成人看護学(5):リハビリテーション看護 第4版
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発行 : 2022年1月

サイズ : B5判 324頁

ISBN-10 : 4-8404-7530-X

ISBN-13 : 978-4-8404-7530-3

商品コード : 308010134

在庫 : 在庫なし(申込不可)

看護基礎教育テキスト

ナーシング・グラフィカ

成人看護学(5):リハビリテーション看護 第4版

発行 : 2022年1月

サイズ : B5判 324頁

ISBN-10 : 4-8404-7530-X

ISBN-13 : 978-4-8404-7530-3

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●国際生活機能分類(ICF)の枠組みを用いて「生活機能と障害」をとらえ、「生活の再構築」に向けたプラス志向のリハビリテーションの在り方を考えます。

 ●「脊髄損傷」「心筋梗塞」「高次脳機能障害」などの事例を多数収載。看護過程の実際が学べます。 

●リハビリテーション関連職種によるチームアプローチの手法や、地域リハビリテーションの事例を取り上げ、ニーズの高まる地域医療連携について考察します。

 ●リハビリテーションの前提となる身体機能のメカニズムを理解したうえで、障害をアセスメントしてリハビリテーション看護を実践できる応用力を培います。 ●豊富なAR コンテンツにより、リハビリテーション看護の技術を映像で見て学べます。

 ●「ノーマライゼーション」「エンパワメント」「レジリエンス」などの概念を、リハビリテーション看護にどう生かせばよいのかが具体的に学べます。

 ●超高齢社会、在宅医療推進に向けた「予防的リハビリテーション」の取り組みを紹介しています。

 ●豊富なARコンテンツにより、リハビリテーション看護の技術を映像で見て学べます。


「シラバス・授業計画案」


旧版はこちら

著者

三育学院大学大学院看護学研究科特任教授/札幌医科大学名誉教授 奥宮 暁子 編集

元 金城大学看護学部教授 金城 利雄 編集

上智大学総合人間科学部看護学科成人看護学教授 石川 ふみよ 編集

3,960 円(税込)

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目次

<ARコンテンツ>
「メディカAR」の使い方はp.2をご覧ください.
● セルフケア再獲得モデル〈動画〉
● 日常生活自立支援事業〈動画〉
● 胸郭と臓器〈3D人体映像〉
● 呼吸と横隔膜〈アニメーション〉
● 心臓〈3D人体映像〉
● 刺激伝導系〈アニメーション〉
● 骨格筋と筋原線維〈動画〉
● 興奮情報の伝導〈動画〉
● 関節可動域訓練(ROM訓練)〈動画〉
● 運動機能障害のフィジカルアセスメント(病室での一例)〈動画〉
● 移動に関わる機能のアセスメント〈動画〉
● 呼吸と嚥下〈アニメーション〉
● 食道・胃・十二指腸〈動画〉
● 嚥下障害(嚥下造影検査;VF)〈動画〉
● 消化器系〈3D人体映像〉
● 胃の構造〈動画〉
● 通路としての消化管〈動画〉
● 小腸の構造〈動画〉
● 腎臓の働きと腎不全に関する基礎知識〈動画〉
● 濾過と再吸収のしくみ〈動画〉
● 脳神経〈3D人体映像〉
● 脳梗塞患者の看護(失語症)〈動画〉
● コミュニケーション機能のアセスメント〈動画〉
● 眼球の動きと神経支配〈3D人体映像〉
● 視覚の遠近調節〈動画〉
● 視野欠損と視覚路の障害部位〈アニメーション〉
● 聴覚伝導路のしくみ〈動画〉
● 平衡覚伝導路のしくみ〈動画〉
● 依存による自立〈動画〉
● 歩行補助具〈動画〉
● 生活内容・健康状態のアセスメント〈動画〉
● 起居動作の介助〈動画〉
● 右麻痺患者のADL支援(ベッドから車椅子への移乗)〈動画〉
● 嚥下リハビリテーション〈動画〉
● 食事動作〈動画〉
● 右麻痺患者のADL支援(更衣)〈動画〉
● 右麻痺患者のADL支援(車椅子から便座への移乗)〈動画〉
● 右麻痺患者のADL支援(便座からの立ち上がり)〈動画〉
● 脊髄(頸髄)損傷患者の更衣〈動画〉
● くも膜下出血患者の看護〈動画〉
● ALS患者からのメッセージ〈動画〉
● 福祉機器の一例〈動画〉
● 関節リウマチの自助具〈動画〉
● 関節リウマチの運動療法〈動画〉
● 脳卒中急性期にある人の看護〈動画〉
● 脳卒中回復期にある人の看護〈動画〉
● 脳卒中家庭復帰期にある人の看護〈動画〉



・はじめに
・本書の特徴

【1】リハビリテーションとは
◆1 リハビリテーションとは何か
1 リハビリテーションの定義と考え方
2 リハビリテーションを必要とする人とは
■1 障害の分類
■2 障害による影響
3 リハビリテーションの目的

◆2 リハビリテーションの歴史
1 リハビリテーションのはじまり
2 20世紀から現代におけるリハビリテーション
3 国内におけるリハビリテーション

◆3 リハビリテーションの領域
1 教育的リハビリテーション
2 医学的リハビリテーション
3 社会的リハビリテーション
4 職業的リハビリテーション

◆4 リハビリテーション看護とは
1 リハビリテーション看護の専門性と役割
2 リハビリテーション看護の歴史的背景
3 リハビリテーション看護のこれから

◆5 時期および目的から見たリハビリテーション看護
1 急性期リハビリテーションにおける看護
■1 急性期リハビリテーションの目的
■2 急性期リハビリテーションの特徴と看護
2 回復期リハビリテーションにおける看護
■1 回復期リハビリテーションの目的
■2 回復期リハビリテーションの特徴と看護
3 生活期(維持期)リハビリテーションにおける看護
■1 生活期リハビリテーションの目的
■2 生活期リハビリテーションの特徴と看護
4 終末期(ターミナル期)リハビリテーションにおける看護
■1 終末期リハビリテーションの目的
■2 終末期リハビリテーションの特徴と看護
5 予防的リハビリテーションにおける看護
予防的リハビリテーションの目的
予防的リハビリテーションの特徴と看護


【2】リハビリテーションに用いられる主要な概念
◆1 国際的な障害分類の確立
1 国際生活機能分類(ICF)
■1 ICFと構成要素
■2 ICFによる評価
2 国際生活機能分類:児童版(ICF-CY)

◆2 生活モデル

◆3 ADL:activities of daily living

◆4 セルフケア
1 ICFにおけるセルフケア
2 NANDA看護診断におけるセルフケア
3 オレムのセルフケア理論/セルフケア不足理論
■1 セルフケア理論
■2 セルフケア不足理論
■3 看護システム理論

◆5 QOL:quality of life
1 VASによる主観的満足度
2 健康関連QOL(SF-36(R))
3 疾患の影響プロフィール(SIP)
4 改訂PGCモラール・スケール

◆6 ノーマライゼーション
1 ノーマライゼーションの定義
2 バリアフリーとユニバーサルデザイン
■1 バリアフリ―
■ 2ユニバーサルデザイン

◆7 エンパワメント
1 エンパワメントの定義
2 エンパワメント・プロセスと「内発的動機づけ」および「自己決定」
3 エンパワメントの分類

◆8 コーピング
1 コーピングの定義
2 コーピングの二つの基本的タイプ

◆9 自己効力
1 自己効力の定義
2 自己効力を高める四つの情報源

◆10 レジリエンス
1 レジリエンスの定義
2 レジリエンスを形成する看護


【3】リハビリテーションにおける倫理,法律,施策
◆1 障害者とは
1 障害者の定義
2 障害者数の変化

◆2 障害者の権利
1 障害者の権利に影響する施策の変遷
2 障害者のアドボカシー
3 障害者の権利を守るには:障害者の権利擁護
4 リハビリテーションにおける障害者の倫理

◆3 障害者を支える法律
1 社会保障のしくみ
2 自立と社会参加に向けて

◆4 障害者を支えるサービス
1 障害者手帳の取得:サービス利用前に
2 障害者自立支援法から障害者総合支援法へ
■1 障害者総合支援法の基本理念
■2 サービスの概要
■3 その他のサービス


【4】チームアプローチと看護の役割
◆1 リハビリテーション関連職種によるチームアプローチ
1 チームアプローチとは
■1 チームアプローチとは何か
■2 チーム医療の必要性
■3 専門職者のチームアプローチの要件
2 リハビリテーション関連職種によるチームアプローチ

◆2 多職種によるチームアプローチモデル
1 チームアプローチの種類
■1 マルチディシプリナリー・モデル
■2 インターディシプリナリー・モデル
■3 トランスディシプリナリー・モデル

◆3 チームアプローチのための情報共有
1 組織と職種による情報共有
■1 同一組織における同一職種の連携
■2 同一組織における多職種の連携
■3 多組織における同一職種の連携
■4 多組織における多職種の連携
2 地域医療連携における情報共有
3 医療と福祉の連携強化

◆4 チームにおける看護師の役割
1 チームのキーパーソンとしての看護師の役割
2 チームにおける専門看護師・認定看護師の役割


【5】身体機能のメカニズムとアセスメント
◆1 呼吸
1 呼吸機能のメカニズム
■1 呼吸器系の構造
■2 呼吸の機能
2 呼吸機能障害のアセスメント
■1 呼吸機能障害の症状
■2 呼吸機能障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響
■1 制限を受けやすい動作
■2 NRADLによる評価

◆2 循環
1 循環機能のメカニズム
■1 心臓の機能とは
■2 循環機能障害とそのメカニズム
2 循環機能障害のアセスメント
■1 循環機能障害の症状
■2 循環機能障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響

◆3 運動
1 運動機能のメカニズム
■1 運動機能をつかさどる器官
■2 運動機能障害発症のメカニズム
2 運動機能障害のアセスメント
■1 運動機能障害の症状
■2 運動機能障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響
■1 日常生活活動(ADL)
■2 生活関連動作(APDL)

◆4 栄養
1 摂食嚥下機能のメカニズム
■1 摂食嚥下機能とは何か
■2 摂食嚥下機能のメカニズム
2 摂食嚥下障害のアセスメント
■1 摂食嚥下障害の症状
■2 摂食嚥下障害の評価とアセスメントツール
3 栄養代謝のメカニズム
■1 消化機能
■2 吸収機能
■2 代謝機能
4 栄養状態のアセスメント
■1 身体状態
■2 精神状態
■3 推定エネルギー必要量
5 日常生活への影響

◆5 排泄
1 排泄のメカニズム
■1 排尿とは何か
■2 排尿障害とは何か
■3 排尿障害のメカニズム
■4 排便とは何か
■5 排便障害とは何か
■6 排便障害のメカニズム
2 排泄障害のアセスメント
■1 排尿障害の症状
■2 排尿障害の評価とアセスメントツール
■3 排便障害の症状
■4 排便障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響

◆6 性(セクシュアリティー)
1 性のメカニズム
■1 性とは何か
■2 性の障害とは何か
2 性障害のアセスメント
■1 観察
■2 男性の性障害の評価とアセスメントツール
■3 女性の性障害の評価
3 日常生活への影響

◆7 高次脳機能
1 高次脳機能のメカニズム
■1 高次脳機能とは何か
■2 高次脳機能障害とは何か
■3 高次脳機能障害のメカニズム
2 高次脳機能障害のアセスメント
■1 高次脳機能障害の症状
■2 高次脳機能障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響

◆8 視覚
1 視覚のメカニズム
■1 視覚とは何か
■2 視覚障害とは何か
2 視覚障害のアセスメント
■1 視覚障害の症状
■2 視覚障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響

◆9 聴覚
1 聴覚のメカニズム
■1 聴覚とは何か
■2 聴覚障害とは何か
■3 聴覚障害の分類
2 聴覚障害のアセスメント
■1 聴覚障害の症状
■2 聴覚障害の評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響

◆10 疼痛
1 痛みのメカニズム
■1 痛みとは
■2 痛みの分類
■3 痛みの伝達路
2 痛みのアセスメント
■1 疼痛の症状
■2 痛みの評価とアセスメントツール
3 日常生活への影響


【6】心理社会的なアセスメントと援助
◆1 肯定的な自己概念:障害受容
1 障害受障後の心理社会的反応
■1 障害発症機転と心理社会的反応の違い
■2 障害受障後に表出される感情
2 自己概念と障害受容
■1 自己概念
■2 自己概念の変容
■3 防衛機制
■4 障害受容とそのプロセス
■5 肯定的自己概念
3 患者の生きる力を支えるケア
■1 ADL訓練を促す心理的支援
■2 こころの立て直しへのアプロ―チ

◆2 家族
1 障害のある人と家族
2 障害に対する家族の心理社会的反応
■1 子どもの障害と家族
■2 配偶者の障害,親の障害と家族
3 家族の支援能力のアセスメント
■1 健康な家族の特性
■2 家族による役割の代替
■3 家族の介護能力
4 家族支援の方法
■1 支援対象の見方
■2 家族支援の手順(プロセス)
■3 家族への介入時期と場
■4 援助者としての看護師の態度
■5 家族への援助内容

◆3 社会の態度
1 障害に対する社会の見方
■1 現代の障害者観
■2 障害者への差別観:古い障害者観
2 障害を克服することの意味
■1 スティグマと自己アイデンティティー
■2 社会受容

◆4 居住環境
1 居住環境がADL・QOLに与える影響
2 居住環境のアセスメント
■1 居住環境のアセスメントの視点
■2 居住環境の中にあるバリア
■3 入院中の自宅訪問と課題の抽出
3 居住環境の特徴を踏まえた援助
■1 住宅改修
■2 日常生活用具の工夫
■3 住宅改修に関わるチーム連携


【7】生活の再構築へのアセスメントと援助
◆1 生活の再構築とは
1 生活とは何か
2 生活の再構築の目標と看護の方向性
■1 生活の再構築の目標
■2 看護の方向性
3 生活の再構築に必要な学習過程

◆2 ICFに基づくアセスメント
1 ICFによる生活機能と障害のアセスメントの視点
■1 心身機能と身体構造
■2 活動と参加
■3 背景因子(環境因子,個人因子)

◆3 生活の再構築のための支援
1 主体性回復への支援
■1 情緒的安定を図る
■2 自己決定を助ける
■3 自己効力感を高め,主体性を発揮できるようにする
2 安全・安楽の確保
■1 心身機能の調整
■2 環境調整
3 代償機能の活用
■1 自助具と機械的代償
■2 先端技術の発展と代償機能
■3 社会資源の活用
4 活動・参加促進に向けたADL支援(学習支援)
■1 移乗・移動
■2 食事
■3 更衣
■4 整容
■5 入浴
■6 排泄
5 健康維持
■1 生活リズム
■2 栄養と食事
■3 疾患や障害に特有な症状マネジメント


【8】事例で学ぶリハビリテーション看護
◆1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び

◆2 急性心筋梗塞患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び

◆3 下肢切断患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び

◆4 脊髄損傷患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び

◆5 高次脳機能障害患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び

◆6 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び

◆7 関節リウマチ患者の看護
1 アセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
2 介入計画
3 看護の実際
4 事例からの学び


【9】地域におけるリハビリテーション:脳血管疾患患者のケアの連携事例
◆1 脳血管疾患患者の看護(急性期)
1 はじめに
2 事例紹介
3 入院1日目のケア
■1 情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
■3 介入計画
■4 看護の実際・評価
4 入院2日目以降のケア
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
■3 介入計画
■4 看護の実際・評価
5 入院後1週間以降のケア
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
■3 介入計画
■4 看護の実際・評価
6 まとめ

◆2 脳血管疾患患者の看護(回復期〜生活期)
1 はじめに
2 回復期リハビリテーション(発症後2カ月半~)におけるアセスメント
■1 ICFの枠組みを用いた情報の整理とアセスメント
■2 看護問題
3 介入計画
4 看護の実際・評価
5 退院後のNさんの状況(生活期)
6 おわりに


● IPW(専門職連携実践)とIPE(専門職連携教育)
● リハビリテーション栄養
● 平衡覚の障害とそのアセスメント
● NPPV導入およびPEG造設の意思決定支援


・資料 身体障害者障害程度等級表
・年表① リハビリテーションとリハビリテーション看護の歴史
・年表② 障害者の権利に関する変遷
・看護師国家試験出題基準(平成30年版)対照表
・索引