機能・水分代謝
・6 消化器系
・7 骨髄・血液
・8 免疫
・9 神経系
・10 運動の発達
・11 感覚
■4 心理・社会的発達
・1 認知
・2 情緒
・3 社会性
・4 コミュニケーション
■5 乳児によくみられる健康問題
・1 乳児死亡
・2 事故
・3 感染
■6 乳児のセルフケアの発達と看護
・1 乳児の普遍的セルフケア要件に関連した看護
・2 乳児の発達上のセルフケア要件に関連した看護
・3 乳児の健康逸脱によるセルフケア要件に関連した看護
・4 乳児期の子どもの家族への看護
◆3 幼児期の子どもの成長・発達と看護
■1 幼児期とは
■2 形態的成長・発達の特徴
・1 身長・体重・頭囲・胸囲
・2 歯
■3 機能的発達の特徴
・1 呼吸器
・2 循環器
・3 体温
・4 睡眠
・5 泌尿器
・6 消化器
・7 骨髄・血液
・8 免疫
・9 皮膚・粘膜
■4 心理・社会的発達
・1 認知
・2 言語の獲得・コミュニケーション
・3 遊び
■5 幼児期の子どもによくみられる健康問題
・1 事故
・2 感染
・3 幼児期の子どもの食事に関する問題
・4 幼児期の子どもの排泄に関する問題
・5 幼児期の子どもの睡眠に関する問題
■6 幼児期の子どものセルフケアの発達と看護
幼児期の子どもの普遍的セルフケア要件に関連した看護
・1 食事に関連したセルフケアと看護
・2 排泄に関連したセルフケアと看護
・3 睡眠に関連したセルフケアと看護
・4 清潔に関連したセルフケアと看護
・5 安全に関連したセルフケアの発達と看護
幼児期の子どもの発達的セルフケア要件に関連した看護
・6 幼児期の心理的発達の特徴にみる基本的・社会的生活習慣獲得への支援
■7 幼児期の子どものいる家族への看護
・1 幼児期の子どもをもつ家族の抱える課題
・2 家族の多様性と家族支援
◆4 学童期の子どもの成長・発達と看護
■1 学童期とは
・1 学童期という年齢区分
・2 学童期の発達課題
■2 身体的成長
・1 身体的成長と栄養
・2 生理・解剖学的特徴
■3 機能的発達
・1 心理・社会的発達の側面
・2 精神・運動機能の発達
・3 日常生活習慣
・4 学校保健
■4 学童によくみられる健康問題
■5 学童期の子どものセルフケアの発達と看護
・1 学童期の子どもと親とのセルフケアの相補関係
・2 学童期の子どもの看護
・3 学童期の子どもの家族への看護
◆5 思春期の人々の成長・発達と看護
■1 思春期とは
■2 身体的成長
・1 体格と体力
・2 第二次性徴
■3 機能的発達
・1 認知的な発達
・2 自意識の高まりと情緒的変化
・3 精神的自立と親離れ
・4 交友関係
■4 思春期の人々によくみられる健康問題
・1 思春期の人々の生活と健康問題
・2 いじめ,不登校,校内暴力
・3 喫煙と飲酒
・4 性意識の変化と性の逸脱行動
■5 思春期の人々のセルフケアの発達と看護
・1 思春期の人々を取り巻く環境の特徴とセルフケア行動
・2 思春期の親子関係とセルフケア行動
・3 思春期の人々のセルフケアへの看護
◆6 発育の評価
■1 形態的成長の観察と評価
・1 フィジカルアセスメント
・2 身体発育の評価
■2 心理社会的発達の評価法
【3 健康障害をもつ子ども・家族への看護】
◆1 健康障害や入院が子どもと家族に及ぼす影響と看護
■1 子どもの病気の理解
・1 認知の発達の特徴による病気の理解
・2 子どもの病気の理解に影響を与えるその他の要因
■2 子どものプレパレーション
・1 プレパレーションとは
・2 プレパレーションの必要性
・3 プレパレーションの実施
・4 発達段階や経験に合ったプレパレーション
・5 家族の思いを後押しする
・6 プレパレーション時の子どもの反応
■3 健康障害に伴う子どものストレスと対処
・1 健康障害に伴う子どものストレス
・2 病気をもつ子どものストレスへの反応や対処
■4 子どものストレス対処への支援
・1 子どもの対処スキルの向上への援助
・2 安心感をもち,自分への信頼感がもてる
■5 子どもの健康障害に伴う家族のストレス
■6 病気の子どもの家族のストレス対処に対する援助
◆2 急性期にある子どもと家族への看護
■1 発熱時のアセスメントと看護
・1 発熱のメカニズム
・2 小児の発熱の特徴
・3 発熱の身体への影響
・4 発熱時のアセスメントと看護ケア
■2 脱水時のアセスメントと看護
・1 脱水
・2 脱水の種類
・3 成人に比べて脱水になりやすい理由
・4 脱水時のアセスメントと看護
■3 けいれん時のアセスメントと看護
・1 けいれん
・2 けいれんを起こす原因
・3 けいれん時のアセスメントと看護
■4 呼吸困難時のアセスメントと看護
・1 呼吸困難
・2 成人に比べて呼吸困難を呈しやすい解剖学的な理由
・3 呼吸困難となる原因
・4 呼吸困難時のアセスメント
・5 呼吸困難時の子どもへの看護
■5 嘔吐・下痢時のアセスメントと看護
・1 嘔吐とは
・2 下痢とは
■6 生命徴候が危険な状況のアセスメントと看護
・1 生命徴候が危険な状況
・2 生命徴候が危険な状況のアセスメント
・3 心肺蘇生
・4 生命徴候が危険な状況にある子どもへの看護
■7 急性期にある子どもの家族への援助
・1 急性期にある子どもの家族の特徴
・2 急性期にある子どもの家族への看護
◆3 慢性期にある子どもと家族への看護
■1 慢性期の特徴
■2 慢性期にある子どもと家族
・1 慢性期にある子どもの状況的危機・発達的危機
・2 脅かされている子どもの権利
・3 慢性期を生き抜いていく子ども
・4 慢性期にある子どもを育む家族
■3 慢性期にある子どもと家族のエンパワメントを支援する看護
・1 子どものエンパワメントを支援する看護
・2 慢性期にある子どもを育む家族のエンパワメントを支援する看護
■4 今後の課題
◆4 終末期にある子どもと家族への看護
■1 子どもの死の概念発達
・1 子どもの死の理解に関する古典的研究
・2 ピアジェの認知発達理論
・3 認知的発達と死の概念
■2 終末期にある子どもと家族の心理
・1 子どもと家族が抱える全人的苦痛
・2 子どもの心理
・3 家族の心理
■3 終末期にある子どもの身体徴候
・1 一般状態および身体的苦痛
・2 出血・貧血傾向
・3 易感染状態
■4 緩和ケア
・1 一般状態の把握・観察
・2 身体的苦痛の緩和と精神的不安への対応
■5 終末期にある子どもの家族への援助
・1 インフォームドアセント
・2 家族に対するサポート
・3 QOL充実への支援
・4 きょうだいに対するケア
・5 グリーフケア
・6 死別後のケア
・7 臓器移植法改正と子どもの権利擁護者:アドボケーター
◆5 検査や処置を受ける子どもと家族への看護
■1 子どもへの説明と同意
・1 検査・処置を受ける子どもの体験
・2 子どもが理解して納得することの重要性
・3 子どもへの最善の援助と説明
■2 子どもの安全・安楽の援助
■3 子どもの力を引き出す援助
・1 緊張を高めない関わり
・2 検査・処置前の関わり
・3 検査・処置中の関わり
■4 検査や処置を受ける子どもと家族への援助
・1 家族が検査・処置場面に参加する場合
・2 家族は外で待機をする場合
・3 検査・処置後の関わり
■5 事例紹介・1
■6 事例紹介・2
◆6 手術を受ける子どもと家族への看護
■1 手術を受ける子どもの特徴
・1 子どもにとって手術を受けるということ
・2 親にとって子どもが手術するということ
・3 原因となる疾患
・4 子どもの身体的特徴
■2 手術の時期と種類
・1 姑息手術,根治手術
・2 緊急手術,計画手術
・3 日帰り手術
■3 手術を受ける子どもの術前看護
・1 術前日までの看護
・2 術当日の看護
■4 手術を受ける子どもの術後看護
■5 手術を受ける子どもの家族への看護
・1 家族の気持ちと援助
・2 きょうだいへの配慮
◆7 外来における子どもと家族への看護
■1 外来看護の果たす役割
■2 小児外来の環境調整
・1 外来の安全面
・2 親しみやすい環境・待ち時間の工夫
■3 外来における子どもと家族への援助
・1 日常的疾患への対応
・2 慢性・長期的疾患をもつ子どもと家族への対応
・3 外来における育児支援
・4 手術を要する子どもと家族への対応
■4 小児外来看護の課題
◆8 在宅における子どもと家族への看護
■1 小児在宅医療の意義
■2 小児在宅ケアの現状
■3 在宅療養を必要とする子どもと家族の特徴
・1 在宅療養を必要とする子どもの特徴
・2 在宅療養を必要とする子どもの家族の特徴
■4 在宅療養を行う子どもと家族への看護
・1 在宅療養への移行期における看護
■5 在宅療養の継続における看護
・1 日常生活の支援
・2 地域連携体制の見直し・調整
・3 社会資源の情報の把握と活用
・4 教育の支援
・5 在宅療養の継続における今後の課題
◆9 災害を受けた子どもと家族への看護
■1 災害と災害看護
・1 災害とは何か
・2 災害看護とは何か
■2 災害を受けた子どもの心と身体への影響
・1 災害時の子どもの身体に及ぼす影響
・2 災害時の子どもの心への影響
■3 災害時の子どもと家族への看護
・1 支援を必要とする子どもと家族
・2 特に支援を必要とする子どもと家族への看護
■4 子どもや家族を看護する者への支援
・1 自らも被災しながら看護を提供する
・2 看護者自身もケアを必要とすることを自覚する
◆10 被虐待児(虐待を受けている可能性のある子ども)と家族への看護
■1 虐待の定義
■2 虐待が子どもに与える影響
■3 虐待のサイン
■4 被虐待児および家族への看護
・1 保護者への支援
・2 子どもへの短期的・長期的な支援
・3 関係機関の連携による支援の必要性
【4 健康障害をもつ子ども・家族への看護過程の展開】
◆1 集中治療を受けている子どもと家族への看護
■1 基礎知識
・1 子どもの手術や集中治療の特徴
・2 手術や集中治療を受ける子どもや家族への看護
■2 ファロー四徴症の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
◆2 ハイリスク新生児と家族への看護
■1 基礎知識
・1 ハイリスク新生児の集中治療と看護
・2 NICUに入院する子どもと家族の特徴
・3 ハイリスク新生児の看護における姿勢
・4 NICUに入院する子どもの集中治療と看護の特徴
■2 極低出生体重児の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
◆3 先天的な健康問題をもつ子どもと家族への看護
■1 基礎知識
・1 先天的な健康問題をもつ子どもと家族
・2 先天的な健康問題をもつ子どものセルフケア
■2 ダウン症候群の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
■3 二分脊椎症の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
◆4 心身障害のある子どもと家族への看護
■1 基礎知識
・1 障害のとらえ方と障害のある子どもとその動向
・2 心身障害のある子どもと家族の特徴
・3 心身障害のある子どもの看護の視点
■2 脳性麻痺の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
◆5 痛みのある子どもと家族への看護
■1 基礎知識
・1 痛みの発生機序
・2 痛みの種類
・3 子どもの痛みの特性
・4 子どもの痛みの理解と表現
・5 痛みのアセスメント
・6 痛みを緩和する技術
・7 家族への支援
■2 急性リンパ性白血病の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
◆6 在宅で終末期を迎えている子どもと家族への看護
■1 基礎知識
・1 緩和ケア
・2 在宅で終末期を迎えている子どもと家族へのケア
・3 在宅で終末期を迎える子どもと家族を支えるチームの連携
■2 小児がんの事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
◆7 成人への移行期にある健康障害のある子どもと家族への看護
■1 基礎知識
・1 成人への移行期にある子どもの主要な発達課題
・2 健康障害に伴う課題の克服
・3 成人への移行期にある子どもをもつ親の特徴と役割
・4 成人への移行期にある子どもの目標
・5 移行支援プログラムの実践
・6 看護のポイント
■2 1型糖尿病の事例による看護過程の展開
・1 事例紹介
・2 アセスメント
・3 関連図
・4 ケアプランと実施および評価
・資料1 看護職の倫理綱領
・資料2 子どもの権利条約(国際教育法研究会訳)
・資料3 離乳の支援の方法(「授乳・離乳の支援ガイド」より)
・資料4 JRC蘇生ガイドライン2020
・資料5 子どもの検査とバイタルサインの基準値
・看護師国家試験出題基準(令和5年版)対照表
・索引