新版 新生児内分泌ハンドブック
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発行 : 2020年6月

サイズ : A5判 328頁

ISBN-10 : 4-8404-7228-9

ISBN-13 : 978-4-8404-7228-9

商品コード : 402350112

在庫 : 在庫あり(申込可)

正誤表

書籍

新版 新生児内分泌ハンドブック

退院後・学童期のフォローアップにも役立つ

Handbook of Neonatal Endocrinology

発行 : 2020年6月

サイズ : A5判 328頁

ISBN-10 : 4-8404-7228-9

ISBN-13 : 978-4-8404-7228-9

商品コード : 402350112

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新生児内分泌の基礎から応用を臨床に生かす

新たに、早産児骨減少症、緊急対応が必要な先天代謝異常症、循環作動薬などの項目を追加。新生児疾患に深く関与することが明らかになった内分泌は、呼吸、循環、神経、栄養に続き、新生児の第5のテーマといえる。新生児内分泌の基礎から応用が学べ、新生児管理の臨床で生かせるように、第一人者が最新知識を臨床上の着眼点とともに解説する。

著者

新生児内分泌研究会 編著

京都大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター センター長・病院教授 河井 昌彦 責任編集

神奈川県立こども医療センター 新生児科部長 豊島 勝昭 責任編集

5,500 円(税込)

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目次

・序文
・執筆者一覧
・略語一覧
【総 論】
〔1〕胎児期の内分泌系の発達からみた「新生児内分泌」の重要性
河井昌彦
◆わが国における「新生児内分泌学」の歩み
◆わが国では、尿道下裂が増えている
◆早産児診療とステロイド療法
◆副腎皮質ホルモンの合成障害
◆胎児・早産児の甲状腺機能の特徴
◆甲状腺機能亢進症合併母体から出生した児の取り扱い
◆新生児低血糖症はまだまだ奥が深い
◆下垂体機能低下症もまれではない
◆早産児骨減少症
◆早産児の成長後の問題は、メタボリックシンドロームだけではない
◆まとめ
〔2〕乳幼児期の内分泌機能の発達
濱島 崇
◆はじめに
◆成長(GH-IGF-1系)
◆甲状腺
◆性腺
◆副腎
◆まとめ
〔3〕新生児・乳幼児・小児の内分泌に関する検査の注意点
河井昌彦
◆血糖測定
◆尿ケトン体と血中ケトン体
◆溶血による検査値の変動
◆日齢とともに変わる正常値
【各 論】
〔1〕下垂体
<胎児・新生児の下垂体機能>
大沼真輔 三善陽子
◆下垂体の発生・分化機構
◆下垂体の機能
◆下垂体ホルモンの作用と分泌不全の病態
◆下垂体機能低下症の原因
◆下垂体機能低下症を疑う症状
◆下垂体機能低下症の評価、診断
◆下垂体機能低下症の治療
〔2〕副腎皮質
<(1) 新生児期副腎皮質機能の評価方法>
岩永甲午郎
◆胎児副腎の形態と機能
◆新生児期副腎皮質機能障害
◆新生児副腎皮質機能の評価
<(2) 先天性副腎過形成症(CAH)>
室谷浩二
◆疫学
◆病態生理・病型
◆21-水酸化酵素欠損症の診断と治療
◆新生児マススクリーニング
<(3) 新生児期から副腎不全を呈するその他の病態>
本田美紗 長谷川奉延
◆解説
◆ステロイド合成障害による副腎過形成
◆先天性副腎低形成
◆副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)不応症
◆その他
〔3〕甲状腺
<(1) 甲状腺ホルモン:マススクリーニングの問題点>
橘 真紀子 三善陽子
◆はじめに
◆先天性甲状腺機能低下症(CH)
◆先天性甲状腺機能低下症のマススクリーニング
◆先天性甲状腺機能低下症のマススクリーニングにおける課題
◆マススクリーニングで発見されない先天性甲状腺機能低下症
◆ヨウ素と甲状腺
◆トピックス:マススクリーニング陽性者の尿中ヨウ素
<(2) 先天性甲状腺機能低下症>
丸尾良浩
◆原因
◆中枢性
◆甲状腺性
◆末梢性
◆臨床症状
◆診断と検査
◆治療およびフォロー
<(3) 早産児の一過性低サイロキシン血症>
河井昌彦
◆甲状腺ホルモンの働き
◆甲状腺ホルモンの調節機構
◆胎児の甲状腺発達
◆出生後の甲状腺機能
◆早産児一過性低サイロキシン血症(THOP)の概念
◆早産児一過性低サイロキシン血症(THOP)に対する評価の変遷
◆早産児一過性低サイロキシン血症(THOP)の病態生理
◆甲状腺ホルモン薬投与と晩期循環不全(LCC)
◆遅発性高甲状腺刺激ホルモン(TSH)血症
〔4〕糖代謝
<(1) 新生児期の低血糖症>
河井昌彦
◆出生後の血糖調節機構
◆低血糖を生じる病態からみたリスク因子
◆低血糖症の鑑別診断
◆遺伝子異常に伴う高インスリン性低血糖症
◆低血糖症の治療
◆Transitional neonatal hypoglycemia
<(2) 新生児糖尿病>
依藤 亨
◆はじめに
◆新生児糖尿病とは
◆新生児糖尿病の診断
◆発症頻度
◆原因を理解するための基礎知識
◆新生児糖尿病の原因
◆インスリン治療
◆K ATPチャネル性新生児糖尿病の経口血糖降下剤(スルホニル尿素剤)治療
◆診断と治療のアルゴリズム
◆今後の課題と展望
<(3) 早産児・SGA児の成長後の耐糖能の問題>
荒木俊介
◆早産・低出生体重児・SGA児の頻度
◆DOHaD
◆早産・出生体重と成長後の耐糖能異常
◆早産児・SGA児の成長後の耐糖能に影響を与える因子
〔5〕電解質・カルシウム代謝
<(1) 電解質管理>
下風朋章
◆病的新生児や早産児の電解質の恒常性
◆内分泌と電解質
◆水分の評価
◆輸液の基本
◆ナトリウムの異常
◆カリウムの異常
<(2) カルシウム代謝・骨代謝>
川井正信
◆新生児の骨・カルシウム代謝
◆新生児のカルシウム代謝異常
◆HOT TOPIC―新生児期に救命可能になった代謝性骨疾患:低ホスファターゼ症
<(3) 早産児骨減少症の病態と管理>
河井昌彦
◆胎児期の骨形成・早産児の骨形成の問題点
◆早産児骨減少症の診断
◆早産児骨減少症の病因診断
◆早産児骨減少症の予防・治療
〔6〕性腺
<外性器異常児の取り扱い(性の決定)>
濱島 崇
◆はじめに
◆用語・分類
◆性分化の基礎知識
◆臨床症状・身体所見のとり方
◆検査とその解釈
◆診断の手順
◆法的手続き
◆治療(テストステロン治療)
◆チーム医療
◆ピアサポート
〔7〕代謝
<(1) 新生児科医に必要な「マススクリーニング」の要点>
山口清次
◆新生児マススクリーニングの概念
◆新生児マススクリーニングの歴史
◆どういう疾患が対象となるのか
◆新生児マススクリーニングの実際
◆スクリーニング陽性者に遭遇したときの対応
◆マススクリーニングの主な用語
◆確定診断症例への対応
◆その他の事項
◆現在検討されている課題
<(2) 新生児期に緊急対応が必要な先天代謝異常症>
杉山洋平 村山 圭
◆はじめに
◆緊急対応が必要な先天代謝異常症
◆先天代謝異常症の鑑別
◆初期の代謝スクリーニング検査(First line、Second lineの検査)
◆代謝救急・治療の実際
〔8〕母体合併症
<内分泌疾患を有する母体が児に及ぼす影響>
内山 温
◆糖代謝異常の母体から出生した児
◆甲状腺機能異常の母体から出生した児
◆副甲状腺機能亢進症の母体から出生した児
〔9〕ステロイド療法
<(1) 早産児の循環不全に対するステロイド療法>
河井昌彦
◆早産児の合併症と相対的副腎不全
◆早産児晩期循環不全の病態生理
◆早産児晩期循環不全の診断
◆ステロイド療法
<(2) 早産児の呼吸器疾患に対するステロイド療法>
長 和俊
◆母体ステロイド投与の効果
◆慢性肺疾患に対するステロイド療法
<(3) 周産期のステロイド投与が児に及ぼす長期的な影響>
丹羽房子
◆成長への長期的な影響
◆発達への長期的な影響
◆HPA axisへの長期的な影響
◆周産期のステロイド治療(まとめ)
◆おわりに
〔10〕新生児内分泌と循環
<(1) 未熟児動脈管開存症と内分泌調節>
豊島勝昭
◆ナトリウム利尿ペプチドホルモンと動脈管
◆ステロイドと動脈管
◆フロセミドによるRAA系亢進と動脈管
◆高マグネシウム血症と動脈管
◆インスリン分泌機序と動脈管
◆甲状腺と動脈管
◆おわりに
<(2) 心不全における内分泌調節>
豊島勝昭
◆心血管系は内分泌臓器の一つ
◆心不全と内分泌
◆神経体液性因子1:交感神経系
◆β遮断薬
◆神経体液性因子2:レニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系
◆神経体液性因子3:バソプレシン系
◆ナトリウム利尿ペプチドの作用機序
◆ナトリウム利尿ペプチドによる循環評価
◆胎児心不全とナトリウム利尿ペプチド
◆新生児心不全とナトリウム利尿ペプチド
◆双胎間輸血症候群の心臓内分泌学的考察
◆ナトリウム利尿ペプチド系に作用する循環作動薬
◆おわりに
〔11〕NICU退院児の成長における内分泌学的問題点
<(1) 新生児科医が知っておくべき成長ホルモン療法の基礎知識>
川井正信
◆GH分泌不全性低身長症
◆Turner症候群
◆SGA性低身長症
◆Prader-Willi症候群
◆Noonan症候群
◆軟骨無形成症・軟骨低形成症
◆慢性腎臓病(CKD)
<(2) NICU退院後の成長のフォローアップ>
鹿島田健一
◆正常な成長と評価方法
◆成長の評価方法
◆成長障害の鑑別方法の原則
◆成長障害を来す疾患
◆成長促進を来す病態と疾患
・索引