認知症 医療の限界、ケアの可能性
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発行 : 2016年4月

サイズ : A5判 192頁

ISBN-10 : 4-8404-5762-X

ISBN-13 : 978-4-8404-5762-0

商品コード : 501010530

在庫 : 在庫あり(申込可)

書籍

認知症 医療の限界、ケアの可能性

訪問精神科医が教える認知症でも幸せに暮らす方法

発行 : 2016年4月

サイズ : A5判 192頁

ISBN-10 : 4-8404-5762-X

ISBN-13 : 978-4-8404-5762-0

商品コード : 501010530

在庫 : 在庫あり(申込可)

認知症になっても誰かのために生きる幸せ


誰もがなりたくない「不治の病」と言われる認知症。精神科医として長年認知症と向き合い、医療の限界を悟った上野秀樹医師が、認知症の訪問診療という地道な活動から導き出した「認知症の人が暮らしやすい社会」のあり方について提案する。

著者

精神科医 上野 秀樹 著

1,980 円(税込)

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目次

【第1章 入院しなくても改善する認知症】
◆精神科病棟で出会った認知症の人
◆なぜ、認知症に精神科医療が必要なのか
◆切実な入院ニーズ
◆病院に連れて行けない認知症の人
◆精神科病院・認知症病棟の現実
◆認知症の訪問診療を始めた理由
◆開放病棟と認知症
◆海上寮での認知症診療の工夫
◆認知症の人に入院は向かない
◆医療の限界に気づくことができた
◆新しい認知症精神科訪問診療システムを目指して
【第2章 上野流 認知症の理解と対応】
◆「治療可能な認知症」と「ふつうの認知症」
◆認知症に気づくポイント(1) 認知機能障害
◆認知症に気づくポイント(2) 生活障害
◆高齢者の日常生活自立度
◆認知症アセスメントシート――DASC-21
◆治療可能な認知症を見逃すな
◆三大認知症と主な症状
◆アルツハイマー型認知症
◆血管性認知症
◆レビー小体型認知症
◆「認知症」と「認知機能障害の原因があること」は違う
◆治療可能な認知機能障害を合併しているケース
◆せん妄が見られたときに考えなくてはならないこと
◆困った行動の背景にはせん妄状態があった
◆なぜ、せん妄状態になるのか
◆せん妄状態の見分け方と対応方法
◆せん妄状態を生じやすい薬物
【第3章 「ユマニチュード」との出会い】
◆認知症における最大の問題はコミュニケーション障害
◆周囲から理解されにくい認知症の人の言動
◆行動・心理症状は周囲の人へのメッセージ
◆認知症の人にメッセージを伝える新手法
◆ユマニチュードとの出会い
◆「あなたは人間である」というメッセージを届ける
◆ユマニチュードの四つの柱
◆人として接することが革命的な違いを創り出す
◆人を人として見ること
【第4章 認知症の人を社会全体で支えるために】
◆なぜ日本では認知症の人が多いのか?
◆戦前まで精神障害者は「私宅監置」されていた
◆認知症の人の隔離・収容が進んでいる
◆日本で問題となった差別的な法制度
◆画期的な報告書「今後の認知症施策の方向性について」
◆認知症初期集中支援チームの大切な役割
◆認知症初期集中支援チームの有効性
◆精神科訪問診療は必要な医療の宅配
◆新オレンジプランのよいところ、おかしなところ
◆「人として当然の思い」をあきらめてもらうのが入院
◆認知症の人を「お世話される存在」にしないケアを
◆認知症の人の支援はうつ病支援と同じ
◆「お世話される存在」にしない「おたがいさん」の支援
◆高齢者の力に子どもたちが感動
◆施設での「サービス」が「支配」となる現状
◆認知症の人が暮らしやすい社会は誰もが暮らしやすい社会
◆「家族が支える」から「社会が支える」へ
◆日本の社会関係資本の厚み
・おわりに
・1章 事例 精神科訪問診療で劇的に改善した鈴木さん
・2章 事例 急に家族のことがわからなくなったケース
・2章 事例 身体的状況の悪化によるせん妄・睡眠薬によるせん妄
・2章 事例 胃腸薬によるせん妄
・2章 事例 夜間せん妄による精神症状
・2章 事例 薬剤の変更がせん妄のきっかけに
・3章 事例 息子の家よりグループホーム?
・3章 事例 その場しのぎの対応で症状が悪化
・4章 事例 せん妄状態の重症例
・4章 事例 拘束した医療従事者に頭を下げる患者

お客様の声

著者が入院中心だった病院から訪問医療を通して新しい認知症支援モデルを示す姿はとても素晴らしく、著者のような医師が増えれば日本の医療は自分らしい最期を自然と迎えられるようになるのではないかと強く思いました。(医学 臨床医学一般)
一般の者です。認知症の方が多数、精神病患者にされていることを知って驚いています。世界的にも問題視されていることを知るべきだと思いました。(一般 家庭医学・健康)
字の大きさも良く、事例での字体の違いも読みやすかった。改めて認知症という病気について考えさせられました。仕事でも、私生活でも認知症患者に関わっているので、大変役立ち、気持ち的にも楽に向き合えるようになりました。(看護 臨床看護一般)