胎児疾患と胎児治療
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発行 : 2020年12月

サイズ : B5判 296頁

ISBN-10 : 4-8404-7262-9

ISBN-13 : 978-4-8404-7262-3

商品コード : 402350600

在庫 : 在庫あり(申込可)

書籍

“Fetus as a Patient”

胎児疾患と胎児治療

病態生理、診断・治療のすべて

発行 : 2020年12月

サイズ : B5判 296頁

ISBN-10 : 4-8404-7262-9

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胎児鏡・超音波の豊富な画像で理解が進む

各胎児疾患の病態生理から診断・治療法の実際、胎児治療の変遷、倫理まで全てを網羅した、胎児疾患と胎児治療の教科書。本テーマで初の書籍化。胎児診断が必要な、先天性風疹症候群、先天性トキソプラズマ感染症の解説など、一次施設の産科医にも役立つ。

著者

東邦大学大学院医学研究科 産科婦人科学講座 教授 中田 雅彦 編著

17,600 円(税込)

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胎児疾患・胎児治療を網羅した本邦初の書籍!

一絨毛膜双胎、脊髄髄膜瘤、先天性横隔膜ヘルニアなど、治療の対象となる胎児疾患を網羅し、病態生理から診断・治療法、倫理まで体系的に解説。

日本の胎児治療の黎明期を切り開いてきた医師たちが、臨床や研究の現場での生きた知識・技術を紹介する。


胎児鏡・超音波の画像とWeb動画で理解が進む

各疾患の特徴や診断の実際が豊富な図や検査画像で視覚的に学べるほか、胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術の治療の実際もWeb動画で確認できる。

さらに、講義や患者説明に使える超音波画像集などのWebダウンロード特典つき。

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目次

Contents
序文
執筆者一覧
■Part Ⅰ 総論■
◆胎児疾患の概要(左合治彦)
●はじめに
●胎児疾患の診断
●胎児疾患の種類
●胎児疾患の管理
●胎児疾患の早期診断の課題
◆胎児治療のわが国と世界の現状(左合治彦)
●はじめに
●世界における胎児治療の歩み
●日本における胎児治療の歩み
●胎児治療と保険診療
●胎児治療法のエビデンス
●胎児治療の今後の展望
◆胎児治療を取り巻く環境と倫理(中田雅彦)
●“The fetus as a patient”という概念
●生命倫理の原則と胎児治療における倫理的課題の背景
●母体胎児葛藤(maternal fetal conflict)
●母体の自己決定権をめぐる事件
●胎児はいつから患者なのか
●胎児治療の利益と不利益は正当に評価できるのか
●おわりに
◆コラム
胎児治療の黎明期(千葉喜英)
■Part Ⅱ 各 論■
<Chapter 1 一絨毛膜双胎Chapter>
・胎児疾患①
◆一絨毛膜双胎(村越毅)
●はじめに
●一絨毛膜双胎の特徴
●MD双胎の病態分類
●膜性診断と卵性診断
●おわりに
・胎児疾患②
◆双胎間輸血症候群(中田雅彦)
●一絨毛膜双胎の特徴
●双胎間輸血症候群(twin-to-twin transfusion syndrome; TTTS)の概要
●TTTSの診断
●TTTSの病態
1)TTTSの発症と吻合血管との関係
2)動脈-動脈吻合とTTTSへの進行
3)血流不均衡とTTTS
4)レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系のパラドックスとTTTS
5)TTTSにおけるrecipientの心筋障害
6)TTTSとselective IUGR
●TTTSの周産期予後
・胎児疾患③
◆selective IUGR(石井桂介)
●概念
●定義
●病態と予後
●診断
●妊娠管理(胎児治療)
■診断のポイント
●分娩管理
・胎児疾患④
◆Twin Anemia-Polycythemia Sequence(TAPS)(鷹野真由実)
●はじめに
●胎児期の
●TAPSの診断
●出生後の
●TAPSの診断
●TAPSの予後・管理
●TAPSの胎児治療
■診断のポイント
・胎児疾患⑤
◆双胎間輸血症候群の新生児(与田仁志)
●概要
●双胎間輸血症候群:診断の歴史
●TTTSの新生児期の特徴
●TTTSでの胎内ホルモン環境と循環器合併症
●TTTSにおける先天異常と心疾患
●TTTSとその他の臓器障害 
●TTTSの神経学的長期予後
●TTTSの周辺疾患
・胎児治療①
◆胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(中田雅彦)
●FLPの黎明期
●凝固法の工夫 
●吻合血管の遺残とTTTSの再発への対策
●吻合血管の凝固順序に対するアプローチ
●具体的な
●FLPの手順
●FLPによる
●TTTSならびにselective IUGRの生存率
●FLP後の神経学的予後
●FLP後の児の合併症
●その他の合併症
・コラム
◆わが国最初の胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(田中守)
●はじめに
●症例
●まとめ
・胎児疾患⑥
◆TRAP sequence(住江正大)
●概念
●定義
●疫学
●病態
●無心体の分類
●鑑別診断
●妊娠管理
■診断のポイント
・胎児治療②
◆TRAP sequenceに対する胎児治療(住江正大)
●胎児治療の適応
●無心体重量の推定
●治療法
1)無心体臍帯の血流遮断
2)無心体内血管の血流遮断
●治療成績
●膜性と特殊な治療法
●胎児治療の至適週数
●まとめ
<Chapter 2 脊髄髄膜瘤>
・胎児疾患
◆脊髄髄膜瘤(根本匡章)
●概念
●病態
●出生前診断とスクリーニング
1)AFP
2)超音波検査
3)MRI検査
■診断のポイント
●新生児治療
1)脊髄髄膜瘤修復のタイミング
2)脊髄髄膜瘤の修復のテクニック
3)水頭症およびChiariⅡ型奇形
●予後
・胎児治療
◆脊髄髄膜瘤に対する胎児治療(瀬尾晃平・市塚清健)
●はじめに
●背景
●胎児手術の実際
1)手術適応
2)手術方法
3)SBAに対する胎児手術における注意点、管理方法
●予後
●今後の展望
1)診断
2)胎児手術の体制
3)周産期・新生児管理、長期的フォローアップ
●おわりに
<Chapter 3 気道閉鎖を来す疾患>
・胎児疾患
◆気道閉鎖を来す疾患(臼井規朗)
●概念
●定義
●病態
●診断
●疾患の分類
1)喉頭閉鎖症
2)先天性喉頭横隔膜症(congenital laryngeal web)
3)気管無形成
4)腫瘍(上額体・咽頭奇形腫・頸部奇形腫)、リンパ管奇形、その他の頸部囊胞性疾患
●妊娠・分娩管理
●Contents
●胎児治療
●出生後の治療と予後
■診断のポイント
・胎児治療
◆EXIT(臼井規朗)
●概念
●種類と対象疾患
1)気道確保(EXIT-to-airway)
2)腫瘤切除(EXIT-to-resection)
3)ECMOへの接続(EXIT-to-ECMO)
4)結合体分離(EXIT-to-separation)
●適応と禁忌
●体制と準備
1)多診療科・多職種によるチーム
2)術前の家族へのインフォームド・コンセント
3)手術室の準備と人員配置
4)シミュレーション
●麻酔と手技
1)麻酔
2)胎位・胎盤の位置確認
3)腹壁切開
4)子宮切開
5)胎児の露出
6)胎児のモニターと麻酔
7)胎児への処置・手術
8)胎児娩出後
9)閉創と術後管理
●治療成績
●合併症
1)母体合併症
2)胎児合併症
<Chapter 4 先天性囊胞性肺疾患>
・胎児疾患
◆先天性囊胞性肺疾患(杉林里佳・室本仁・小澤克典・和田誠司・左合治彦)
●概念
●定義・病態
1)先天性肺気道奇形(congen ital pulmonary airway malformation; CPAM)
2)気管支閉鎖(bronchial atresia; BA)
3)肺分画症(bronchopulmonary sequestration; BPS)
4)大葉性肺気腫(congenital lobar emphysema; CLE)
5)気管支原性囊胞(bronchogenic cyst)
●診断
●妊娠管理
●分娩管理
●予後
■診断のポイント
・胎児治療
◆先天性囊胞性肺疾患に対する胎児治療(杉林里佳・室本仁・小澤克典・和田誠司・左合治彦)
●はじめに
●母体ステロイド投与
●胎児胸腔穿刺、シャント術
1)CPAM macrocystic typeに対する囊胞-羊水腔シャント術
2)胎児胸水を伴う肺葉外肺分画症に対する胸腔-羊水腔シャント術
●レーザー手術
●胎児手術
●EXIT(ex-utero intrapartum treatment)
<Chapter 5 先天性横隔膜ヘルニア>
・胎児疾患
◆先天性横隔膜ヘルニア(永田公二・田口智章)
●概念
●診断
●病態
●妊娠・分娩管理
1)妊娠管理
2)分娩管理
●治療と予後
1)治療
2)予後
■診断のポイント
・胎児疾患
◆胎児肺低形成の評価(佐久間淳也・中田雅彦)
●はじめに
●超音波2D法による肺容積評価
1)肺胸郭断面積比(lung to thorax transverse ratio; LTR)
2)肺断面積児頭周囲長比(lung area to head circumference ratio; LHR)
●その他の肺容積の評価
●北野分類
●新たな呼吸機能評価
●おわりに
■診断のポイント
・胎児治療
◆先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児治療(和田誠司・室本仁・杉林里佳・小澤克典・遠藤誠之・左合治彦)
●はじめに
●胎児鏡下気管閉塞術に至る歴史
●CDHの重症度の評価
●諸外国での胎児治療の成績
●TOTAL trial
●日本での試み
●FETOの実際
●まとめ
<Chapter 6 胎児胸水>
・胎児疾患・胎児治療
◆胎児胸水
胎児胸腔-羊水腔シャント術(高橋雄一郎)
●疾患の概念
●胎児治療の実際
1)初回胸腔穿刺
2)胎児胸腔-羊水腔シャント術(thoracoamniotic shunting; TAS)の実際
●胎児治療の歴史:ダブルピッグテールから
●開発、保険収載まで
●前方視登録の概要
●日本の胸水研究
●重症度と循環虚脱
●未来の研究方向性:遺伝子検索による病型分類
・コラム
◆シャントチューブ承認の裏話(川鰭市郎)
<Chapter 7 胎児不整脈>
・胎児疾患
◆胎児不整脈(前野泰樹)
●はじめに
●胎児不整脈の診断法
1)胎児超音波診断法
2)胎児心拍数モニター
3)その他
●胎児頻脈性不整脈
1)定義
2)病態
3)診断
4)妊娠・分娩管理
5)予後
●徐脈性不整脈
1)定義
2)病態
3)診断
4)妊娠・分娩管理
5)予後
■診断のポイント
・胎児治療
◆胎児不整脈に対する胎児治療(前野泰樹)
●はじめに
●胎児頻脈性不整脈の胎児治療
1)現状
2)成績
3)課題
●胎児徐脈性不整脈への胎内治療
1)現状
2)成績
3)課題
<Chapter 8 先天性心疾患>
・胎児疾患
◆胎児治療の対象となる先天性心疾患(日根幸太郎・与田仁志)
●はじめに
●重症大動脈弁狭窄症(critical aortic stenosis)
1)病態生理
2)症状および身体所見
3)検査所見
4)治療・予後
●純型肺動脈閉鎖症(pulmonary atresia with intact ventricular septum;PAIVS、pure pulmonary atresia; PPA)
1)病態生理
2)症状および身体所見
3)検査所見
4)治療
5)予後
・胎児治療
◆先天性心疾患に対する胎児治療(小澤克典・室本仁・杉林里佳・和田誠司・左合治彦)
●はじめに
●重症大動脈弁狭窄症に対する胎児治療
1)胎児治療の歴史
2)胎児治療の手順
3)AHA scientific statement
4)米国および欧州の最近の成績
5)The International Fetal Cardiac Intervention Registry(IFCIR)
6)胎児治療の合併症
●重症肺動脈弁狭窄症・純型肺動脈閉鎖症に対する胎児治療
●卵円孔閉鎖を伴う重症大動脈弁狭窄症に対する胎児治療
●日本における胎児治療
●おわりに
<Chapter 9 胎児下部尿路閉塞>
・胎児疾患
◆胎児下部尿路閉塞(長谷川雄一)
●下部尿路閉塞(LUTO)の病態
●LUTOの発見契機と最終診断
●LUTOと胎児期staging
●LUTOの予後
●LUTOの代表的疾患
1)後部尿道弁(posterior urethral valve)
2)総排泄腔遺残症(persistent cloaca)
3)プルーンベリー症候群(prune belly syndrome)
■診断のポイント
・胎児治療
◆胎児下部尿路閉塞に対する胎児治療(山本亮)
●はじめに
●胎児治療の対象
●胎児治療の各論
1)Open fetal surgery
2)膀胱-羊水腔シャント(VAS)
3)胎児膀胱鏡(FC)
4)その他の胎児鏡治療
●おわりに
<Chapter 10 Potter症候群>
・胎児疾患
◆Potter症候群とその基礎疾患(岩垣重紀)
●Potter症候群とは
●病態と原因疾患
●診断
●診断における注意点
●予後
●妊娠・分娩管理
●Potter症候群の予後予測
1)羊水過少の状況による予後予測
2)画像所見からの呼吸予後の予測
3)MRIによる方法
●患者への説明
●おわりに
■診断のポイント
・胎児治療
◆Potter症候群に対する羊水注入療法(岩垣重紀)
●はじめに
●両側腎無形成に対する
●羊水注入の報告
●Potter症候群に対する
●羊水注入が持つ現状での課題
1)羊水注入療法の時期
2)肺低形成予防に必要な羊水量
3)羊水注入の技術的問題
4)積極的治療に対応可能な医療機関
●羊水注入の手技
1)準備
2)穿刺部位の選定
3)羊水穿刺と羊水腔内への到達の確認
4)羊水腔内への注入の確認
5)穿刺中の子宮収縮への対応
6)注入量
7)2回目以降の羊水注入
●おわりに
<Chapter 11 胎児貧血>
・胎児疾患
◆胎児貧血と胎児・新生児溶血性疾患(長﨑澄人)
●はじめに
●胎児・新生児溶血性疾患(HDFN)
●種類
1)規則抗体(抗A抗体/抗B抗体)が関与するもの
2)不規則抗体(抗A抗体/抗B抗体以外の抗体)が関与するもの
●診断
1)Rh式血液型不適合妊娠
2)抗D抗体以外の不規則抗体による血液型不適合妊娠
●妊娠管理
1)Rh式血液型不適合妊娠
2)抗D抗体以外の不規則抗体による血液型不適合妊娠
●おわりに
■診断のポイント
・胎児治療
◆胎児貧血に対する胎児治療(長﨑澄人)
●はじめに
●胎児貧血の診断
●胎児輸血の適応
●準備血液と輸血量
●麻酔
●手技
●合併症
●術後の管理
●治療成績
■診断のポイント
<Chapter 12 先天性感染症>
・胎児疾患①
◆先天性サイトメガロウイルス感染症(永松健)
●概念
●定義
●病態
●診断
1)新生児尿PCR法
2)羊水検査による出生前診断
3)妊婦の血清抗体スクリーニング
4)IgG adivity index(AI)検査
●妊娠管理
1)母体血清抗体検査の結果から疑われる場合
2)母体の症状から疑われる場合
3)胎児異常を認めた場合
●分娩管理
●先天感染児への対応
■診断のポイント
・胎児治療
◆先天性サイトメガロウイルス感染症に対する胎児治療(谷村憲司・山田秀人)
●はじめに
●CMV初感染妊婦における
●母子感染予防
1)抗ウイルス薬による母子感染予防
2)抗CMV抗体高力価免疫グロブリンによる母子感染予防
●症候性先天性CMV感染児に対する
●胎児治療
1)抗CMV抗体高力価免疫グロブリン製剤による胎児治療
2)抗ウイルス薬による胎児治療
・胎児疾患②
◆先天性
トキソプラズマ感染症(中西沙由理・青木茂)
●概念、定義、病態
●診断
●妊娠・分娩管理
●出生時の管理
●予後と胎児治療の可能性
■診断のポイント
・胎児疾患③
◆先天性風疹症候群(村田晋)
●概念
●定義
●病態
●診断
■診断のポイント
●妊娠・分娩管理
●出生児の管理
●予後と対策
<Chapter 13 その他の胎児疾患と胎児治療>
・胎児疾患①
◆胎便性腹膜炎(黒岩実)
●疾患概念
●原因、病態・分類
●出生前診断
●妊娠・分娩管理
●臨床症状
●診断
●出生後の管理と治療
●予後
■診断のポイント
・胎児疾患②
◆仙尾部奇形腫(田尻達郎・文野誠久)
●概念および定義
●病態
●診断
●妊娠・分娩管理
●出生後の管理
●予後
■診断のポイント
・胎児治療①
◆胎児期幹細胞移植・遺伝子治療(遠藤誠之)
●はじめに
●胎児期幹細胞移植
●胎児期遺伝子治療
●胎児期幹細胞移植・遺伝子治療の歴史
●胎児期幹細胞移植・遺伝子治療の利点
●胎児期幹細胞移植・遺伝子治療の問題点と課題
1)ベクター導入による細胞の腫瘍化(genotoxicity)
2)生殖細胞への遺伝子導入・ゲノム編集(gene transfer to germ cells)
3)発達への影響
●胎児期幹細胞移植・遺伝子治療に対する
●学会の動き
●まとめ
・胎児治療②
◆人工胎盤(齋藤昌利)
●はじめに
●背景と研究の出発点
●人工胎盤研究の歴史
●ヒツジ胎仔を用いたわれわれの研究の歩み
●われわれの人工胎盤研究の現在地
●今後の展望
●おわりに
◆索引
◆WEB動画の視聴方法ならびに資料の
◆ダウンロード方法
◆編者紹介