発行 : 2015年11月
サイズ : B5判 256頁
ISBN-10 : 4-8404-5469-8
ISBN-13 : 978-4-8404-5469-8
商品コード : 402350470
在庫 : 在庫あり(申込可)
書籍
エビデンスにもとづく早産児母乳育児マニュアル
NICUでのHuman Milk 安全 安心 取り扱い指針 ~早期授乳から母乳バンクまで~
そのまま使える 説明シート 記録用紙 チェックリスト付き
発行 : 2015年11月
サイズ : B5判 256頁
ISBN-10 : 4-8404-5469-8
ISBN-13 : 978-4-8404-5469-8
商品コード : 402350470
在庫 : 在庫あり(申込可)
母乳バンクの運用手順をまとめた初の書籍
超早期授乳から搾母乳の取り扱い、母乳バンクの運営方法まで、NICUで母乳を安全かつ有効に扱うための指針が一冊に! 小さく生まれた赤ちゃんに健やかな発育・発達をもたらすための知識が満載の、NICUスタッフ必読の書。そのまま使える便利ツールも収載。
4,070 円(税込)
目次
・諸 言
・執筆者一覧
・出産前からの母乳育児支援
【I 早産児にとっての母乳 おさえておきたい重要ポイント】
<Point 1>母乳には、早産児の腸管の発達、蠕動を促し、障害を受けた上皮を修復する物質が存在する
<Point 2>母乳には、壊死性腸炎やその他の感染症を予防する効果がある
<Point 3>早産児を産んだ母親の母乳には、早産児に合わせた栄養素が配分され、消化機能吸収効率を上げるための工夫が盛り込まれている
<Point 4>母乳には、免疫を制御してアレルギーを予防したり、炎症を抑える成分が含まれている
<Point 5>母乳育児は早産児の神経発達を改善し、母親と子どもの心の栄養にもなる
【II 生後24時間・生後75時間の超早期授乳 重要ポイント】
<Point 1>超早期授乳は正常細菌叢の獲得を促進し、MRSA保菌やMRSA感染症を予防する
<Point 2>早期授乳は新生児の腸管上皮の萎縮を予防し、消化管ホルモン分泌を促進する
<Point 3>超早期授乳や早期の経腸栄養の確立は、さまざまな機序によって感染症を予防する
<Point 4>超早期授乳を行うためには、産前から分娩直後にかけての母親への支援が重要である
<Point 5>超早期授乳は児の理学所見や胃残渣、腹部X線所見を評価しながら積極的に!
<Point 6>早期授乳のための母親の母乳(own mother’s milk)が得られない場合の第一選択は、人工乳ではなく「もらい乳」である
<Point 7>サイトメガロウイルス(CMV)抗体陽性母体から生まれた早産児では、CMVの経母乳感染を避けるために、低温殺菌(パスツール化)した母乳あるいはCMV未感染者からのもらい乳を与える
<Point 8>口腔内塗布は正常細菌叢の獲得とMRSA保菌予防、そして母子愛着形成、母乳分泌促進に対しても有効である
【III エビデンスにもとづく母乳の保管と使用手順】
◆1│病棟での母乳の管理のポイント
◆2│冷凍母乳の保管
(1)母乳の保存期間に関する推奨
(2)母乳の保存期間に関する報告
(3)母乳の保管にあたっての注意
◆3│解 凍
(1)解凍方法
(2)解凍の際の注意
◆4│分 乳
(1)準 備
(2)氏名などの確認
(3)分乳作業
(4)解凍した母乳の保存
◆5│加 温
(1)授乳に適した温度
(2)加温の仕方
(3)温乳器の感染対策
(4)加温の際の注意
◆6│配 乳
(1)ベッドサイドでの確認
(2)確認作業に関する監査
◆7│母乳誤投与時の対応
(1)初期の対応
(2)母乳の誤投与による感染のリスク
(3)感染症に関する確認と説明
(4)感染症に関するドナーの検査が陽性/不明の場合
(5)対策の立案
【IV ビジュアル理解! 搾乳・授乳の支援と実際】
◆1│超早期授乳
(1)最初の2週間がカギ
(2)超早期授乳
◆2│おさえておきたい搾乳の基本
(1)初乳の時期の搾乳計画
(2)日齢4以降、2週までの搾乳計画
(3)産後2週以降の搾乳計画(少し心がゆるむ時期)
(4)搾乳中に射乳反射を起こしやすくする方法
(5)母乳産生量を増やすために
◆3│搾乳の準備
(1)母乳は無菌ではない
(2)まずは手洗いから
◆4│手による搾乳
(1)射乳反射を促す方法
(2)搾乳の手順
◆5│搾乳器による搾乳
(1)搾乳器の種類
(2)搾乳器の使用
(3)研究結果から見た「搾乳量アップ戦略」
(4)手による搾乳と電動搾乳器併用のススメ
(5)搾乳器の消毒
◆6│カンガルー・マザー・ケアから始まる直接授乳
(1)直接授乳の開始時期
(2)直接授乳の実際
(3)特別な支援が必要な場合
(4)もっと授乳を楽しもう! baby led breastfeedingのススメ
(5)瓶哺乳を行う際の注意点
(6)カップ授乳を行う際の注意点
【V デバイスを用いた直接授乳支援】
◆1│デバイスの選択
(1)補足用デバイスの種類
(2)デバイスの選択
◆2│デバイスの使い方
(1)カップ、スプーン
(2)シリンジ、スポイト
(3)ニップルシールド
(4)ナーシング・サプリメンター
(5)フィンガー・フィーディング
(6)スペシャルニーズフィダー(R)とその他の唇顎口蓋裂用乳首
(7)通常の哺乳瓶と人工乳首
【VI 実践例に学ぶ母乳バンクの運用】
◆1│母乳バンク運用の背景
(1)母乳バンクの必要性とわが国の背景
(2)母乳バンクにおける安全性の確保
(3)海外のガイドラインと異なる点
◆2│世界の母乳バンクの歴史
◆3│昭和大学江東豊洲病院における母乳バンクの運用基準
(1)母乳バンクで用いる用語
(2)母乳バンク設立までの準備
(3)母乳バンクとして登録するためのチェックリスト
(4)母乳バンクが扱うドナーの範囲
(5)レシピエントとなり得る児
(6)ドナー登録のプロセス
(7)個人情報保護
(8)病棟における母乳提供:母乳バンク運搬まで
(9)ドナーミルクの処理
(10)細菌検査:定量的解析
(11)ドナーミルクの保存
(12)ドナーミルクの運搬
(13)病棟での運用(リスクマネージメント)
(14)レシピエントの基準
(15)母乳バンクで保存するもの
(16)CCPへの対策とCCPが機能しなかった場合の対処
(17)一時的にドナーとなれない状態
◆4│低温殺菌による母乳成分の変化
(1)低温殺菌(ホールド法)とは
(2)低温殺菌(56℃または62.5℃で30分間)による母乳成分の変化
(3)今後望まれる殺菌方法
◆5│細菌検査の方法(定量的解析)
(1)検体採取
(2)検体検査における注意点
(3)検査設備(平皿法)
(4)操作方法
【VII 早産児母乳育児Q&A】
<Q 1>母親が降圧薬を飲んでいますが、母乳に影響はありませんか? 母体が基礎疾患のため服薬している場合、乳汁中に移行し、児に影響する薬剤にはどんなものがありますか?
<Q 2>母親がGBS陽性で、分娩前に抗生物質を投与しました。母乳をあげても大丈夫でしょうか? 授乳を控えたほうがよい感染症についても教えてください
<Q 3>母親がウイルス性胃腸炎にかかりました。家庭での搾乳の衛生面が心配です。通常どおり、搾乳を続けてもよいのでしょうか?
<Q 4>脊髄くも膜下麻酔による帝王切開での出産です。薬の影響も心配なのですが、帝切何時間後から搾乳は開始できますか?
<Q 5>脂肪分の多い「後乳」をあげるように指導したほうがよいと聞きましたが、「後乳」の見分け方が分かりません。また、「後乳」をあげるため、片方の乳房で授乳が終了した場合、もう片方は搾乳したほうがよいのでしょうか?
<Q 6>乳汁分泌量アップのため、搾乳はおっぱいが「空」になるまでということですが、「空」とは緊満感がなくなるまででしょうか? 終了のタイミングがわかりません
<Q 7>瓶哺乳で搾母乳をあげていますが、最後まで飲みきれないことが多いです。母乳強化物を添加しているので、飲みきれないことで必要な成分が赤ちゃんに届いていないのではと心配です。また、飲みきれない場合、どのくらい室温で置いておいてもよいのでしょうか?
<Q 8>解凍した冷凍母乳に、母乳強化物を混ぜて赤ちゃんに与えてもよいのでしょうか?
<Q 9>冷凍母乳の使用期限が切れてしまいました。廃棄処分するしかないのでしょうか?
<Q 10>当院では冷凍母乳を室温で4時間かけて解凍していますが、流水や冷蔵庫内での解凍の方がよいという理由はあるのでしょうか?
<Q 11>強化母乳で腹部膨満や下痢症状が見られる赤ちゃんがいますが、使用感として、HMS-2はHMS-1に比べると、お腹が張りやすいという印象があります。どんな成分が赤ちゃんの消化機能に影響しているのでしょうか?
<Q 12>カルシウム製剤、リン製剤、鉄剤を投与している赤ちゃんに経管栄養で強化母乳をあげていますが、注入時間と投与時間はずらしたほうがよいのでしょうか?
<Q 13>搾母乳と人工乳を混合して赤ちゃんにあげてもよいのでしょうか?
<Q 14>小さく生まれた赤ちゃん。お母さんの乳首よりも赤ちゃんの口が小さく、うまく吸啜できません。有効な支援方法を教えてください
<Q 15>低緊張で飲む力の弱い赤ちゃん。十分量が飲めず、瓶哺乳と経管栄養を併用しています。何かできることはありませんか?
<Q 16>修正35週の赤ちゃんに直接授乳を始めましたが、むせたり、ぜこぜこいってばかりで、なかなかうまく飲めないようです。どのように支援すればよいのでしょうか?
<Q 17>眠りがちな後期早産児。直接授乳でも吸啜が長く続きませんし、すぐに疲れて寝てしまいます。体重増加も順調とはいえないので、補足を考えた方がよいのでしょうか?
<Q 18>挿管していましたが気管切開となり、直接授乳に挑戦できるようになりました。しかし乳頭が口腔内に入ると大泣きし、なかなか吸い付けません。どう支援すればよいのでしょうか?
<Q 19>27週で出生した赤ちゃんのお母さん。搾乳が長期にわたることが予想されますが、急性期を脱して、お母さんが搾乳に疲れてきたようです。どうやってサポートすればよいですか? また分泌を維持し、搾乳を続けるための搾乳量、頻度、間隔などの目安を教えてください
<Q 20>後期早産児で少しビリルビン値が上がり気味の場合、当院では黄疸と低血糖の予防を兼ねて人工乳を与えています。本当に必要な補足か疑問です
<Q 21>ミルクアレルギーの赤ちゃんは、お母さんが乳製品を摂取しないと母乳には反応しないと聞いたことがあります。ずっと乳製品を摂らないわけにはいかないと思うので、やはりアミノ酸乳などに変えたほうがよいのでしょうか?
<Q 22>お母さんの乳頭に傷ができた場合、搾母乳を塗布するとよいと聞きました。それでも良くならない場合は、搾乳を中止し、外用薬を塗布したほうがよいのでしょうか?
<Q 23>母乳バンクから提供されたドナーミルクをNICUで使用するとき、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?
【VIII 便利ツール・説明シート集】
<1>家族への説明シート
◆初乳とown mother’s milk これが赤ちゃんにとって最強です
◆NICUで赤ちゃんは、こんなふうにおっぱいを飲みます!
◆もらい乳、こんなに有意義です!
<2>医療者用シート
◆取り違え防止チェックシート
◆誤投与時の説明書(誤投与した母乳が、冷凍母乳で感染症が陰性の場合の誤投与を受けた児用)
◆誤投与時の説明書(誤投与された母乳の母親用)
◆母乳・ミルク確認のための監査項目
<3>母乳バンク運用に役立つツール
◆倫理委員会提出書類:昭和大学江東豊洲病院におけるドナーミルク供給体制の構築
◆母乳バンクとして登録するためのチェックリスト
◆母乳バンクへのドナー登録のお願い
◆母乳バンクドナー登録のためのチェックリスト
◆母乳バンクドナー登録のための健康証明書
◆母乳バンクドナー登録同意書
◆母乳バンクのドナーミルク使用にあたって
◆ドナーミルク使用についての同意書
◆ドナーミルク提供時のチェックリスト
◆ドナーミルクを提供くださるお母さんへ 搾乳の仕方:手による搾乳、搾乳器を使う場合の具体例
<4>冊子「母乳バンクってなに?」
・索 引
・執筆者一覧
・出産前からの母乳育児支援
【I 早産児にとっての母乳 おさえておきたい重要ポイント】
<Point 1>母乳には、早産児の腸管の発達、蠕動を促し、障害を受けた上皮を修復する物質が存在する
<Point 2>母乳には、壊死性腸炎やその他の感染症を予防する効果がある
<Point 3>早産児を産んだ母親の母乳には、早産児に合わせた栄養素が配分され、消化機能吸収効率を上げるための工夫が盛り込まれている
<Point 4>母乳には、免疫を制御してアレルギーを予防したり、炎症を抑える成分が含まれている
<Point 5>母乳育児は早産児の神経発達を改善し、母親と子どもの心の栄養にもなる
【II 生後24時間・生後75時間の超早期授乳 重要ポイント】
<Point 1>超早期授乳は正常細菌叢の獲得を促進し、MRSA保菌やMRSA感染症を予防する
<Point 2>早期授乳は新生児の腸管上皮の萎縮を予防し、消化管ホルモン分泌を促進する
<Point 3>超早期授乳や早期の経腸栄養の確立は、さまざまな機序によって感染症を予防する
<Point 4>超早期授乳を行うためには、産前から分娩直後にかけての母親への支援が重要である
<Point 5>超早期授乳は児の理学所見や胃残渣、腹部X線所見を評価しながら積極的に!
<Point 6>早期授乳のための母親の母乳(own mother’s milk)が得られない場合の第一選択は、人工乳ではなく「もらい乳」である
<Point 7>サイトメガロウイルス(CMV)抗体陽性母体から生まれた早産児では、CMVの経母乳感染を避けるために、低温殺菌(パスツール化)した母乳あるいはCMV未感染者からのもらい乳を与える
<Point 8>口腔内塗布は正常細菌叢の獲得とMRSA保菌予防、そして母子愛着形成、母乳分泌促進に対しても有効である
【III エビデンスにもとづく母乳の保管と使用手順】
◆1│病棟での母乳の管理のポイント
◆2│冷凍母乳の保管
(1)母乳の保存期間に関する推奨
(2)母乳の保存期間に関する報告
(3)母乳の保管にあたっての注意
◆3│解 凍
(1)解凍方法
(2)解凍の際の注意
◆4│分 乳
(1)準 備
(2)氏名などの確認
(3)分乳作業
(4)解凍した母乳の保存
◆5│加 温
(1)授乳に適した温度
(2)加温の仕方
(3)温乳器の感染対策
(4)加温の際の注意
◆6│配 乳
(1)ベッドサイドでの確認
(2)確認作業に関する監査
◆7│母乳誤投与時の対応
(1)初期の対応
(2)母乳の誤投与による感染のリスク
(3)感染症に関する確認と説明
(4)感染症に関するドナーの検査が陽性/不明の場合
(5)対策の立案
【IV ビジュアル理解! 搾乳・授乳の支援と実際】
◆1│超早期授乳
(1)最初の2週間がカギ
(2)超早期授乳
◆2│おさえておきたい搾乳の基本
(1)初乳の時期の搾乳計画
(2)日齢4以降、2週までの搾乳計画
(3)産後2週以降の搾乳計画(少し心がゆるむ時期)
(4)搾乳中に射乳反射を起こしやすくする方法
(5)母乳産生量を増やすために
◆3│搾乳の準備
(1)母乳は無菌ではない
(2)まずは手洗いから
◆4│手による搾乳
(1)射乳反射を促す方法
(2)搾乳の手順
◆5│搾乳器による搾乳
(1)搾乳器の種類
(2)搾乳器の使用
(3)研究結果から見た「搾乳量アップ戦略」
(4)手による搾乳と電動搾乳器併用のススメ
(5)搾乳器の消毒
◆6│カンガルー・マザー・ケアから始まる直接授乳
(1)直接授乳の開始時期
(2)直接授乳の実際
(3)特別な支援が必要な場合
(4)もっと授乳を楽しもう! baby led breastfeedingのススメ
(5)瓶哺乳を行う際の注意点
(6)カップ授乳を行う際の注意点
【V デバイスを用いた直接授乳支援】
◆1│デバイスの選択
(1)補足用デバイスの種類
(2)デバイスの選択
◆2│デバイスの使い方
(1)カップ、スプーン
(2)シリンジ、スポイト
(3)ニップルシールド
(4)ナーシング・サプリメンター
(5)フィンガー・フィーディング
(6)スペシャルニーズフィダー(R)とその他の唇顎口蓋裂用乳首
(7)通常の哺乳瓶と人工乳首
【VI 実践例に学ぶ母乳バンクの運用】
◆1│母乳バンク運用の背景
(1)母乳バンクの必要性とわが国の背景
(2)母乳バンクにおける安全性の確保
(3)海外のガイドラインと異なる点
◆2│世界の母乳バンクの歴史
◆3│昭和大学江東豊洲病院における母乳バンクの運用基準
(1)母乳バンクで用いる用語
(2)母乳バンク設立までの準備
(3)母乳バンクとして登録するためのチェックリスト
(4)母乳バンクが扱うドナーの範囲
(5)レシピエントとなり得る児
(6)ドナー登録のプロセス
(7)個人情報保護
(8)病棟における母乳提供:母乳バンク運搬まで
(9)ドナーミルクの処理
(10)細菌検査:定量的解析
(11)ドナーミルクの保存
(12)ドナーミルクの運搬
(13)病棟での運用(リスクマネージメント)
(14)レシピエントの基準
(15)母乳バンクで保存するもの
(16)CCPへの対策とCCPが機能しなかった場合の対処
(17)一時的にドナーとなれない状態
◆4│低温殺菌による母乳成分の変化
(1)低温殺菌(ホールド法)とは
(2)低温殺菌(56℃または62.5℃で30分間)による母乳成分の変化
(3)今後望まれる殺菌方法
◆5│細菌検査の方法(定量的解析)
(1)検体採取
(2)検体検査における注意点
(3)検査設備(平皿法)
(4)操作方法
【VII 早産児母乳育児Q&A】
<Q 1>母親が降圧薬を飲んでいますが、母乳に影響はありませんか? 母体が基礎疾患のため服薬している場合、乳汁中に移行し、児に影響する薬剤にはどんなものがありますか?
<Q 2>母親がGBS陽性で、分娩前に抗生物質を投与しました。母乳をあげても大丈夫でしょうか? 授乳を控えたほうがよい感染症についても教えてください
<Q 3>母親がウイルス性胃腸炎にかかりました。家庭での搾乳の衛生面が心配です。通常どおり、搾乳を続けてもよいのでしょうか?
<Q 4>脊髄くも膜下麻酔による帝王切開での出産です。薬の影響も心配なのですが、帝切何時間後から搾乳は開始できますか?
<Q 5>脂肪分の多い「後乳」をあげるように指導したほうがよいと聞きましたが、「後乳」の見分け方が分かりません。また、「後乳」をあげるため、片方の乳房で授乳が終了した場合、もう片方は搾乳したほうがよいのでしょうか?
<Q 6>乳汁分泌量アップのため、搾乳はおっぱいが「空」になるまでということですが、「空」とは緊満感がなくなるまででしょうか? 終了のタイミングがわかりません
<Q 7>瓶哺乳で搾母乳をあげていますが、最後まで飲みきれないことが多いです。母乳強化物を添加しているので、飲みきれないことで必要な成分が赤ちゃんに届いていないのではと心配です。また、飲みきれない場合、どのくらい室温で置いておいてもよいのでしょうか?
<Q 8>解凍した冷凍母乳に、母乳強化物を混ぜて赤ちゃんに与えてもよいのでしょうか?
<Q 9>冷凍母乳の使用期限が切れてしまいました。廃棄処分するしかないのでしょうか?
<Q 10>当院では冷凍母乳を室温で4時間かけて解凍していますが、流水や冷蔵庫内での解凍の方がよいという理由はあるのでしょうか?
<Q 11>強化母乳で腹部膨満や下痢症状が見られる赤ちゃんがいますが、使用感として、HMS-2はHMS-1に比べると、お腹が張りやすいという印象があります。どんな成分が赤ちゃんの消化機能に影響しているのでしょうか?
<Q 12>カルシウム製剤、リン製剤、鉄剤を投与している赤ちゃんに経管栄養で強化母乳をあげていますが、注入時間と投与時間はずらしたほうがよいのでしょうか?
<Q 13>搾母乳と人工乳を混合して赤ちゃんにあげてもよいのでしょうか?
<Q 14>小さく生まれた赤ちゃん。お母さんの乳首よりも赤ちゃんの口が小さく、うまく吸啜できません。有効な支援方法を教えてください
<Q 15>低緊張で飲む力の弱い赤ちゃん。十分量が飲めず、瓶哺乳と経管栄養を併用しています。何かできることはありませんか?
<Q 16>修正35週の赤ちゃんに直接授乳を始めましたが、むせたり、ぜこぜこいってばかりで、なかなかうまく飲めないようです。どのように支援すればよいのでしょうか?
<Q 17>眠りがちな後期早産児。直接授乳でも吸啜が長く続きませんし、すぐに疲れて寝てしまいます。体重増加も順調とはいえないので、補足を考えた方がよいのでしょうか?
<Q 18>挿管していましたが気管切開となり、直接授乳に挑戦できるようになりました。しかし乳頭が口腔内に入ると大泣きし、なかなか吸い付けません。どう支援すればよいのでしょうか?
<Q 19>27週で出生した赤ちゃんのお母さん。搾乳が長期にわたることが予想されますが、急性期を脱して、お母さんが搾乳に疲れてきたようです。どうやってサポートすればよいですか? また分泌を維持し、搾乳を続けるための搾乳量、頻度、間隔などの目安を教えてください
<Q 20>後期早産児で少しビリルビン値が上がり気味の場合、当院では黄疸と低血糖の予防を兼ねて人工乳を与えています。本当に必要な補足か疑問です
<Q 21>ミルクアレルギーの赤ちゃんは、お母さんが乳製品を摂取しないと母乳には反応しないと聞いたことがあります。ずっと乳製品を摂らないわけにはいかないと思うので、やはりアミノ酸乳などに変えたほうがよいのでしょうか?
<Q 22>お母さんの乳頭に傷ができた場合、搾母乳を塗布するとよいと聞きました。それでも良くならない場合は、搾乳を中止し、外用薬を塗布したほうがよいのでしょうか?
<Q 23>母乳バンクから提供されたドナーミルクをNICUで使用するとき、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?
【VIII 便利ツール・説明シート集】
<1>家族への説明シート
◆初乳とown mother’s milk これが赤ちゃんにとって最強です
◆NICUで赤ちゃんは、こんなふうにおっぱいを飲みます!
◆もらい乳、こんなに有意義です!
<2>医療者用シート
◆取り違え防止チェックシート
◆誤投与時の説明書(誤投与した母乳が、冷凍母乳で感染症が陰性の場合の誤投与を受けた児用)
◆誤投与時の説明書(誤投与された母乳の母親用)
◆母乳・ミルク確認のための監査項目
<3>母乳バンク運用に役立つツール
◆倫理委員会提出書類:昭和大学江東豊洲病院におけるドナーミルク供給体制の構築
◆母乳バンクとして登録するためのチェックリスト
◆母乳バンクへのドナー登録のお願い
◆母乳バンクドナー登録のためのチェックリスト
◆母乳バンクドナー登録のための健康証明書
◆母乳バンクドナー登録同意書
◆母乳バンクのドナーミルク使用にあたって
◆ドナーミルク使用についての同意書
◆ドナーミルク提供時のチェックリスト
◆ドナーミルクを提供くださるお母さんへ 搾乳の仕方:手による搾乳、搾乳器を使う場合の具体例
<4>冊子「母乳バンクってなに?」
・索 引
お客様の声
早産児に特化したマニュアルでとても役に立った。(看護−新生児・小児)