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発行 : 2013年4月
サイズ : B5判 724頁
ISBN-10 : 4-8404-3666-5
ISBN-13 : 978-4-8404-3666-3
商品コード : 402352111
在庫 : 在庫あり(申込可)
書籍
改訂2版 産科合併症
発行 : 2013年4月
サイズ : B5判 724頁
ISBN-10 : 4-8404-3666-5
ISBN-13 : 978-4-8404-3666-3
商品コード : 402352111
在庫 : 在庫あり(申込可)
妊娠・分娩の異常に関する産科医の教科書
妊娠期、分娩期、胎児に関してそれぞれの異常や疾患について、定義、原因、症状、診断、治療など、必要な項目を網羅している。国内外の文献を検討した世界標準的な内容で、臨床におけるdecision makingで実際に役立つ。
26,400 円(税込)
目次
● 改訂2 版 序文
● 初版 序文
【第 1 章 妊娠悪阻】
●定義および頻度・リスク因子
●原因
●母体および胎児への影響
●診断
・1 症状
・2 理学所見
・3 尿
・4 血液検査所見
・5 内分泌的検査
●鑑別診断
・1 産科合併症
・2 甲状腺機能亢進症
・3 肝機能障害
・4 中枢神経系疾患
・5 消化器疾患
・6 尿路・生殖系疾患
・7 代謝性疾患
・8 妊娠関連疾患
・9 その他
●治療
・1 予防対策
・2 心理療法
・3 食事療法
・4 薬物療法
・5 中心静脈栄養と経腸栄養
●予後
【第 2 章 胎盤・臍帯の異常】
I 総 論
●胎盤の正常発生と構造
●臍帯の正常発生と構造
II 各 論
●胎盤の異常
・1 大きさの異常
・2 形の異常
・3 胎盤の血腫および血管腫
・4 胎盤の石灰化
・5 胎盤の梗塞
・6 妊娠後期に出血を引き起こす胎盤の異常
・7 癒着胎盤(placenta accreta)
・8 絨毛性疾患(gestational trophoblastic disease:GTD)
●臍帯の異常
・1 単一臍帯動脈(single umbilical artery:SUA)
・2 臍帯の発生異常
・3 長さの異常
・4 付着部位の異常
・5 捻転の異常
・6 臍帯の嚢胞と腫瘍
・7 臍帯の破裂,断裂
・8 メッケル憩室
【第 3 章 流産・不育症】
■ 流産(Abortion)
I 総 論
●定義
●分類
・1 妊娠週数による分類
・2 臨床的な形式による分類
●頻度
II 各 論
●原因(早期流産)
・1 染色体異常
・2 黄体機能不全
・3 その他の内分泌機能異常
・4 免疫異常
・5 自己免疫疾患
・6 嗜好品
●原因(後期流産)
・1 胎児側の因子
・2 母体側の因子
●症状
●診断
・予後の予測
●治療
■ 不育症
I 総 論
●定義
●分類
●頻度
II 各 論
●原因
・1 染色体異常
・2 内分泌的異常
・3 抗リン脂質抗体症候群(APS)
・4 遺伝性血栓症(inherited thrombophilia)
・5 子宮奇形
●治療
・1 夫単核球を用いた免疫療法
・2 免疫グロブリン療法
・3 抗リン脂質抗体症候群の治療
・4 Tender loving care
・5 漢方治療
・6 着床前診断
●治療指針
【第 4 章 早産・PROM】
■ 早産(Preterm delivery)
I 総 論
●定義
●分類
●頻度
●早産児の予後
・1 死亡率・罹病率
・2 早産児の生存限界
・3 後期早産児(late preterm infants)の予後
II 各 論
●原因
・1 早産の原因
・2 早産の危険因子
・3 感染
●症状
●診断・予知
・1 概説
・2 子宮頸管長(cervical length)の測定
・3 ( 癌)胎児性フィブロネクチン[(onco-)fetalfibronectin:fFN]
・4 顆粒球エラスターゼ
●管理・治療
・1 子宮収縮抑制薬
・2 副腎皮質ステロイド
・3 抗菌薬
・4 ベッド上安静
・5 子宮内感染(CAM)の評価と対応
・6 尿中トリプシンインヒビター(urinary trypsininhibitor:UTI)
●予防
・1 感染症スクリーニングとその治療
・2 予防的抗菌薬投与
・3 プロゲステロン
・4 子宮頸管縫縮術
・5 その他
■ PROM(Premature rupture of membranes)
I 総 論
●定義
●分類
●疫学・頻度
II 各 論
●危険因子
●合併症
●原因
●症状・身体所見
●破水の診断
・1 清潔腟鏡診
・2 pH の測定
・3 Fern test(シダ状結晶形成試験)
・4 超音波検査
・5 その他の試薬
・6 色素注入試験
●検査
●治療・管理
・1 管理指針
・2 抗菌薬
・3 副腎皮質ステロイド
・4 子宮収縮抑制薬
・5 その他の治療
●予後
●予防
●Term PROM
【第 5 章 多胎妊娠】
●多胎の疫学
・1 双胎(twins)
・2 三胎(triplets)
・3 四胎(quadruplets)
・4 多胎出産における死産
・5 多胎と早期新生児死亡
・6 多胎と障害児
・7 生殖補助医療技術(ART)と多胎妊娠
●双胎の卵性診断と膜性診断
●多胎妊娠の管理
・1 早産
・2 胎児奇形
・3 妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus:GDM)
・4 妊娠高血圧症候群(gestational hypertension)
・5 胎児発育(fetal growth)
●胎児管理
・1 MD 双胎の管理
●多胎の分娩管理
・1 多胎の分娩時期
・2 分娩様式
・3 分娩中の緊急対応
【第 6 章 高血圧】
■ 高血圧症合併妊娠(Pregnancy with hypertension)
I 総 論
●高血圧症合併妊婦とは
●発生頻度
●診断
●母児への影響
・1 加重型妊娠高血圧腎症
・2 常位胎盤早期剥離
・3 周産期リスク
●低リスク群と高リスク群
●降圧治療の意義と降圧薬
●白衣高血圧
●最近の血圧評価方法
■ 妊娠高血圧症候群(Pregnancy induced hypertension : PIH)
I 総 論
●定義
●病型分類
・1 妊娠高血圧腎症(preeclampsia)
・2 妊娠高血圧(gestational hypertension)
・3 加重型妊娠高血圧腎症(superimposedpreeclampsia)
・4 子.(eclampsia)
●症候による亜分類
●発症時期による病型分類
・参考
・HELLP 症候群
●頻度
●成因と病態
・1 妊娠高血圧腎症の成因と病態
II 各 論
●症状
・1 高血圧
・2 蛋白尿
・3 浮腫
●診断法
・1 発症予知法
・2 妊娠高血圧腎症における血圧評価法
●母体検査
・1 腎機能
・2 脂質,肝機能
・3 耐糖能検査
・4 血液凝固・線溶系
・5 免疫,血管内皮障害
・6 血管攣縮
・7 自律神経機能
・8 中枢神経機能
・9 循環動態機能
・10 その他
●管理と治療
・1 食事療法
・2 母体の管理
・3 待機的治療と積極的治療(分娩誘発)
・4 胎児管理
・5 分娩時管理と子.予防
●予後
・1 母体短期予後
・2 母体長期予後
●発症予防
【第 7 章 血液型不適合妊娠】
I 総 論
●定義
●分類
・1 ABO 式血液型不適合妊娠
・2 その他の血液型不適合妊娠
●頻度
●胎児血液型同定
II 各 論
●原因
●症状
●診断
・1 母体陰性血液型に対応する抗原陽性血の浸入と感作成立
・2 母児間での血液型不適合妊娠の確認
・3 母体から胎児への抗体の移行と溶血
・4 移行抗体による胎児赤血球の溶血と胎児貧血
・5 髄外造血
・6 胎児水腫の発症
●治療
●予後
●予防(次回妊娠に向けて)
【第 8 章 羊水過多・羊水過少】
I 総 論
●羊水量の基礎的事項と評価法
●羊水循環・羊水の動態
●妊娠中の羊水量の推移
●羊水量の評価法
・1 色素希釈法
・2 超音波断層法
II 各 論
●羊水過多(polyhydramnios)
・1 定義
・2 分類
・3 頻度
・4 原因
・5 症状
・6 診断
・7 治療
・8 予後
・9 予防(次回妊娠に向けて)
●羊水過少(oligohydramnios)
・1 定義
・2 分類
・3 頻度
・4 原因
・5 症状
・6 診断
・7 治療
・8 予防(次回妊娠に向けて)
【第 9 章 子宮内胎児死亡】
●定義
●疫学
・1 妊娠週数による胎児死亡の頻度
・2 胎児死亡のリスクファクター
●診断
・1 腹部X 線検査
・2 超音波検査
・3 ホルモン検査
●原因
・1 胎児因子
・2 胎盤・臍帯因子
・3 母体因子
●管理
・1 母体凝固能異常
・2 死胎児の娩出
・3 双胎一児死亡の管理
●死産後の評価
●死産既往のある妊婦の管理
【第 10 章 妊娠第3三半期における性器出血】
●常位胎盤早期剥離(abruptio placentae)
・1 定義
・2 頻度
・3 周産期死亡率
・4 原因・病態生理
・5 危険因子
・6 臨床診断
・7 管理
●前置胎盤(placenta previa)
・1 定義
・2 頻度
・3 原因
・4 危険因子
・5 合併症
・6 臨床症状
・7 診断
・8 管理
・9 分娩
●前置血管(vasa previa)
【第 11 章 過期妊娠】
●定義・頻度・病因
●分類
・1 頸管熟化不全型
・2 胎盤機能不全型
●母体(胎児期)のリスク
・1 胎盤機能低下
・2 羊水過少症
・3 巨大児(macrosomia)
・4 胎便排泄
●新生児期での問題点
・1 新生児仮死
・2 分娩時外傷
・3 胎便吸引症候群(MAS)
・4 低血糖,多血症,低体温
●検査・管理方法
・1 分娩前管理
・2 分娩管理
・3 新生児管理
【第 12 章 胎児well-being の評価】
●胎動カウント
●NST(non-stress test)
●CST(contraction stress test)
・1 検査方法
・2 評価方法
●NST vs CST
●BPS(Biophysical profile score)
・1 評価方法
・2 産科管理
・3 Modified BPS
●超音波による血流波形
●頭囲の発育と予後
【第 13 章 分娩時胎児評価】
I 総 論
●胎児検査法
II 各 論
●胎児心拍数(FHR)モニタリング
・1 しくみ
・2 NICHD 2008 年ワークショップ報告,および2011 年 日本「産婦人科診療ガイドライン」
・3 FHR パターンの用語と定義
・4 FHR パターンの定量的記載
・5 FHR パターンの解釈に関する一般論(2008NICHD ガイドラインより)
・6 FHR パターンの生理学的考察
●胎児児頭採血
●児頭皮刺激(scalp stimulation)・音響刺激(VAS)
●胎便による羊水混濁
●超音波検査
・羊水量
●超音波Doppler 法
●Pulse oximetry
●胎児心電図
●児頭電極から誘導した胎児心電図において
●脳波(electro corticogram)
●Cerebral PalsyとFetal distress という用語
・1 脳性麻痺(cerebral palsy:CP)
・2 Fetal distress(胎児仮死)という用語に対する誤解と混乱
・3 用語に関する諸外国の動き
■胎児心拍数波形の分類に基づく管理指針設定の試み
●歴史的背景
●日本産科婦人科学会編,胎児心拍数波形の分類に基づく分娩時胎児管理の指針
・1 胎児心拍数波形の分類
・2 胎児心拍数波形分類の判定
・3 対応と処置
■胎児心拍数モニタリングの臨床応用
●臨床における胎児評価
●考察
【第 14 章 分娩進行異常】
I 総 論
●定義
・1 日本産科婦人科学会
・2 Criteria for Diagnosis of Dystocia(Canadian Consensus Panel on Aspect of Cesarean Birth)
・3 ACOG〔American College of Obstetricians and Gynecologists(1995)〕
●原因・分類
・1 娩出力異常
・2 母体骨盤異常(狭小な母体骨盤容量)
・3 過大な胎児の大きさ
・4 軟産道異常
●頻度
II 各 論
●原因
・1 母体側
・2 胎児側
・3 適切な分娩誘発
●診断・臨床経過
・1 難産(dystocia)
・2 いきみ(努責)
・3 CPD,malpresentation の診断法
・4 肩甲難産
●治療
・1 子宮収縮力異常
・2 CPD,malpresentation
・3 肩甲難産(shoulder dystocia)
・4 水頭症
●吸引分娩
・1 適応
・2 母体・胎児・新生児予後
・3 実施手技上の注意点
●妊娠・分娩・産褥管理
●予後
・1 胎児・新生児予後
・2 母児の予後
・3 母体予後
●次回妊娠に向けて
●鉗子分娩
・1 定義
・2 歴史
・3 適応と要約
・4 分類
・5 器具の各部位の名称
・6 器具のデザインと種類
・7 手技
・8 鉗子分娩の合併症
・9 吸引分娩か?鉗子分娩か?
・10 鉗子分娩の将来:失われゆくART か?
【第 15 章 胎児位置異常】
I 総 論
●定義と分類
●胎位(presentation)
●胎位異常の頻度
●各論:骨盤位(breech presentation)
●原因
●骨盤位の自然分娩の機転
●診断
●治療・管理
・骨盤位分娩の問題点
●妊娠中の管理
・1 外回転術
・2 手技
・3 体位変換法
・4 経腟分娩の可否の判定方法
●分娩時の管理
・1 基本的な分娩時の管理
・2 骨盤位分娩の介助と牽出術
●予後
●各論:横位(transverse lie〈presentation〉)
●原因
●診断
●症状・分娩経過
●処置
●予後
【第 16 章 分娩時における特殊手技】
I 分娩誘発法:総論
●分娩誘発の適応
・1 医学的(産科的)適応
・2 社会的適応(計画分娩)
●分娩誘発の要約
・1 胎児が母体外で生存可能である
・2 経腟分娩が可能である
・3 母体が分娩に耐えられる
・4 母体が分娩準備状態にある
・5 十分な分娩監視が可能である
・6 妊婦および家族の同意がある
II 分娩誘発法:各論
●薬剤による方法
・1 子宮頸管熟化法
・2 陣痛誘発法
●器械的方法
・1 吸湿性子宮頸管拡張材による方法
・2 卵膜用手剥離法
・3 メトロイリーゼ
・4 人工破膜法
・5 コルポイリーゼ
・6 Nipple stimulation
・7 鍼療法
●主な分娩誘発法の比較
・1 適応,禁忌と要約
・2 薬剤による方法と器械的方法の併用の注意点
・3 調節性,簡便性
・4 母体への影響
・5 児への影響
●各種分娩誘発法の組み合わせによる運用例
・1 子宮頸管が硬く閉鎖している場合
・2 頸管が硬いが1 指以上通じる場合
・3 子宮頸管が成熟している場合
III 分娩促進法
●Active management of labor(AML)
IV 人工羊水注入療法(amnioinfusion)
●分娩時人工羊水注入療法の適応
●手技
●分娩時介助
V 分娩第3期の管理
●積極的介入
【第 17 章 帝王切開術】
●定義
●頻度
●適応
・1 前回帝王切開
・2 難産(dystocia)または分娩進行不全(failure to progress labor)
・3 Non-reassuring fetal status
・4 骨盤位
・5 その他の適応について
●合併症
・1 母体死亡
・2 麻酔合併症
・3 術中合併症
・4 術後合併症
・5 癒着胎盤
・6 新生児合併症
【第 18 章 分娩・産褥期出血】
I 総 論
●定義
●分娩・産褥期出血を来す疾患
●分娩・産褥期出血の診断と管理
●緊急時の輸血
●出血時の症状および合併症
II 各 論
●軟産道損傷(soft tissue injuries of the birth canal)
・1 腟壁裂傷(vaginal laceration)
・2 外陰裂傷(laceration of vulva)
・3 会陰裂傷(perineal laceration)
・4 頸管裂傷(cervical laceration)
・5 子宮破裂(rupture of the uterus)
・6 外陰・腟血腫(vulvovaginal hematomas)
●弛緩出血(atonic bleeding)
・1 分類
・2 頻度
・3 原因
・4 症状
・5 診断
・6 予防
・7 治療
・8 予後
●癒着胎盤(abnormally adherent placenta)
・1 分類
・2 頻度
・3 原因
・4 症状
・5 診断
・6 治療および予後
●子宮内反症(inversion of the uterus)
・1 原因
・2 頻度
・3 症状
・4 診断
・5 治療
●産褥晩期出血(late postpartum hemorrhage)
【第 19 章 産科麻酔】
I 総 論
●麻酔に影響する母体の変化
・1 体型の変化
・2 循環器系
・3 Aortocaval compression
・4 呼吸器系
・5 腎
・6 肝胆膵
・7 消化管
・8 止血凝固
・9 神経系
・10 子宮血流
・11 胎児・胎盤循環と薬剤の胎盤移行
II 各 論
●経腟分娩の麻酔(和痛分娩・無痛分娩)
・1 痛覚伝導路と区域麻酔(硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔)
・2 硬膜外麻酔による無痛分娩
・3 脊髄くも膜下麻酔(単回投与・持続投与)
・4 脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(combined spinal epidural:CSE 法)
●帝王切開の麻酔
・1 術前評価と準備
・2 帝王切開時の脊髄くも膜下麻酔
・3 帝王切開時の硬膜外麻酔
・4 全身麻酔
●妊娠中の手術症例の麻酔
・1 胎児のリスク
・2 母体治療のための手術
・3 胎児成育のための手術
【第 20 章 母体救急疾患と集中管理】
I 総 論
●定義:産科救急の特殊性
●頻度
●妊産婦死亡
II 産科救急疾患の初期対応
●バイタルサイン:早期警告サインPUBRATについて
・1 P:心拍数(pulse rate)
・2 経皮酸素濃度(SpO2:oxygen saturation)
・3 U:時間尿量(urinary output)
・4 B:収縮期血圧(blood pressure, systolic)
・5 拡張期血圧(blood pressure, diastolic)
・6 R:呼吸数(respiratory rate)
・7 A:意識レベル(alertness)
・8 T:体温(temperature)
●妊娠母体の心肺蘇生
●1 心肺蘇生の実際
●2 Perimortem cesarean section
III 各 論
●産科ショック
・1 産科ショックの特徴
・2 臨床所見
・3 産科ショック各論:循環血液量減少性ショック
・4 産科ショック各論:心原性ショック
・5 産科ショック各論:敗血症性ショック
・6 アナフィラキシーショック
●産科DIC
・1 定義
・2 病態・臨床症状
・3 管理・治療
●肺水腫
・1 定 義
・2 肺水腫の病態
・3 臨床症状
・4 管理・治療
・5 予防
●ARDS
・1 定 義
・2 病態,臨床症状
・3 管理・治療
■羊水塞栓症(Amniotic fluid embolism)
●定義
●頻度
●原因
●症状
●診断
●治療(胎児・新生児への影響,妊娠・分娩・産褥管理)
●予後
【第 21 章 出生前胎児診断法】
I 総 論
●出生前診断の適応
●出生前診断法の分類
・1 細胞遺伝学的診断法
・2 分子遺伝学的診断法
・3 遺伝生化学的診断法
・4 細胞・病理学的診断法
・5 超音波検査などを用いた物理学的診断法
●対象となる遺伝性疾患の遺伝学的病理
・1 染色体レベルの異常
・2 DNA レベルの異常
●対象となる遺伝性疾患の検査方法:
●細胞遺伝学的診断法
・1 染色体分染法
・2 FISH(fluorescence in situ hybridization)法
・3 CGH(comparative genomic hybridization)法
・4 アレイCGH(comparative genomic hybridization)
●分子遺伝学的診断法
・1 DNA シークエンシング
・2 ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction:PCR)法
・3 サザンハイブリダイゼーション(ブロット)法
●出生前診断のための検体の採取方法
・1 羊水穿刺(amniocentesis)
・2 絨毛採取(chorionic villous sampling:CVS)
・3 胎児採血(percutaneous umbilical cord blood sampling:PUBS)
・4 胎児組織サンプリング(fetal tissue sampling)
・5 着床前診断(preimplantation diagnosis)
・6 母体血中胎児細胞・胎児DNA・RNA(fetal cells,fetal DNA or fetal cell-free RNA in the maternal circulation)
●妊娠初期・中期における胎児染色体異常スクリーニングおよび神経管欠損症スクリーニングについて
・1 母体年齢のスクリーニング
・2 妊娠初期染色体異常スクリーニング
・3 妊娠中期における染色体異常スクリーニング
●神経管欠損症に対する,母体血清AFP(α-fetoprotein)スクリーニング
・1 生理的背景
・2 母体血清AFP スクリーニング
・3 母体血清AFP 値の評価
・4 母体血清中AFP 値,羊水中AFP 値を上昇させる他の疾患
●出生前診断の結果の取り扱い
II 各 論
●単一遺伝異常による疾患
・1 常染色体優性遺伝による疾患
・2 X 連鎖遺伝による疾患
・3 常染色体劣性遺伝による疾患
●染色体異常による疾患
・1 分類
・2 ダウン症候群
・3 18 トリソミー
・4 22q11.2 deletion 症候群(22q11.2 deletion syndrome)
【第 22 章 胎児発育異常】
I 胎児発育不全(fetal growth restriction : FGR)
●定義
●分類
・1 Symmetric FGR
・2 Asymmetric FGR
●頻度
●原因
・1 胎児要因
・2 母体要因
・3 胎盤要因
●症状
・1 中枢神経系
・2 循環系
・3 免疫系
●診断
・1 胎児大横径(biparietal diameter:BPD)
・2 胎児腹囲(abdominal circumferences:AC)
・3 胎児頭囲腹囲比(head abdomen ratio:H/A ratio)
・4 胎児推定体重(estimated fetal body weight:EFBW)
・5 胎盤および羊水量の評価
●出生前管理
・1 致死的奇形,染色体異常の場合
・2 Malnutrition type(狭義の発育不全)の場合
●胎児頭囲発育障害による中枢神経障害の予防
●分娩時管理
●FGR の長期予後
II 巨大児(Macrosomia)
●定義
●頻度
●原因
●産科合併症
・1 母体合併症
・2 新生児合併症
●管理
・1 診断
・2 妊娠管理
・3 分娩管理
【第 23 章 胎児形態異常】
I 総 論
●胎児超音波スクリーニング
・1 初期胎児超音波スクリーニング
・2 中期胎児超音波スクリーニング
II 各 論
●胎児頭部・中枢神経系の異常
・1 神経管形成不全(neural tube defect:NTD)
・2 脳室拡大(hydrocephalus)
・3 口唇・口蓋裂(cleft lip and palate)
●胎児頸部の異常
・1 嚢胞性ヒグローマ(cystic hygroma)
●胎児呼吸器の異常
・1 胎児胸水(pleural effusion)
・2 先天性横隔膜ヘルニア(congenital diaphragmatic hernia:CDH)
・3 先天性嚢胞状腺腫様肺奇形 (congenital cystic adenomatoid malformation:CCAM)
●胎児循環器の異常
・1 胎児循環
・2 先天性心疾患
●胎児腹部の異常
・1 食道閉鎖(esophageal atresia:EA),気管食道瘻(tracheoesophageal fistula:TEF)
・2 十二指腸閉鎖(duodenal atresia)
・3 空腸・回腸閉鎖(jejunoileal atresia)
・4 臍帯ヘルニア(omphalocele)
・5 腹壁破裂(gastroschisis)
●胎児泌尿器系の異常
・1 水腎症(hydronephrosis)[腎盂拡大(pyelectasis)]
・2 常染色体劣性(幼児発症型)多発性嚢胞腎[autosomal recessive( infantile) polycystic kidney disease:ARPKD:Potter Ⅰ型]
・3 多嚢胞性異形成腎(multi cystic dysplastic kidney:MCDK:Potter Ⅱ型)
・4 腎無形成(renal agenesis)
【第 24 章 胎児水腫】
I 総 論
●定義
●分類
●頻度
●症状
II 免疫性胎児水腫(immune hydrops fetalis)
●原因
●診断
●妊娠中の管理と治療
・1 未感作症例
・2 感作症例への対応
・3 胎児輸血(intrauterine transfusion)
●予後
●次回妊娠への影響
III 非免疫性胎児水腫(non-immune hydrops fetalis : NIHF)
●原因
●診断
●治療と予後
・1 頸部リンパ嚢腫(hygroma)
・2 心原性(胎児頻脈/心機能低下)
・3 乳糜胸水・腹水(chylothorax,chylous ascites)
・4 胎児貧血(fetal anemia)
・5 胎児腹水を主徴とする場合
・6 自然軽快する可能性のある疾患
・7 子宮内感染症(intrauterine infection)
●周産期管理
・1 分娩方法
・2 予後
●次回妊娠への影響
【第 25 章 胎内治療】
I 総 論
●胎内治療の歴史
●胎内治療とは:その意義と背景
●胎内治療の特異性
・1 胎児異常
・2 治療適応・そのゴール
・3 治療手技
II 各 論
●内科的胎内治療
●薬理学的胎内治療
・1 その目的と適応(投与時期)
・2 その投与経路
・3 周産期薬理学
●薬理学的胎内治療の実際
・1 抗不整脈薬と胎児不整脈
・2 副腎皮質ホルモンと新生児呼吸窮迫症候群
・3 造血幹細胞移植(HSC transplantation)
●外科的胎内治療
・1 定義・種類
・2 出生後手術と出生前(胎内)手術との相違
・3 外科的胎内治療のタイミング
●胎内外科手術と胎児薬理
●外科的胎内治療に伴う諸問題
・1 手技的問題
・2 周術期合併症
●外科的胎内治療の主な適応疾患
・1 閉塞性尿路疾患(obstructive uropathy)
・2 胎児脊髄髄膜瘤(myelomeningocele,MMC)
・3 胎児胸水症(fetal hydrothorax,fetal pleural effusion)
・4 胎児期の腫瘍性病変(先天性嚢胞性腺腫様奇形,肺分画症,仙尾部奇形腫)
・5 先天性横隔膜ヘルニア(congenital diaphragmatic hernia:CDH)
・6 双胎間輸血症候群(TTTS),無心体双胎(acardiac twin またはtwin reversed arterial perfusion sequence,TRAP sequence)
・7 胎児心臓手術(fetal cardiac intervention)
●胎内治療における倫理的問題
●結語:今後の方向と展開
【第 26 章 感染症】
I 総 論
●妊娠が感染症に及ぼす影響
・1 免疫能の変化
・2 薬剤使用の制限
・3 感染経路への影響
●感染が妊娠・胎児に及ぼす影響
・1 発熱
・2 炎症性サイトカインの発現から早産へ
・3 子宮内感染と妊娠・児の予後
●母子感染
・1 感染ルート
・2 母子感染率,発症率
・3 胎児・新生児の臨床像
・4 長期予後
●妊娠中の感染症診断
・1 細菌感染症の診断
・2 TORCH 感染症などの診断
・3 胎児診断
●妊娠中の感染症治療
・1 薬剤の選択
・2 胎児治療
●新生児感染症の診断と管理
・1 新生児細菌感染の診断
・2 TORCH 感染症の診断
・3 新生児感染症の管理
●母子感染症と妊娠初期のスクリーニング検査
●母子感染に関するカウンセリング
●母子感染の予防
●妊娠中の予防接種
II 各 論
●尿路感染症(urinary tract infections : UTI)
・1 妊娠による尿路系の生理的変化と尿路感染症
・2 無症候性細菌尿(asymptomatic bacteriuria:ASB)
・3 急性膀胱炎(acute cystitis)
・4 腎盂腎炎(pyelonephritis)
●絨毛膜羊膜炎(chorioamnionitis : CAM)
・1 概念
・2 感染経路と起炎菌
・3 早産や前期破水との関連
・4 胎児・新生児への影響
・5 診断
・6 治療
・7 予後
●GBS感染症(group B hemolytic Streptcoccus : GBS)
・1 病因と疫学
・2 予防措置
・3 新生児GBS 感染症
・4 今後の展望
●リステリア感染症
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 診断
・4 管理
・5 予防
●産褥熱(puerperal fever)
・1 定 義
・2 病因と起炎菌
・3 診 断
・4 治 療
●腟 炎
・1 カンジダ腟炎(candida vaginitis)
・2 腟トリコモナス症(trichomonas vaginitis)
●細菌性腟症(bacterial vaginosis)
・1 診 断
・2 妊娠への影響
・3 治 療
●梅毒(syphilis)
・1 疫学
・2 病因と分類
・3 病期・症状
・4 胎児・新生児に与える影響
・5 診断
・6 管理
●淋 病
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 診断
・4 妊娠に与える影響
・5 新生児に与える影響
・6 管理
●性器クラミジア感染症
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 診断
・4 妊娠に与える影響
・5 新生児に与える影響
・6 管理
●ヒトパピローマウイルス感染症(human papilloma virus : HPV)
・1 尖圭コンジローマの臨床
・2 妊娠が尖圭コンジローマに与える影響
・3 HPV の母子感染
・4 管理
●HIV 感染症
・1 わが国のHIV 感染の現状
・2 病因
・3 臨床経過
・4 検査法
・5 HIV 母子感染
・6 管理
●HTLV-1
・1 病因と疫学
・2 感染経路
・3 診断法
・4 管理
●トキソプラズマ症
・1 疫学
・2 感染経路
・3 母体感染の症状と診断
・4 胎児・新生児に与える影響と出生前診断
・5 管理
・6 予防
●風疹
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 先天性風疹症候群(CRS)
・4 診断
・5 管理
・6 予防
●サイトメガロウイルス(cytomegalovirus : CMV)
・1 CMV の母子感染の疫学
・2 母体の感染症状
・3 胎児・新生児に与える影響
・4 診断
・5 治療
・6 フォローアップ
・7 マススクリーニング
・8 予防
●単純ヘルペスウイルス感染症(herpes simplex virus : HSV)
・1 性器ヘルペス
・2 HSV の胎内感染
・3 新生児ヘルペス
・4 性器ヘルペス合併妊婦の管理
●水痘・帯状疱疹ウイルス
・1 感染経路
・2 症状と診断
・3 妊婦の水痘
・4 妊娠・新生児に与える影響
・5 管理
●麻疹(measles)
・1 疫学
・2 症状と診断
・3 妊婦の麻疹
・4 児に及ぼす影響
・5 治療
・6 予防
・7 産科施設での対応
●ヒトパルボウイルスB19
・1 病因と疫学
・2 母体の症状
・3 診断
・4 胎児への影響
・5 管理
・6 予防
●インフルエンザ
・1 病因と疫学
・2 感染経路と症状
・3 妊娠・新生児への影響
・4 妊婦とインフルエンザワクチン
・5 妊婦と抗インフルエンザ薬
・6 妊婦管理の実際
・7 新生児の管理
【第 27 章 妊産婦の栄養】
I 総 論
●妊産婦の食事摂取基準
・1 エネルギー
・2 栄養素
・3 栄養状態の評価法
II 各 論
●「ふつう体型」妊婦の栄養指導
●肥満妊婦の栄養指導
・1 肥満妊婦の合併症
・2 肥満妊婦の管理上の注意点
●やせ妊婦の栄養指導
・1 やせ妊婦の合併症
・2 やせ妊婦の栄養指導
【第 28 章 母乳育児】
I 総 論
●母乳育児の動向
●WHO/UNICEFの動き:赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援に向けて
●母乳育児の基礎知識
・1 母乳と母乳育児の利点
・2 乳房の解剖
・3 母乳分泌の機序
・4 乳児の口腔・吸着と吸啜
II 各論:一般的に共通することがら
●妊娠中の支援
・1 乳頭・乳輪部のケア
・2 扁平乳頭や陥没乳頭への対応
・3 出産後の生活に向けた情報提供と支援
●出産後の早期接触・早期授乳
・1 早期接触(出生直後のカンガルーケア)
・2 新生児の哺乳前行動(おっぱいを欲しがっているサイン)に合わせた早期授乳
●母子同室授乳
●授乳のタイミング,ステート,おっぱいをほしがるサイン
・1 乳児の睡眠覚醒状態
・2 おっぱいを欲しがっているサイン
●授乳の実際:授乳姿勢(ポジショニング)・
●吸着(ラッチ・オン)
・1 授乳姿勢
・2 効果的な吸着のポイント
III 各論:授乳中に起こりやすいことがら
●母乳分泌不足と補足
・1 母乳分泌不足
・2 母乳不足感への対応
・3 補足
・4 乳汁分泌促進の薬物療法
●低血糖
・1 低血糖の測定と基準
・2 低血糖のリスク因子
・3 低血糖の臨床症状
・4 推奨される一般的な取り扱い
●黄疸と母乳育児
・1 黄疸の分類
・2 黄疸の予防とマネジメント
●授乳と薬剤
・1 薬剤
・2 喫煙・アルコール・カフェイン
●母体の感染症と母乳育児
・1 母乳育児と感染症についての基本的な考え方
・2 母体感染症と授乳の可否
乳腺炎(Mastitis)
I 総 論
II 各 論
●乳腺炎の定義
●発生時期・頻度
●原因および誘因
●乳腺炎の分類
・1 非感染性乳腺炎(うっ滞性乳腺炎)
・2 感染性乳腺炎
●乳腺炎の起炎菌
●感染経路
●対処と支援
・1 効果的に乳汁を乳房から取り去る(母親が行えるように説明して奨励する)
・2 母親のストレスと疲労を軽減させる
・3 食事,乳房へのケア
・4 支持的カウンセリング(情緒的支援)と情報提供
●薬物療法
・1 鎮痛薬
・2 抗菌薬
●フォローアップ
●乳腺炎時の授乳の可否
●反復性乳腺炎
●膿瘍形成とその治療・対処
・1 切開排膿時のケア
●予防
【第 29 章 加齢と妊娠】
●児のリスク
・1 染色体異常児のリスク
・2 周産期死亡,子宮内胎児死亡・新生児死亡のリスク
・3 早産・低出生体重児のリスク
●母体の産科リスク
・1 流産・異所性(子宮外)妊娠・死産
・2 母体合併症
・3 難産
・4 帝王切開率
●索引
●執筆者一覧
●編者略歴
● 初版 序文
【第 1 章 妊娠悪阻】
●定義および頻度・リスク因子
●原因
●母体および胎児への影響
●診断
・1 症状
・2 理学所見
・3 尿
・4 血液検査所見
・5 内分泌的検査
●鑑別診断
・1 産科合併症
・2 甲状腺機能亢進症
・3 肝機能障害
・4 中枢神経系疾患
・5 消化器疾患
・6 尿路・生殖系疾患
・7 代謝性疾患
・8 妊娠関連疾患
・9 その他
●治療
・1 予防対策
・2 心理療法
・3 食事療法
・4 薬物療法
・5 中心静脈栄養と経腸栄養
●予後
【第 2 章 胎盤・臍帯の異常】
I 総 論
●胎盤の正常発生と構造
●臍帯の正常発生と構造
II 各 論
●胎盤の異常
・1 大きさの異常
・2 形の異常
・3 胎盤の血腫および血管腫
・4 胎盤の石灰化
・5 胎盤の梗塞
・6 妊娠後期に出血を引き起こす胎盤の異常
・7 癒着胎盤(placenta accreta)
・8 絨毛性疾患(gestational trophoblastic disease:GTD)
●臍帯の異常
・1 単一臍帯動脈(single umbilical artery:SUA)
・2 臍帯の発生異常
・3 長さの異常
・4 付着部位の異常
・5 捻転の異常
・6 臍帯の嚢胞と腫瘍
・7 臍帯の破裂,断裂
・8 メッケル憩室
【第 3 章 流産・不育症】
■ 流産(Abortion)
I 総 論
●定義
●分類
・1 妊娠週数による分類
・2 臨床的な形式による分類
●頻度
II 各 論
●原因(早期流産)
・1 染色体異常
・2 黄体機能不全
・3 その他の内分泌機能異常
・4 免疫異常
・5 自己免疫疾患
・6 嗜好品
●原因(後期流産)
・1 胎児側の因子
・2 母体側の因子
●症状
●診断
・予後の予測
●治療
■ 不育症
I 総 論
●定義
●分類
●頻度
II 各 論
●原因
・1 染色体異常
・2 内分泌的異常
・3 抗リン脂質抗体症候群(APS)
・4 遺伝性血栓症(inherited thrombophilia)
・5 子宮奇形
●治療
・1 夫単核球を用いた免疫療法
・2 免疫グロブリン療法
・3 抗リン脂質抗体症候群の治療
・4 Tender loving care
・5 漢方治療
・6 着床前診断
●治療指針
【第 4 章 早産・PROM】
■ 早産(Preterm delivery)
I 総 論
●定義
●分類
●頻度
●早産児の予後
・1 死亡率・罹病率
・2 早産児の生存限界
・3 後期早産児(late preterm infants)の予後
II 各 論
●原因
・1 早産の原因
・2 早産の危険因子
・3 感染
●症状
●診断・予知
・1 概説
・2 子宮頸管長(cervical length)の測定
・3 ( 癌)胎児性フィブロネクチン[(onco-)fetalfibronectin:fFN]
・4 顆粒球エラスターゼ
●管理・治療
・1 子宮収縮抑制薬
・2 副腎皮質ステロイド
・3 抗菌薬
・4 ベッド上安静
・5 子宮内感染(CAM)の評価と対応
・6 尿中トリプシンインヒビター(urinary trypsininhibitor:UTI)
●予防
・1 感染症スクリーニングとその治療
・2 予防的抗菌薬投与
・3 プロゲステロン
・4 子宮頸管縫縮術
・5 その他
■ PROM(Premature rupture of membranes)
I 総 論
●定義
●分類
●疫学・頻度
II 各 論
●危険因子
●合併症
●原因
●症状・身体所見
●破水の診断
・1 清潔腟鏡診
・2 pH の測定
・3 Fern test(シダ状結晶形成試験)
・4 超音波検査
・5 その他の試薬
・6 色素注入試験
●検査
●治療・管理
・1 管理指針
・2 抗菌薬
・3 副腎皮質ステロイド
・4 子宮収縮抑制薬
・5 その他の治療
●予後
●予防
●Term PROM
【第 5 章 多胎妊娠】
●多胎の疫学
・1 双胎(twins)
・2 三胎(triplets)
・3 四胎(quadruplets)
・4 多胎出産における死産
・5 多胎と早期新生児死亡
・6 多胎と障害児
・7 生殖補助医療技術(ART)と多胎妊娠
●双胎の卵性診断と膜性診断
●多胎妊娠の管理
・1 早産
・2 胎児奇形
・3 妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus:GDM)
・4 妊娠高血圧症候群(gestational hypertension)
・5 胎児発育(fetal growth)
●胎児管理
・1 MD 双胎の管理
●多胎の分娩管理
・1 多胎の分娩時期
・2 分娩様式
・3 分娩中の緊急対応
【第 6 章 高血圧】
■ 高血圧症合併妊娠(Pregnancy with hypertension)
I 総 論
●高血圧症合併妊婦とは
●発生頻度
●診断
●母児への影響
・1 加重型妊娠高血圧腎症
・2 常位胎盤早期剥離
・3 周産期リスク
●低リスク群と高リスク群
●降圧治療の意義と降圧薬
●白衣高血圧
●最近の血圧評価方法
■ 妊娠高血圧症候群(Pregnancy induced hypertension : PIH)
I 総 論
●定義
●病型分類
・1 妊娠高血圧腎症(preeclampsia)
・2 妊娠高血圧(gestational hypertension)
・3 加重型妊娠高血圧腎症(superimposedpreeclampsia)
・4 子.(eclampsia)
●症候による亜分類
●発症時期による病型分類
・参考
・HELLP 症候群
●頻度
●成因と病態
・1 妊娠高血圧腎症の成因と病態
II 各 論
●症状
・1 高血圧
・2 蛋白尿
・3 浮腫
●診断法
・1 発症予知法
・2 妊娠高血圧腎症における血圧評価法
●母体検査
・1 腎機能
・2 脂質,肝機能
・3 耐糖能検査
・4 血液凝固・線溶系
・5 免疫,血管内皮障害
・6 血管攣縮
・7 自律神経機能
・8 中枢神経機能
・9 循環動態機能
・10 その他
●管理と治療
・1 食事療法
・2 母体の管理
・3 待機的治療と積極的治療(分娩誘発)
・4 胎児管理
・5 分娩時管理と子.予防
●予後
・1 母体短期予後
・2 母体長期予後
●発症予防
【第 7 章 血液型不適合妊娠】
I 総 論
●定義
●分類
・1 ABO 式血液型不適合妊娠
・2 その他の血液型不適合妊娠
●頻度
●胎児血液型同定
II 各 論
●原因
●症状
●診断
・1 母体陰性血液型に対応する抗原陽性血の浸入と感作成立
・2 母児間での血液型不適合妊娠の確認
・3 母体から胎児への抗体の移行と溶血
・4 移行抗体による胎児赤血球の溶血と胎児貧血
・5 髄外造血
・6 胎児水腫の発症
●治療
●予後
●予防(次回妊娠に向けて)
【第 8 章 羊水過多・羊水過少】
I 総 論
●羊水量の基礎的事項と評価法
●羊水循環・羊水の動態
●妊娠中の羊水量の推移
●羊水量の評価法
・1 色素希釈法
・2 超音波断層法
II 各 論
●羊水過多(polyhydramnios)
・1 定義
・2 分類
・3 頻度
・4 原因
・5 症状
・6 診断
・7 治療
・8 予後
・9 予防(次回妊娠に向けて)
●羊水過少(oligohydramnios)
・1 定義
・2 分類
・3 頻度
・4 原因
・5 症状
・6 診断
・7 治療
・8 予防(次回妊娠に向けて)
【第 9 章 子宮内胎児死亡】
●定義
●疫学
・1 妊娠週数による胎児死亡の頻度
・2 胎児死亡のリスクファクター
●診断
・1 腹部X 線検査
・2 超音波検査
・3 ホルモン検査
●原因
・1 胎児因子
・2 胎盤・臍帯因子
・3 母体因子
●管理
・1 母体凝固能異常
・2 死胎児の娩出
・3 双胎一児死亡の管理
●死産後の評価
●死産既往のある妊婦の管理
【第 10 章 妊娠第3三半期における性器出血】
●常位胎盤早期剥離(abruptio placentae)
・1 定義
・2 頻度
・3 周産期死亡率
・4 原因・病態生理
・5 危険因子
・6 臨床診断
・7 管理
●前置胎盤(placenta previa)
・1 定義
・2 頻度
・3 原因
・4 危険因子
・5 合併症
・6 臨床症状
・7 診断
・8 管理
・9 分娩
●前置血管(vasa previa)
【第 11 章 過期妊娠】
●定義・頻度・病因
●分類
・1 頸管熟化不全型
・2 胎盤機能不全型
●母体(胎児期)のリスク
・1 胎盤機能低下
・2 羊水過少症
・3 巨大児(macrosomia)
・4 胎便排泄
●新生児期での問題点
・1 新生児仮死
・2 分娩時外傷
・3 胎便吸引症候群(MAS)
・4 低血糖,多血症,低体温
●検査・管理方法
・1 分娩前管理
・2 分娩管理
・3 新生児管理
【第 12 章 胎児well-being の評価】
●胎動カウント
●NST(non-stress test)
●CST(contraction stress test)
・1 検査方法
・2 評価方法
●NST vs CST
●BPS(Biophysical profile score)
・1 評価方法
・2 産科管理
・3 Modified BPS
●超音波による血流波形
●頭囲の発育と予後
【第 13 章 分娩時胎児評価】
I 総 論
●胎児検査法
II 各 論
●胎児心拍数(FHR)モニタリング
・1 しくみ
・2 NICHD 2008 年ワークショップ報告,および2011 年 日本「産婦人科診療ガイドライン」
・3 FHR パターンの用語と定義
・4 FHR パターンの定量的記載
・5 FHR パターンの解釈に関する一般論(2008NICHD ガイドラインより)
・6 FHR パターンの生理学的考察
●胎児児頭採血
●児頭皮刺激(scalp stimulation)・音響刺激(VAS)
●胎便による羊水混濁
●超音波検査
・羊水量
●超音波Doppler 法
●Pulse oximetry
●胎児心電図
●児頭電極から誘導した胎児心電図において
●脳波(electro corticogram)
●Cerebral PalsyとFetal distress という用語
・1 脳性麻痺(cerebral palsy:CP)
・2 Fetal distress(胎児仮死)という用語に対する誤解と混乱
・3 用語に関する諸外国の動き
■胎児心拍数波形の分類に基づく管理指針設定の試み
●歴史的背景
●日本産科婦人科学会編,胎児心拍数波形の分類に基づく分娩時胎児管理の指針
・1 胎児心拍数波形の分類
・2 胎児心拍数波形分類の判定
・3 対応と処置
■胎児心拍数モニタリングの臨床応用
●臨床における胎児評価
●考察
【第 14 章 分娩進行異常】
I 総 論
●定義
・1 日本産科婦人科学会
・2 Criteria for Diagnosis of Dystocia(Canadian Consensus Panel on Aspect of Cesarean Birth)
・3 ACOG〔American College of Obstetricians and Gynecologists(1995)〕
●原因・分類
・1 娩出力異常
・2 母体骨盤異常(狭小な母体骨盤容量)
・3 過大な胎児の大きさ
・4 軟産道異常
●頻度
II 各 論
●原因
・1 母体側
・2 胎児側
・3 適切な分娩誘発
●診断・臨床経過
・1 難産(dystocia)
・2 いきみ(努責)
・3 CPD,malpresentation の診断法
・4 肩甲難産
●治療
・1 子宮収縮力異常
・2 CPD,malpresentation
・3 肩甲難産(shoulder dystocia)
・4 水頭症
●吸引分娩
・1 適応
・2 母体・胎児・新生児予後
・3 実施手技上の注意点
●妊娠・分娩・産褥管理
●予後
・1 胎児・新生児予後
・2 母児の予後
・3 母体予後
●次回妊娠に向けて
●鉗子分娩
・1 定義
・2 歴史
・3 適応と要約
・4 分類
・5 器具の各部位の名称
・6 器具のデザインと種類
・7 手技
・8 鉗子分娩の合併症
・9 吸引分娩か?鉗子分娩か?
・10 鉗子分娩の将来:失われゆくART か?
【第 15 章 胎児位置異常】
I 総 論
●定義と分類
●胎位(presentation)
●胎位異常の頻度
●各論:骨盤位(breech presentation)
●原因
●骨盤位の自然分娩の機転
●診断
●治療・管理
・骨盤位分娩の問題点
●妊娠中の管理
・1 外回転術
・2 手技
・3 体位変換法
・4 経腟分娩の可否の判定方法
●分娩時の管理
・1 基本的な分娩時の管理
・2 骨盤位分娩の介助と牽出術
●予後
●各論:横位(transverse lie〈presentation〉)
●原因
●診断
●症状・分娩経過
●処置
●予後
【第 16 章 分娩時における特殊手技】
I 分娩誘発法:総論
●分娩誘発の適応
・1 医学的(産科的)適応
・2 社会的適応(計画分娩)
●分娩誘発の要約
・1 胎児が母体外で生存可能である
・2 経腟分娩が可能である
・3 母体が分娩に耐えられる
・4 母体が分娩準備状態にある
・5 十分な分娩監視が可能である
・6 妊婦および家族の同意がある
II 分娩誘発法:各論
●薬剤による方法
・1 子宮頸管熟化法
・2 陣痛誘発法
●器械的方法
・1 吸湿性子宮頸管拡張材による方法
・2 卵膜用手剥離法
・3 メトロイリーゼ
・4 人工破膜法
・5 コルポイリーゼ
・6 Nipple stimulation
・7 鍼療法
●主な分娩誘発法の比較
・1 適応,禁忌と要約
・2 薬剤による方法と器械的方法の併用の注意点
・3 調節性,簡便性
・4 母体への影響
・5 児への影響
●各種分娩誘発法の組み合わせによる運用例
・1 子宮頸管が硬く閉鎖している場合
・2 頸管が硬いが1 指以上通じる場合
・3 子宮頸管が成熟している場合
III 分娩促進法
●Active management of labor(AML)
IV 人工羊水注入療法(amnioinfusion)
●分娩時人工羊水注入療法の適応
●手技
●分娩時介助
V 分娩第3期の管理
●積極的介入
【第 17 章 帝王切開術】
●定義
●頻度
●適応
・1 前回帝王切開
・2 難産(dystocia)または分娩進行不全(failure to progress labor)
・3 Non-reassuring fetal status
・4 骨盤位
・5 その他の適応について
●合併症
・1 母体死亡
・2 麻酔合併症
・3 術中合併症
・4 術後合併症
・5 癒着胎盤
・6 新生児合併症
【第 18 章 分娩・産褥期出血】
I 総 論
●定義
●分娩・産褥期出血を来す疾患
●分娩・産褥期出血の診断と管理
●緊急時の輸血
●出血時の症状および合併症
II 各 論
●軟産道損傷(soft tissue injuries of the birth canal)
・1 腟壁裂傷(vaginal laceration)
・2 外陰裂傷(laceration of vulva)
・3 会陰裂傷(perineal laceration)
・4 頸管裂傷(cervical laceration)
・5 子宮破裂(rupture of the uterus)
・6 外陰・腟血腫(vulvovaginal hematomas)
●弛緩出血(atonic bleeding)
・1 分類
・2 頻度
・3 原因
・4 症状
・5 診断
・6 予防
・7 治療
・8 予後
●癒着胎盤(abnormally adherent placenta)
・1 分類
・2 頻度
・3 原因
・4 症状
・5 診断
・6 治療および予後
●子宮内反症(inversion of the uterus)
・1 原因
・2 頻度
・3 症状
・4 診断
・5 治療
●産褥晩期出血(late postpartum hemorrhage)
【第 19 章 産科麻酔】
I 総 論
●麻酔に影響する母体の変化
・1 体型の変化
・2 循環器系
・3 Aortocaval compression
・4 呼吸器系
・5 腎
・6 肝胆膵
・7 消化管
・8 止血凝固
・9 神経系
・10 子宮血流
・11 胎児・胎盤循環と薬剤の胎盤移行
II 各 論
●経腟分娩の麻酔(和痛分娩・無痛分娩)
・1 痛覚伝導路と区域麻酔(硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔)
・2 硬膜外麻酔による無痛分娩
・3 脊髄くも膜下麻酔(単回投与・持続投与)
・4 脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(combined spinal epidural:CSE 法)
●帝王切開の麻酔
・1 術前評価と準備
・2 帝王切開時の脊髄くも膜下麻酔
・3 帝王切開時の硬膜外麻酔
・4 全身麻酔
●妊娠中の手術症例の麻酔
・1 胎児のリスク
・2 母体治療のための手術
・3 胎児成育のための手術
【第 20 章 母体救急疾患と集中管理】
I 総 論
●定義:産科救急の特殊性
●頻度
●妊産婦死亡
II 産科救急疾患の初期対応
●バイタルサイン:早期警告サインPUBRATについて
・1 P:心拍数(pulse rate)
・2 経皮酸素濃度(SpO2:oxygen saturation)
・3 U:時間尿量(urinary output)
・4 B:収縮期血圧(blood pressure, systolic)
・5 拡張期血圧(blood pressure, diastolic)
・6 R:呼吸数(respiratory rate)
・7 A:意識レベル(alertness)
・8 T:体温(temperature)
●妊娠母体の心肺蘇生
●1 心肺蘇生の実際
●2 Perimortem cesarean section
III 各 論
●産科ショック
・1 産科ショックの特徴
・2 臨床所見
・3 産科ショック各論:循環血液量減少性ショック
・4 産科ショック各論:心原性ショック
・5 産科ショック各論:敗血症性ショック
・6 アナフィラキシーショック
●産科DIC
・1 定義
・2 病態・臨床症状
・3 管理・治療
●肺水腫
・1 定 義
・2 肺水腫の病態
・3 臨床症状
・4 管理・治療
・5 予防
●ARDS
・1 定 義
・2 病態,臨床症状
・3 管理・治療
■羊水塞栓症(Amniotic fluid embolism)
●定義
●頻度
●原因
●症状
●診断
●治療(胎児・新生児への影響,妊娠・分娩・産褥管理)
●予後
【第 21 章 出生前胎児診断法】
I 総 論
●出生前診断の適応
●出生前診断法の分類
・1 細胞遺伝学的診断法
・2 分子遺伝学的診断法
・3 遺伝生化学的診断法
・4 細胞・病理学的診断法
・5 超音波検査などを用いた物理学的診断法
●対象となる遺伝性疾患の遺伝学的病理
・1 染色体レベルの異常
・2 DNA レベルの異常
●対象となる遺伝性疾患の検査方法:
●細胞遺伝学的診断法
・1 染色体分染法
・2 FISH(fluorescence in situ hybridization)法
・3 CGH(comparative genomic hybridization)法
・4 アレイCGH(comparative genomic hybridization)
●分子遺伝学的診断法
・1 DNA シークエンシング
・2 ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction:PCR)法
・3 サザンハイブリダイゼーション(ブロット)法
●出生前診断のための検体の採取方法
・1 羊水穿刺(amniocentesis)
・2 絨毛採取(chorionic villous sampling:CVS)
・3 胎児採血(percutaneous umbilical cord blood sampling:PUBS)
・4 胎児組織サンプリング(fetal tissue sampling)
・5 着床前診断(preimplantation diagnosis)
・6 母体血中胎児細胞・胎児DNA・RNA(fetal cells,fetal DNA or fetal cell-free RNA in the maternal circulation)
●妊娠初期・中期における胎児染色体異常スクリーニングおよび神経管欠損症スクリーニングについて
・1 母体年齢のスクリーニング
・2 妊娠初期染色体異常スクリーニング
・3 妊娠中期における染色体異常スクリーニング
●神経管欠損症に対する,母体血清AFP(α-fetoprotein)スクリーニング
・1 生理的背景
・2 母体血清AFP スクリーニング
・3 母体血清AFP 値の評価
・4 母体血清中AFP 値,羊水中AFP 値を上昇させる他の疾患
●出生前診断の結果の取り扱い
II 各 論
●単一遺伝異常による疾患
・1 常染色体優性遺伝による疾患
・2 X 連鎖遺伝による疾患
・3 常染色体劣性遺伝による疾患
●染色体異常による疾患
・1 分類
・2 ダウン症候群
・3 18 トリソミー
・4 22q11.2 deletion 症候群(22q11.2 deletion syndrome)
【第 22 章 胎児発育異常】
I 胎児発育不全(fetal growth restriction : FGR)
●定義
●分類
・1 Symmetric FGR
・2 Asymmetric FGR
●頻度
●原因
・1 胎児要因
・2 母体要因
・3 胎盤要因
●症状
・1 中枢神経系
・2 循環系
・3 免疫系
●診断
・1 胎児大横径(biparietal diameter:BPD)
・2 胎児腹囲(abdominal circumferences:AC)
・3 胎児頭囲腹囲比(head abdomen ratio:H/A ratio)
・4 胎児推定体重(estimated fetal body weight:EFBW)
・5 胎盤および羊水量の評価
●出生前管理
・1 致死的奇形,染色体異常の場合
・2 Malnutrition type(狭義の発育不全)の場合
●胎児頭囲発育障害による中枢神経障害の予防
●分娩時管理
●FGR の長期予後
II 巨大児(Macrosomia)
●定義
●頻度
●原因
●産科合併症
・1 母体合併症
・2 新生児合併症
●管理
・1 診断
・2 妊娠管理
・3 分娩管理
【第 23 章 胎児形態異常】
I 総 論
●胎児超音波スクリーニング
・1 初期胎児超音波スクリーニング
・2 中期胎児超音波スクリーニング
II 各 論
●胎児頭部・中枢神経系の異常
・1 神経管形成不全(neural tube defect:NTD)
・2 脳室拡大(hydrocephalus)
・3 口唇・口蓋裂(cleft lip and palate)
●胎児頸部の異常
・1 嚢胞性ヒグローマ(cystic hygroma)
●胎児呼吸器の異常
・1 胎児胸水(pleural effusion)
・2 先天性横隔膜ヘルニア(congenital diaphragmatic hernia:CDH)
・3 先天性嚢胞状腺腫様肺奇形 (congenital cystic adenomatoid malformation:CCAM)
●胎児循環器の異常
・1 胎児循環
・2 先天性心疾患
●胎児腹部の異常
・1 食道閉鎖(esophageal atresia:EA),気管食道瘻(tracheoesophageal fistula:TEF)
・2 十二指腸閉鎖(duodenal atresia)
・3 空腸・回腸閉鎖(jejunoileal atresia)
・4 臍帯ヘルニア(omphalocele)
・5 腹壁破裂(gastroschisis)
●胎児泌尿器系の異常
・1 水腎症(hydronephrosis)[腎盂拡大(pyelectasis)]
・2 常染色体劣性(幼児発症型)多発性嚢胞腎[autosomal recessive( infantile) polycystic kidney disease:ARPKD:Potter Ⅰ型]
・3 多嚢胞性異形成腎(multi cystic dysplastic kidney:MCDK:Potter Ⅱ型)
・4 腎無形成(renal agenesis)
【第 24 章 胎児水腫】
I 総 論
●定義
●分類
●頻度
●症状
II 免疫性胎児水腫(immune hydrops fetalis)
●原因
●診断
●妊娠中の管理と治療
・1 未感作症例
・2 感作症例への対応
・3 胎児輸血(intrauterine transfusion)
●予後
●次回妊娠への影響
III 非免疫性胎児水腫(non-immune hydrops fetalis : NIHF)
●原因
●診断
●治療と予後
・1 頸部リンパ嚢腫(hygroma)
・2 心原性(胎児頻脈/心機能低下)
・3 乳糜胸水・腹水(chylothorax,chylous ascites)
・4 胎児貧血(fetal anemia)
・5 胎児腹水を主徴とする場合
・6 自然軽快する可能性のある疾患
・7 子宮内感染症(intrauterine infection)
●周産期管理
・1 分娩方法
・2 予後
●次回妊娠への影響
【第 25 章 胎内治療】
I 総 論
●胎内治療の歴史
●胎内治療とは:その意義と背景
●胎内治療の特異性
・1 胎児異常
・2 治療適応・そのゴール
・3 治療手技
II 各 論
●内科的胎内治療
●薬理学的胎内治療
・1 その目的と適応(投与時期)
・2 その投与経路
・3 周産期薬理学
●薬理学的胎内治療の実際
・1 抗不整脈薬と胎児不整脈
・2 副腎皮質ホルモンと新生児呼吸窮迫症候群
・3 造血幹細胞移植(HSC transplantation)
●外科的胎内治療
・1 定義・種類
・2 出生後手術と出生前(胎内)手術との相違
・3 外科的胎内治療のタイミング
●胎内外科手術と胎児薬理
●外科的胎内治療に伴う諸問題
・1 手技的問題
・2 周術期合併症
●外科的胎内治療の主な適応疾患
・1 閉塞性尿路疾患(obstructive uropathy)
・2 胎児脊髄髄膜瘤(myelomeningocele,MMC)
・3 胎児胸水症(fetal hydrothorax,fetal pleural effusion)
・4 胎児期の腫瘍性病変(先天性嚢胞性腺腫様奇形,肺分画症,仙尾部奇形腫)
・5 先天性横隔膜ヘルニア(congenital diaphragmatic hernia:CDH)
・6 双胎間輸血症候群(TTTS),無心体双胎(acardiac twin またはtwin reversed arterial perfusion sequence,TRAP sequence)
・7 胎児心臓手術(fetal cardiac intervention)
●胎内治療における倫理的問題
●結語:今後の方向と展開
【第 26 章 感染症】
I 総 論
●妊娠が感染症に及ぼす影響
・1 免疫能の変化
・2 薬剤使用の制限
・3 感染経路への影響
●感染が妊娠・胎児に及ぼす影響
・1 発熱
・2 炎症性サイトカインの発現から早産へ
・3 子宮内感染と妊娠・児の予後
●母子感染
・1 感染ルート
・2 母子感染率,発症率
・3 胎児・新生児の臨床像
・4 長期予後
●妊娠中の感染症診断
・1 細菌感染症の診断
・2 TORCH 感染症などの診断
・3 胎児診断
●妊娠中の感染症治療
・1 薬剤の選択
・2 胎児治療
●新生児感染症の診断と管理
・1 新生児細菌感染の診断
・2 TORCH 感染症の診断
・3 新生児感染症の管理
●母子感染症と妊娠初期のスクリーニング検査
●母子感染に関するカウンセリング
●母子感染の予防
●妊娠中の予防接種
II 各 論
●尿路感染症(urinary tract infections : UTI)
・1 妊娠による尿路系の生理的変化と尿路感染症
・2 無症候性細菌尿(asymptomatic bacteriuria:ASB)
・3 急性膀胱炎(acute cystitis)
・4 腎盂腎炎(pyelonephritis)
●絨毛膜羊膜炎(chorioamnionitis : CAM)
・1 概念
・2 感染経路と起炎菌
・3 早産や前期破水との関連
・4 胎児・新生児への影響
・5 診断
・6 治療
・7 予後
●GBS感染症(group B hemolytic Streptcoccus : GBS)
・1 病因と疫学
・2 予防措置
・3 新生児GBS 感染症
・4 今後の展望
●リステリア感染症
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 診断
・4 管理
・5 予防
●産褥熱(puerperal fever)
・1 定 義
・2 病因と起炎菌
・3 診 断
・4 治 療
●腟 炎
・1 カンジダ腟炎(candida vaginitis)
・2 腟トリコモナス症(trichomonas vaginitis)
●細菌性腟症(bacterial vaginosis)
・1 診 断
・2 妊娠への影響
・3 治 療
●梅毒(syphilis)
・1 疫学
・2 病因と分類
・3 病期・症状
・4 胎児・新生児に与える影響
・5 診断
・6 管理
●淋 病
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 診断
・4 妊娠に与える影響
・5 新生児に与える影響
・6 管理
●性器クラミジア感染症
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 診断
・4 妊娠に与える影響
・5 新生児に与える影響
・6 管理
●ヒトパピローマウイルス感染症(human papilloma virus : HPV)
・1 尖圭コンジローマの臨床
・2 妊娠が尖圭コンジローマに与える影響
・3 HPV の母子感染
・4 管理
●HIV 感染症
・1 わが国のHIV 感染の現状
・2 病因
・3 臨床経過
・4 検査法
・5 HIV 母子感染
・6 管理
●HTLV-1
・1 病因と疫学
・2 感染経路
・3 診断法
・4 管理
●トキソプラズマ症
・1 疫学
・2 感染経路
・3 母体感染の症状と診断
・4 胎児・新生児に与える影響と出生前診断
・5 管理
・6 予防
●風疹
・1 病因と疫学
・2 症状
・3 先天性風疹症候群(CRS)
・4 診断
・5 管理
・6 予防
●サイトメガロウイルス(cytomegalovirus : CMV)
・1 CMV の母子感染の疫学
・2 母体の感染症状
・3 胎児・新生児に与える影響
・4 診断
・5 治療
・6 フォローアップ
・7 マススクリーニング
・8 予防
●単純ヘルペスウイルス感染症(herpes simplex virus : HSV)
・1 性器ヘルペス
・2 HSV の胎内感染
・3 新生児ヘルペス
・4 性器ヘルペス合併妊婦の管理
●水痘・帯状疱疹ウイルス
・1 感染経路
・2 症状と診断
・3 妊婦の水痘
・4 妊娠・新生児に与える影響
・5 管理
●麻疹(measles)
・1 疫学
・2 症状と診断
・3 妊婦の麻疹
・4 児に及ぼす影響
・5 治療
・6 予防
・7 産科施設での対応
●ヒトパルボウイルスB19
・1 病因と疫学
・2 母体の症状
・3 診断
・4 胎児への影響
・5 管理
・6 予防
●インフルエンザ
・1 病因と疫学
・2 感染経路と症状
・3 妊娠・新生児への影響
・4 妊婦とインフルエンザワクチン
・5 妊婦と抗インフルエンザ薬
・6 妊婦管理の実際
・7 新生児の管理
【第 27 章 妊産婦の栄養】
I 総 論
●妊産婦の食事摂取基準
・1 エネルギー
・2 栄養素
・3 栄養状態の評価法
II 各 論
●「ふつう体型」妊婦の栄養指導
●肥満妊婦の栄養指導
・1 肥満妊婦の合併症
・2 肥満妊婦の管理上の注意点
●やせ妊婦の栄養指導
・1 やせ妊婦の合併症
・2 やせ妊婦の栄養指導
【第 28 章 母乳育児】
I 総 論
●母乳育児の動向
●WHO/UNICEFの動き:赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援に向けて
●母乳育児の基礎知識
・1 母乳と母乳育児の利点
・2 乳房の解剖
・3 母乳分泌の機序
・4 乳児の口腔・吸着と吸啜
II 各論:一般的に共通することがら
●妊娠中の支援
・1 乳頭・乳輪部のケア
・2 扁平乳頭や陥没乳頭への対応
・3 出産後の生活に向けた情報提供と支援
●出産後の早期接触・早期授乳
・1 早期接触(出生直後のカンガルーケア)
・2 新生児の哺乳前行動(おっぱいを欲しがっているサイン)に合わせた早期授乳
●母子同室授乳
●授乳のタイミング,ステート,おっぱいをほしがるサイン
・1 乳児の睡眠覚醒状態
・2 おっぱいを欲しがっているサイン
●授乳の実際:授乳姿勢(ポジショニング)・
●吸着(ラッチ・オン)
・1 授乳姿勢
・2 効果的な吸着のポイント
III 各論:授乳中に起こりやすいことがら
●母乳分泌不足と補足
・1 母乳分泌不足
・2 母乳不足感への対応
・3 補足
・4 乳汁分泌促進の薬物療法
●低血糖
・1 低血糖の測定と基準
・2 低血糖のリスク因子
・3 低血糖の臨床症状
・4 推奨される一般的な取り扱い
●黄疸と母乳育児
・1 黄疸の分類
・2 黄疸の予防とマネジメント
●授乳と薬剤
・1 薬剤
・2 喫煙・アルコール・カフェイン
●母体の感染症と母乳育児
・1 母乳育児と感染症についての基本的な考え方
・2 母体感染症と授乳の可否
乳腺炎(Mastitis)
I 総 論
II 各 論
●乳腺炎の定義
●発生時期・頻度
●原因および誘因
●乳腺炎の分類
・1 非感染性乳腺炎(うっ滞性乳腺炎)
・2 感染性乳腺炎
●乳腺炎の起炎菌
●感染経路
●対処と支援
・1 効果的に乳汁を乳房から取り去る(母親が行えるように説明して奨励する)
・2 母親のストレスと疲労を軽減させる
・3 食事,乳房へのケア
・4 支持的カウンセリング(情緒的支援)と情報提供
●薬物療法
・1 鎮痛薬
・2 抗菌薬
●フォローアップ
●乳腺炎時の授乳の可否
●反復性乳腺炎
●膿瘍形成とその治療・対処
・1 切開排膿時のケア
●予防
【第 29 章 加齢と妊娠】
●児のリスク
・1 染色体異常児のリスク
・2 周産期死亡,子宮内胎児死亡・新生児死亡のリスク
・3 早産・低出生体重児のリスク
●母体の産科リスク
・1 流産・異所性(子宮外)妊娠・死産
・2 母体合併症
・3 難産
・4 帝王切開率
●索引
●執筆者一覧
●編者略歴