
発行 : 2025年1月
サイズ : B5判 464頁
ISBN-10 : 4-8404-8470-8
ISBN-13 : 978-4-8404-8470-1
商品コード : 308010086
在庫 : 在庫あり(申込可)
看護基礎教育テキスト 改訂
ナーシング・グラフィカ
老年看護学(2):高齢者看護の実践 第7版
発行 : 2025年1月
サイズ : B5判 464頁
ISBN-10 : 4-8404-8470-8
ISBN-13 : 978-4-8404-8470-1
商品コード : 308010086
在庫 : 在庫あり(申込可)
●生活場面別に構成し、高齢者特有の動作・症状・疾患、看護について解説しました。
●認知症や高齢者特有の精神疾患について丁寧に解説し、高齢者の全人的理解を促すとともに、看護に必要な視点を養えるようにしました。
●高齢者看護における薬物療法、手術療法、リハビリテーションについて、看護のポイントをまとめています。
●ターミナル期、臨死期、看取りといった時期において、高齢者、家族とどのように関わるか解説し、看護師としての役割や考え方について述べています。
●慢性疾患をもつ高齢者や周術期の高齢者、リハビリテーション病棟、介護施設などの実習場面を想定し、事例をもとに、目標志向型思考に沿って、健康課題の抽出から看護実践・評価まで、詳しく解説しています。
●各章扉に事例とイラストを入れ、その章の事前学習として学生の思考を促します。事例は高齢者に多い疾患・症状のうち学生が実習で遭遇しやすい状況であり、各章を学ぶことで解決策のヒントが得られます。
●年々患者数が増えている白内障、変形性関節症、前立腺肥大症などを図解を交えて詳説しました。
●「関連図が苦手な学生が多いが書き方を教える時間がない」との声にお応えし、巻末付録ページ「“その人らしさがみえる”関連図 書き方のキホンとコツ」を新設!事例に沿って図解することで、考え方と書く手順が視覚的に学べます。
4,070 円(税込)
目次
●生活内容・健康状態のアセスメント〈実写映像〉
●義歯のケア〈実写映像〉
●摂食嚥下障害のスクリーニングテスト〈実写映像〉
●部分浴〈実写映像〉
●足浴〈実写映像〉
●高齢者に配慮した移乗・体位変換〈実写映像〉
●高齢者に多い歩行障害〈実写映像〉
●移動に関わる機能のアセスメント〈実写映像〉
●フットケア〈実写映像〉
●老年症候群〈アニメーション〉
●関節可動域訓練(ROM訓練)〈実写映像〉
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態生理〈アニメーション〉
●刺激伝導系〈アニメーション〉
●保湿剤の塗布〈実写映像〉
●高齢者の身体・認知機能に応じたリハビリテーション〈実写映像〉
●地域包括支援センター〈実写映像〉
●介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)〈実写映像〉
●認知症対応型共同生活介護(グループホーム)〈実写映像〉
●医療ニーズの高い在宅要介護高齢者のためのサービス〈実写映像〉
●デイサービスでの高齢者レクリエーション〈実写映像〉
● “その人らしさがみえる” 関連図 書き方のキホンとコツ〈実写映像〉
・はじめに
・本書の特徴
――第1部 高齢者の生活を支える看護
【1 食生活を支える看護】
■1 食事
1 食生活
2 高齢者にとって必要なエネルギーと栄養
・1 エネルギー
・2 栄養素とバランス
・3 水分
・4 塩分
3 食事に影響を及ぼす要因
・1 身体面からの要因
・2 精神面からの要因
・3 生活面からの要因
4 食事のアセスメント
5 食事のセルフケア支援のポイント
・1 食べ物の形態
・2 食器
6 口腔ケア
・1 口腔の健康管理
・2 口腔ケアの方法
■2 摂食嚥下障害
1 高齢者の摂食嚥下障害の背景と特徴
・1 摂食嚥下のメカニズム
・2 高齢者の摂食嚥下機能の特徴
・3 摂食嚥下障害の原因
2 摂食嚥下障害のアセスメント
・1 摂食嚥下プロセスの観察
・2 基礎疾患の病態および内服薬,既往歴の確認
・3 全身状態
・4 口腔内の状態
3 摂食嚥下障害の看護と評価
・1 摂食嚥下障害に対する看護の実践
・2 看護の評価の視点
■3 低栄養
1 高齢者の低栄養の背景と特徴
・1 低栄養とは
・2 高齢者の低栄養の原因
2 低栄養のアセスメント
・1 低栄養のリスクの判断
・2 栄養アセスメントの種類と指標
3 栄養管理と評価
・1 多職種協働による栄養ケア・マネジメント
【2 排泄を支える看護】
■1 排泄
1 排泄行動自立の意義
2 加齢による排尿の変化
・1 尿の生成と排尿のメカニズム
・2 下部尿路機能障害と下部尿路症状
3 加齢による排便の変化
・1 便の生成と排便のメカニズム
・2 排便障害(便秘・下痢・便失禁)
4 排泄動作に必要な主な生活機能(身体機能・認知機能)
・1 身体機能
・2 認知機能
5 排泄のアセスメント
・1 アセスメントのポイント
・2 排泄機能のアセスメント
・3 自覚症状評価と質問票
6 排泄の支援
■2 尿失禁
1 高齢者の尿失禁の病態
2 尿失禁のアセスメント
・1 排尿に関する状況
・2 日常生活の障害,社会生活の障害
3 尿失禁の看護
・1 骨盤底筋群の筋力低下への看護
・2 尿失禁に関連した社会生活縮小の予防
・3 尿路感染・皮膚障害の予防
・4 環境調整
・5 排尿誘導
■3 排便障害(便秘・下痢・便失禁)
1 高齢者の排便障害(便秘・下痢・便失禁)の病態
2 排便障害(便秘・下痢・便失禁)のアセスメント
・1 排便状況の把握
・2 食事の摂取状況の把握
・3 基礎疾患と内服薬の把握
3 排便障害(便秘・下痢・便失禁)の看護
・1 便秘のケア
・2 下痢のケア
・3 便失禁のケア
【3 清潔・衣生活を支える看護】
■1 清潔
1 高齢者にとっての清潔の意義
2 高齢者の清潔保持に影響するもの
・1 老化に伴う皮膚の変化
・2 心身機能の低下に伴うADLの制限
・3 遠慮や気兼ね
3 清潔のセルフケア支援
・1 入浴
・2 部分浴(手浴と足浴)
・3 清拭
・4 毛髪の清潔
■2 衣生活
1 衣服の選定ポイント
2 衣生活の支援
【4 活動と休息を支える看護】
■1 活動と休息
1 高齢者の活動と休息の特徴
・1 活動と休息のもつ意味
・2 高齢者にとっての活動と休息の意味
・3 高齢者の活動と休息に影響を与える要因
2 活動と休息のアセスメント
3 活動と休息への支援
・1 高齢者の活動への支援方法
・2 高齢者の休息への支援方法
・アロマセラピーマッサージ
・3 高齢者の活動と休息のバランス管理への支援方法
■2 睡眠障害
1 睡眠の必要性と睡眠覚醒リズムが整う条件
2 高齢者の睡眠の特徴
3 睡眠に影響を及ぼすもの
・1 深部体温
・2 メラトニン
・3 疾患や薬物の影響
・4 その他の要因
4 睡眠を支える看護
【5 歩行・移動を支える看護】
■1 歩行・移動
1 高齢者にとっての歩行・移動
・1 歩行・移動とは何か
・2 歩行障害の主な原因
2 歩行・移動のアセスメント
3 歩行・移動への支援
・1 歩行・移動を妨げる原因の除去と有する機能の維持・向上
・2 起き上がり動作,立ち上がり動作の看護
・3 歩行・移動を助ける補助具の使用
・4 歩行・移動に障害のある高齢者の看護
■2 転倒
1 転倒の要因
2 転倒予防の方法
3 転倒発生時・転倒後の対応
■3 骨粗鬆症
1 高齢者の骨粗鬆症の背景と特徴
2 骨粗鬆症のアセスメント
3 骨粗鬆症の援助と評価
■4 骨折
1 高齢者の骨折の背景と特徴
2 骨折のアセスメント
3 骨折の看護と評価
・1 脊椎圧迫骨折
・2 上腕骨近位端骨折・橈骨遠位端骨折
・3 大腿骨近位部骨折
■5 変形性関節症
1 高齢者に多い変形性関節症とは
2 主な原因と症状
3 検査
4 主な治療と看護
■6 廃用症候群
1 高齢者の廃用症候群の背景と特徴
・1 廃用症候群とは
・2 廃用症候群の主な症状
・3 廃用症候群の要因と特徴
2 廃用症候群予防のためのアセスメント
・1 廃用症候群の予防的アセスメント
・2 廃用症候群が起こってからのアセスメント
3 廃用症候群予防のための看護と評価
――第2部 高齢者に起こりやすい症候・疾患・障害と看護
【6 症状のアセスメント】
■1 高齢者に起こりやすい症状のアセスメント
1 高齢者の疾患の特徴
2 時間軸で考える症状のアセスメント
3 環境から考える高齢者の症状アセスメント
■2 痛み・しびれ
1 高齢者にとっての痛み
2 痛みのアセスメント
3 高齢者に多い痛みを伴う疾患
4 高齢者のしびれ
■3 瘙痒(かゆみ)
1 かゆみの分類とアセスメント
・1 発症メカニズムによる分類
・2 皮疹の有無による分類
・3 かゆみのアセスメント
2 高齢者にみられやすいドライスキンによるかゆみ
■4 脱水
1 高齢者の脱水症の背景と特徴
・1 脱水症とは
・2 高齢者が脱水に陥りやすい原因
・3 脱水症の症状および程度
2 脱水症のアセスメント
3 脱水症の看護と評価
・1 脱水症の高齢者に対する看護の実践
・2 看護の評価の視点
■5 低体温・熱中症
1 高齢者の低体温
2 高齢者の熱中症
■6 浮腫
1 高齢者の浮腫の背景と特徴
・1 高齢者の浮腫の特徴
2 浮腫のアセスメント
3 浮腫の看護と評価
■7 めまい
1 高齢者のめまいの背景と特徴
2 めまいへの対処方法
【7 精神・神経機能障害と看護】
■1 パーキンソン病
1 パーキンソン病の背景と特徴
・1 病態と症状
・2 診断
・3 治療
2 パーキンソン病のアセスメント
3 パーキンソン病の看護と評価
・1 歩行や転倒予防に対する援助
・2 日常生活に関する援助
・3 薬物療法時の援助
・4 精神面の援助
・5 家族の支援
■2 うつ病
1 高齢者のうつ病の背景と特徴
・1 うつ病の診断と高齢者
・2 高齢者のうつ病の発症要因
・3 高齢者のうつ病の臨床症状の特徴
・4 仮性認知症(うつ状態)と認知症の区別
2 うつ病の治療
・1 非薬物療法
・2 薬物療法
3 うつ病の看護のポイント
・1 うつ病の可能性の検討
・2 信頼関係の構築と受診への支援
・3 服薬支援と治療効果,副作用の確認
・4 日常生活を整える支援
・5 自殺企図の防止
・6 家族への支援
■3 せん妄
1 高齢者のせん妄の特徴
・1 高齢者におけるせん妄
・2 認知症との違い
2 せん妄予防ケア
・1 せん妄ハイリスク高齢者の同定
・2 せん妄予防ケア
3 せん妄発症時のケア
4 本人と家族への説明
【8 視覚・聴覚障害と看護】
■1 視覚障害
1 高齢者の視覚障害の背景と特徴
2 視覚障害のある高齢者の理解
3 老人性白内障(加齢白内障)
・1 白内障とは
・2 老人性白内障とは
4 高齢者の緑内障
■2 聴覚障害
1 高齢者の聴覚障害の背景と特徴
2 聴覚障害のある高齢者とのコミュニケーション
3 補聴器の使用
・1 初めて補聴器を使うときのポイント
【9 呼吸・循環機能障害と看護】
■1 肺炎
1 高齢者の肺炎の背景と特徴
・1 肺炎の分類
・2 誤嚥性肺炎
・3 症状
・4 診断
・5 抗菌薬の使用
2 肺炎のアセスメント
3 肺炎の看護と評価
・1 アセスメント
・2 看護計画
・3 評価
■2 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の背景と特徴
2 慢性閉塞性肺疾患(COPD)のアセスメント
・1 症状
・2 診断
・3 治療
3 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の看護と評価
・1 看護目標
・2 看護計画
・3 評価
■3 高血圧
1 高血圧の背景
2 高齢者の高血圧の特徴とアセスメント
・1 加齢変化の影響
・2 血圧の動揺性
・3 診察室血圧と診察室外血圧による高血圧
・4 二次性高血圧の原因
3 高血圧の看護と評価
・1 生活習慣の是正
・2 降圧薬の内服と服薬管理
■4 脳卒中
1 高齢者の脳卒中の背景と特徴
・1 脳出血
・2 くも膜下出血
・3 脳梗塞
・4 脳卒中による障害
2 脳卒中のアセスメント
・1 急性期
・2 慢性期
・3 リハビリテーション
3 脳卒中の看護と評価
・1 急性期
・2 慢性期
・3 退院支援・退院調整
■5 不整脈
1 高齢者によくみられる不整脈の特徴
2 不整脈のアセスメント
・1 心房細動
・2 徐脈性不整脈
3 不整脈の看護と評価
・1 心房細動
・2 徐脈性不整脈
■6 心不全
1 高齢者の心不全の背景と特徴
・1 心不全の定義と疫学
・2 心不全の分類
・3 加齢変化と心不全の病態
2 心不全のアセスメント
・1 基礎疾患と増悪因子
・2 徴候・症状と日常生活への影響
・3 検査値
・4 薬物療法の効果と副作用
・5 高齢者・家族の心理・社会的側面
3 心不全の看護と評価
・1 急性期
・2 維持期
・3 終末期
【10 泌尿器障害と看護】
■1 尿路感染症
1 尿路感染症の背景と特徴
・1 原因
・2 症状
・3 検査・治療
2 尿路感染症のアセスメントと看護
■2 前立腺肥大症
1 前立腺肥大症の背景と特徴
・1 原因
・2 症状
・3 診断
2 前立腺肥大症のアセスメントと看護
■3 慢性腎臓病(CKD)
1 慢性腎臓病(CKD)の背景と特徴
・1 原因
・2 診断・分類,症状
2 慢性腎臓病(CKD)のアセスメント
・1 食事療法
・2 薬物療法
3 慢性腎臓病(CKD)の看護と評価
【11 皮膚障害と看護】
■1 老人性皮膚瘙痒症
1 スキンケア
・1 皮膚・粘膜の清潔
・2 搔破予防
2 生活指導
・1 食事・嗜好品
・2 衣服・寝衣の調整
・3 生活環境の調整
■2 褥瘡
1 褥瘡の背景と特徴
・1 発生機序
・2 好発部位
・3 危険因子
2 褥瘡のアセスメントと評価
3 褥瘡の治療と看護
■3 スキン-テア
1 スキン-テアの背景と特徴
2 スキン-テアの予防と治療
【12 感染症と看護】
■1 高齢者の感染症と看護
1 高齢者の感染症の背景と特徴
・1 高齢者が感染症に罹患しやすい理由
・2 感染症が高齢者の生活に与える影響
・3 高齢者が罹患しやすい感染症
2 感染のリスクアセスメント
3 感染症の看護
・1 感染の予防
・2 感染症の早期発見のための高齢者の症状観察
・3 感染症発症時の看護
【13 その他高齢者に特徴的な症候・疾患・障害と看護】
■1 がん
1 高齢者のがんの背景と特徴
2 肺癌
・1 病態
・2 早期発見のためのアセスメント
・3 治療
3 大腸癌
・1 病態
・2 早期発見のためのアセスメント
・3 治療
4 胃癌
・1 病態
・2 早期発見のためのアセスメント
・3 治療
5 高齢がん患者と家族への看護
・1 高齢者のがんの特徴
・2 高齢者への病状の説明
・3 高齢者の療養生活の意思決定を支える
・4 治療を受ける高齢者への看護
・5 高齢者の緩和ケアチーム医療のあり方と家族支援
■2 糖尿病
1 高齢者の糖尿病の背景と特徴
・1 食後高血糖を起こしやすい
・2 低血糖に対する脆弱性を有する
2 糖尿病のアセスメント
3 糖尿病の看護と評価
・1 看護
・2 評価
■3 電解質代謝異常
1 高齢者の電解質代謝異常の背景と特徴
2 ナトリウム代謝異常のアセスメントと看護
・1 低ナトリウム血症
・2 高ナトリウム血症
3 カリウム代謝異常のアセスメントと看護
・1 低カリウム血症
・2 高カリウム血症
4 その他の電解質代謝異常
■4 貧血
1 高齢者の貧血の背景と特徴
・1 高齢者の貧血の特徴
2 貧血のアセスメント
3 貧血の看護と評価
【14 認知症の看護】
■1 認知症の病態と要因
1 認知症の定義
・1 WHOの国際疾病分類
・2 軽度認知障害(MCI)の定義
2 認知症の原因疾患
・1 アルツハイマー型認知症の特徴
・2 血管性認知症の特徴
・3 レビー小体型認知症の特徴
・4 前頭側頭型認知症の特徴
■2 認知症の症状の理解とケア
1 認知症ケアの原則
・1 パーソン・センタード・ケア
2 認知機能障害(認知症の中核症状)
3 認知機能障害と認知症高齢者の言葉・行動・思いを尊重したケア
・1 記憶障害
・2 注意障害
・3 見当識障害
・4 実行機能障害
・5 失行
・6 失認
・7 失語
4 認知症の生活障害とケア
5 認知症の行動・心理症状(BPSD)とケア
■3 認知機能の評価方法
1 観察式
・1 Functional Assessment Staging(FAST)
・2 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
・3 Clinical Dementia Rating(CDR)
2 質問式
・1 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
・2 mini-mental state examination(MMSE)
■4 認知症の予防と治療
1 認知症予防
2 薬物療法
・1 認知機能障害の薬物療法
・2 行動・心理症状の薬物療法
・3 その他の注意すべき薬剤
3 非薬物療法
・1 行うよう強く勧められるもの
・2 行うよう勧められるもの
・3 行うよう強く勧められるだけの根拠がないもの
・4 その他の療法的アプローチ
■5 認知症高齢者とのコミュニケーションの基本
・1 自己紹介する,誰なのかを伝える
・2 ケア提供者自身がどのような表情をしているのか意識する
・3 視野に入ってコミュニケーションをとる
・4 ゆっくり落ち着いて,短くはっきり伝える
・5 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする
・6 周囲の雑音,騒音,動きがコミュニケーションを妨げていないか意識する
・7 認知症高齢者が伝えたいと思っている言葉のヒントを出す
・8 書いて伝える
・9 表情,しぐさ,動作などの非言語的コミュニケーションで伝える
・10 言葉に振り回されることなく,認知症高齢者の感情を理解する
・11 自尊心を保つことができるように配慮する
■6 認知症看護認定看護師など高度実践者や多職種との連携
1 認知症看護における主な専門職
・1 認知症看護認定看護師
・2 老人看護専門看護師
・3 多職種の定義,責務
2 認知症看護認定看護師など高度実践者や多職種との連携の実際
■7 急性期医療における認知症高齢者へのアプローチ
・1 入院前の本人の状況を家族や関係者に確認する
・2 本人の言動の意味を理解しようとチームアプローチで取り組む
・3 認知症高齢者の望みと,身体状態や環境との関連をチームで推論する
・4 ADLの低下が起こらないように,ケアや環境を工夫する
・5 退院先や退院後の生活に関する本人の意向を確認し,実現を目指して退院前カンファレンスを行う
■8 認知症高齢者の家族への支援とサポートシステム
1 認知症の早期診断
2 早期の相談
3 支援体制の利用
4 認知症についての学習
5 介護サービスの利用による生活リズムの調整
■9 認知症高齢者の人権と権利擁護
■10 認知症高齢者の終末期ケア
1 重度認知症高齢者の終末期ケア
・1 人工的水分・栄養補給
2 重度認知症高齢者の代理決定をする家族等への援助
――第3部 受療状況に応じた高齢者の看護
【15 治療を受ける高齢者の看護】
■1 薬物療法
1 加齢による生理学的変化(薬物動態,薬力学)
・1 薬物動態
・2 薬力学
2 薬物療法による有害反応
3 服薬行動・服薬管理
・1 服薬管理で注意すべき高齢者の状態
・2 コンプライアンスとアドヒアランス
・3 コンコーダンス
・4 ポリファーマシー
・5 お薬手帳やかかりつけ薬局の必要性
■2 手術療法
1 高齢者の手術
2 手術を受ける前に
・1 高齢者の手術の適応
・2 加齢と手術侵襲
3 術前オリエンテーション
・1 目的と主な項目
・2 高齢者へのインフォームドコンセント:心の準備
・3 身体の準備
・4 高齢者と麻酔
4 周術期の看護
・1 周術期の観察ポイント
・2 入院時からの退院計画
・3 観察ポイントとケア
5 手術を受ける高齢者の精神的ケア
・1 術後せん妄
6 家族への影響
7 緊急手術を受ける高齢者とその家族の看護
・1 緊急手術の背景と特徴
・2 緊急手術のためのリスクマネジメント
・3 術中の注意
・4 術後のケア
・5 家族への看護
■3 リハビリテーション
1 リハビリテーションの対象者とは
2 加齢とリハビリテーション
3 リハビリテーション開始前の注意
・1 開始前の確認事項
・2 実施前後の注意
4 経過別リハビリテーションの特徴
・1 急性期
・2 回復期
・3 維持期
・4 終末期
5 身体と心の休息の効果
・1 身体の休息:効果的な休息と午睡
・2 心の休息:ストレスコーピング
6 リハビリテーションのまとめ
■4 診察・検査
1 高齢者の診察
・1 受診経路
・2 初診での観察ポイント
・3 面接時の注意
2 高齢者の検査
・1 検査前から始まる看護
・2 個別性に応じた援助
・3 高齢者の検査値
・4 検査結果の説明
■5 入院
1 入院に伴う生活変化
2 対象理解
・1 入院前からの情報収集
・2 入院時のチェックポイント:退院時を見越して
3 入院時のオリエンテーション
4 入院中のリスク
5 入院生活の環境
6 終末期における入院
■6 退院
1 退院を取り巻く社会状況
2 退院までの隙間を考える
3 退院計画と看護
・1 退院計画
・2 退院計画のプロセス
・3 特に退院計画が必要な患者:自宅退院が困難な場合
4 高齢者が使える各種サービス
【16 終末期の看護】
■1 高齢者の死と医療・ケア
1 高齢者と死
・1 高齢者の死因の動向
・2 高齢者の世帯構成の変化と孤立死
・3 高齢者の喪失体験と自殺
・4 高齢者の看取りの場と死に対する希望
2 高齢者の終末期
・1 終末期の概念と事前指示書(リビングウィル)
・2 エンド・オブ・ライフ・ケア
・3 終末期ケアへの家族参加と家族への支援
・4 終末期ケアにおける医療・ケアチームの役割
・5 終末期ケアと信仰
3 尊厳死と延命医療
・1 尊厳死と延命医療に関する学会等の指針
・2 本人にとっての最善を考える
■2 終末期看護の実践
1 身体的アセスメントと看護
・1 痛み
・2 食欲不振
・3 便秘および腹部膨満
・4 呼吸困難
・5 不眠
2 精神的苦痛や不安・混乱に対する看護
■3 看取りを終えた家族への看護
1 家族の心理と看護
・1 看取る瞬間の家族への配慮
・2 別れの時間
・3 死後のケア
2 看取りを終えた家族へのグリーフケア
・1 死の意味を自由に表現できる場をつくる
・2 介護の終結としての高齢者の死
・3 配偶者を亡くした高齢者の心理
3 家族の再出発を支える
■4 看取りを終えたスタッフへのケア
【17 高齢者看護の実習】
■1 高齢者看護実習の基本
1 高齢者看護実習の学びのポイント
・1 高齢者の多様な健康状態を「生活」「時間軸」から読み解く
・2 切れ目のない看護
・3 意思決定支援の必要性
2 事例で考える高齢者看護実習
・1 Aさんの急性期〜終末期の事例
・2 事例で振り返る実習のポイント
■2 周術期看護実習
1 事前学習
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
・1 術前看護のポイント
・2 手術中の看護のポイント
・3 術後の看護のポイント
■3 急性期看護実習
1 事前学習
・1 大動脈解離による上行大動脈人工血管置換術・FF(大腿−大腿交叉)バイパス術を受けた高齢者の急性期看護
・2 大動脈解離の分類
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
・1 退院後の生活を見据えた看護計画
・2 安全に治療や看護を継続するための多職種協働による環境調整:抑制に関するチーム内での合意形成
・3 緊急手術を受けた高齢者の心理的反応の理解
・4 自己決定の支援
■4 リハビリテーション看護実習
1 事前学習
・1 事前学習の内容とポイント
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
・1 転院時の状態
・2 受け持ち時の状態(転院から50日目)
・3 退院に向けて必要な支援
・4 健康課題(優先度順)
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
■5 慢性期看護実習
1 事前学習
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
・1 パーキンソン病の特徴と支援
・2 受け持ち1日目(入院8日目)の情報収集
・3 どのようなケースと捉えたか
4 看護計画
・1 健康課題
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
■6 介護老人保健施設実習
1 事前学習
・1 介護老人保健施設の位置付けと,期待される機能・役割
・2 誤嚥性肺炎患者の看護
・3 麻痺のある患者の看護
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
■7 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)実習
1 事前学習
・1 事前学習の内容とポイント
・2 実習オリエンテーションでの把握内容(例)
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
■8 グループホーム(認知症対応型共同生活介護)実習
1 事前学習
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
・1 日常生活場面からの高齢者の理解と看護の視点
・2 高齢者の不適応症状に関連する要因
・3 多職種連携
■9 デイサービス(通所介護)実習
1 事前学習
・1 デイサービスの位置付けと,期待される機能・役割
・2 加齢に伴う身体機能,心理・社会的変化
・3 社会資源
2 受け持ちケースの決定
3 情報収集とアセスメント
4 看護計画
5 看護の実践と評価
6 学生に学んでほしいポイント
【付録 “その人らしさがみえる”関連図書き方のキホンとコツ】
●関連図を書くときの基本的なルール
●その人らしい関連図を書くときのコツ
・看護師国家試験出題基準(令和5年版)対照表
・索引