症状でひらめく こどものコモンディジーズ
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発行 : 2018年10月

サイズ : B5判 288頁

ISBN-10 : 4-8404-6544-4

ISBN-13 : 978-4-8404-6544-1

商品コード : 402350570

在庫 : 在庫あり(申込可)

書籍

症状でひらめく こどものコモンディジーズ

診察が楽しくなる! 面白くなる! 病歴聴取と身体診察のコツとヒケツ

エビデンスに基づいた治療とケア&バシッと対応するための看護の視点満載 すぐに役立つ家族への説明シート付き

発行 : 2018年10月

サイズ : B5判 288頁

ISBN-10 : 4-8404-6544-4

ISBN-13 : 978-4-8404-6544-1

商品コード : 402350570

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家庭医に学ぶ小児プライマリケアのすべて

小児の日常診療で遭遇する頻度の高い症候を取り上げ、臨床推論を用いた病歴聴取と身体診察のコツとヒケツについて解説。理論と実践を統合させた、小児一般診療でフル活用できる一冊。時間外診療でも活用できる鑑別ポイントや看護の視点、家族とのコミュニケーション法も学べる。
推薦のことば①
■雨森正記先生(弓削メディカルクリニック院長)
私がひそかに「明るい修行僧」と呼んでいる児玉和彦先生の単著。
 これは歴史に残る名著ではないかと思います。文章と写真などすべて児玉和彦先生が一人で作ったものでまさに偉業です。さすが、かつて当院に研修に来た医学生、研修医の中で5指に入る「ただ者ではない」感を漂わせていた方だけのことはあります。
 まず素晴らしいと思った点は、第1に読んでいて「こどもの診察がしたくなる」ような小児科の本はこれまで見たことがなかった。第2に小児科の専門の方にとっては当たり前すぎて書かないことが非常にわかりやすく書いてある。実はここのところが私の知りたいところでした。第3に児玉先生の思考過程が書かれていて、「ここのところは自分の診療思考過程と同じだ」とホッとすることがいくつもある。これが実に嬉しい。第4に何かしらの物語のような読んでいて眠くなることがない。
 今回は特に読みながら、自分にとってこれはと思うところをたくさんメモを取りながら読ませてもらいました。またこれはどうなんだろうと思うところは著者に質問しながら読ませてもらいました。
 実に素晴らしい本なのでオススメ致します。
推薦のことば②
■志水太郎先生(獨協医科大学総合診療医学・総合診療科教授)
 これはすごい本です。名著「HAPPY!こどものみかた」につづき、プライマリケアの視点から、前著とは違うより患者さん側の視点もクローズアップした内容で、「HAPPY」と本著の両方で診察の奥行きがぐっと深くなる、そんな第一印象を受けました。そして、ベッドサイドから生まれたエビデンスに留まらない臨床の知恵、臨場感もそこここに感じます。これが児玉先生の日常、ということをとても実感する本です。
 「HAPPY」を継承した病歴、フィジカル、プライマリケアで見る主だった症候学的アプローチの充実度はそのままに、「これは!」といえる診察のコツも満載です。フィジカルに関する記載が充実しているところも大変すばらしいです。また、「プライマリケアではサルモネラ腸炎を見逃していることが多いので腹部診察を丁寧に」「咳へのハチミツはどの種類でもよく、投与量は年齢に応じてこれくらい」など、痒い所に手が届く内容もちりばめられています。カラフルで絵や図も多く、とても見やすいです。
 また、個人的にセンセーションだったのは、「ご家族へ」という時々登場する長編コラムです。ワクチン接種時の抱っこのポイント、泣き方には2種類ある、何度から発熱なの?、子どもが薬を飲んでくれないときの工夫、など、駆け出し医師やナースが困るポイントでもあり、これからお母さんになるすべての女性(もちろんお父様も)が読んでも勉強になると思います。看護の視点、という項目もあり、この本が単に医師向けだけでなく、小児科や救急のナースにも役立つ本となっていることを窺わせます。
 看護師さん向けのセミナーがベースになったという本書、しかし俯瞰すると、医師にも重要な視点が満載の本になっています。これは、まえがきの児玉先生のお言葉「これからの医療は、様々な職種の人たちが、正直にお互いの違いを分かち合い、お互いが握りしめている正しさを手放し、違いを融合させて、チームになって最高を目指していくもの(原文ママ)」の言葉そのままを反映していると思います。医師は研修医にも若手上級医の細やかな技術のブラッシュアップにも、ナースはもちろん、小児医療に携わるすべての医療職、そしてご家族の皆様にもお勧めの良書です!
推薦のことば③
■木村武司先生(京都大学大学院医学研究科医学教育・国際化推進センター)
 小児科診療に関わる者にとって「お手本」となる書籍が登場しました。この本は小児科外来で遭遇するコモンディジーズを特に第2章を中心に扱っていますが、第1章の総論部分も読み応えがあり、第3章も家族指導に役立つ情報が満載です。まさに小児科診療のイロハが網羅されています。
 僕も時々原稿を書かせていただくことがありますが、経験が少ないのに経験談をたくさん載せると胡散臭いので、、、エビデンスを引用します。そうすると、自分の言葉で語っている気がしない。誰でもエビデンスを引っ張ってくれば書ける内容になってしまう、と言うジレンマがあります。この本は、まずエビデンスを、それも国内外広くから知見を集め紹介しています。そして、エビデンスと著者の経験の対比を織り交ぜながら進み、貴重な金言がそこかしこに散りばめられています。さらに、「〇〇先生から教えてもらいました」と他の先生の金言まで引用している!こんなスタイルで書ける・語れる先生は本当に希少で、著者ならではの作品と言えるでしょう。
 この本の内容から、児玉先生が省察的実践家(reflective practitioner)と呼ばれる高みで実臨床へ取り組まれていることが伝わってきますし、そこがまた現役臨床医の目指す到達点という意味で「背中を見せている書籍」という他にない存在感をはなっています。本の宣伝にある看護師のみならず、小児科診療を生業とする医師にも手にとっていただきたい一冊です。

著者

医療法人明雅会こだま小児科 理事長 児玉 和彦 著

4,400 円(税込)

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目次

・推薦の言葉:すぐに子どもを診たくなる本です!
・まえがき:子どもと家族をみるすべてのプロフェッショナルたちへ
【第1章 病歴聴取&身体診察のコツとヒケツ】
(1) 病歴聴取のコツ
(2) 子どものトリアージ3step!
(3) 子どもの「not doing well」
(4) 予防接種の基本のキ
(5) 診察テクニックのおさらい
(6) 小児外来の検査の適応とテクニック
【第2章 症状でひらめくコモンディジーズ】
(1) いろいろある「ぜいぜい」と咳 咳は外来で最も多い症状!百日咳を見逃していませんか!?
(2) 発熱を楽しくみる! 外来で一番困る症状! 咽頭所見で勝負できるようになる!
(3) おっと! 嘔吐 重症疾患を見逃さない! 脱水の程度を評価する!
(4) たかが腹痛、されど腹痛 多様な疾患が原因! スコアを使った腹痛診断!
(5) 怖いけいれん・怖くないけいれん 救急でよくみるベテランでも怖い症状! 脳症や髄膜炎はどう見分ける!?
(6)「どきどきしない」心臓の病気 どんなときも疑う心臓の病気! 救急から学校健診まで!
(7) よくみる「ぶつぶつ」 腕の差が患者さんに分かりやすい皮膚疾患! コツさえつかめば一発診断!
【第3章 家族のニーズに応えよう】
(1) お家でできる風邪への初期対応
(2) 薬の飲ませ方
(3) 小児外来での、ちょっと難しいコミュニケーション
(4)「気になる子ども」に出会ったら
・索引
・あとがき
・著者紹介

お客様の声

児玉医師のセミナーに参加して、最新の情報や治療について学びました。本にはご家族への説明があり、ご家族はもちろん、新人看護師や看護学生の指導にも活用できそうで、病棟に置いて皆に勧めたいと思います!(看護 新生児・小児)
「こどものみかた」のセミナーの内容が、さらに詳しく記載されており、外来看護で活用していきたいです。子供だけでなく、両親への対応も具体的にあり、わかりやすい内容でした。購入して良かったです。(看護 新生児・小児)
先日参加した「こどものみかた」のセミナーの復習で読んでいます。図や表があって、とても分かりやすいです。保護者への指導にも使いやすいと思います。(看護−新生児・小児)
診察時の子どものあやしかたなど、日常的に参考になる技が盛りだくさんで、活躍しています。(看護 新生児・小児)
子どもを見るときの役に立ちます!(その他)