精神看護学(1):情緒発達と精神看護の基本 第4版
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発行 : 2017年1月

サイズ : A4変型判 224頁

ISBN-10 : 4-8404-5383-7

ISBN-13 : 978-4-8404-5383-7

商品コード : 308014193

在庫 : 在庫なし(申込不可)

看護基礎教育テキスト

ナーシング・グラフィカ

精神看護学(1):情緒発達と精神看護の基本 第4版

発行 : 2017年1月

サイズ : A4変型判 224頁

ISBN-10 : 4-8404-5383-7

ISBN-13 : 978-4-8404-5383-7

商品コード : 308014193

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脳とこころの関係や、こころの働きが生まれるしくみを理解し、ストレスとコーピング、危機からの回復について学びます。

情緒体験のプロセスと他者との関係性が人格形成にどう影響するかについて学習します。

各ライフステージにおけるメンタルヘルスの特徴と危機を知り、現代社会の心のありようと人間関係について、また家族のありようと必要な支援について考えます。

10章「精神医療の歴史と看護」、11章「精神保健医療福祉をめぐる法律」では、ポイントを簡潔に解説し、精神障害者をめぐるこれまでの歴史と法律の整備、人権擁護について理解を深めます。

精神科で働く看護師のストレスの特徴とストレスマネジメントの方法を学びます。

「はじめに」

「シラバス・授業計画案」

著者

東京医療学院大学保健医療学部看護学科教授 出口 禎子 編集

日本赤十字看護大学さいたま看護学部准教授 松本 佳子 編集

日本赤十字看護大学看護学部教授 鷹野 朋実 編集

2,860 円(税込)

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目次

・はじめに
・本書の特徴
【ARコンテンツ】
・「メディカAR」の使い方
・精神科看護を学ぶにあたって〈動画〉
・「飲まないで生きてゆく」アルコホーリクス・アノニマス(AA)〈動画〉
・日常生活自立支援事業〈動画〉
・精神医療の変遷〈動画〉
【1 精神障害についての基本的な考え方】
<1>こころの健康とは
<2>障害のとらえ方
(1)精神障害者に対するこれまでの処遇
(2)精神障害は悩みや葛藤の延長線上にある
(3)精神看護学の視点から
(4)「精神障害者」としてとらえる
(5)人と集団
<3>社会の変化とメンタルヘルス
<4>精神障害が生じるきっかけとプロセス
<5>対象理解の難しさ
(1)人のこころの理解
(2)精神障害者を「知る」
<6>精神障害とともに生きるということ
(1)社会の偏見・差別と長期入院
(2)「精神障害者を地域で支える」を目指して
(3)疾病と障害
【2 人間のこころと行動】
<1>人のこころのさまざまな理解
(1)こころを脳の構造から理解する
(2)こころをこころの働きから理解する
(3)こころをこころの構造に関する仮説から理解する
(4)こころをみる看護の視点
<2>こころと環境
(1)欲 求
(2)心理的成熟
(3)ストレスとストレッサー
(4)適応と不適応
(5)不安とその対処法:コーピング
(6)こころの防衛機制
(7)こころの危機
(8)回復(リカバリー)ということ
【3 人格の発達と情緒体験】
<1>対象関係論の立場から
<2>対象との出会い
(1)情緒体験の始まり
(2)初めての挫折体験
(3)愛と憎しみ
<3>母子関係の発展
(1)皮膚を通しての相互交流的コミュニケーション
(2)母親を「心の安全基地」として
(3)一人でいる能力
(4)感情を受け入れる母親
【4 人生各期の発達課題:ライフサイクルとメンタルヘルス】
<1>ライフサイクルとストレス
<2>ライフサイクル各期における特徴と危機
(1)乳幼児期(0 ~6歳ごろ)
(2)学童期(6 ~12歳ごろ)
(3)思春期(12 ~18歳ごろ)
(4)青年期(18 ~25歳ごろ)
(5)成人期(25 ~40歳ごろ)
(6)中年期(40 ~65歳ごろ)
(7)老年期(65歳以上)
【5 現代社会とこころ】
<1>現代社会の特徴
<2>現代社会とこころの問題
(1)自 殺
(2)ひきこもり
(3)不登校
(4)自傷行為
(5)生きる実感のなさ
(6)迷いの時代の心理
(7)人とのつながりの希薄さ
<3>現代社会と親
(1)結 婚
(2)子育て
(3)児童虐待
(4)親の問題
<4>現代社会と子ども
(1)愛着の形成
(2)制限の中の自由,親の価値観の提示
(3)思春期における課題と自立に向けての準備
(4)自立について
【6 ストレスに対する身体的反応―心身症】
<1>心身症とは
<2>心身症の病態
<3>心身症を有する患者の性格傾向
<4>心身症の例
(1)過敏性腸症候群
(2)機能性ディスペプシア
(3)気管支喘息
<5>心身症の患者への看護
【7 家族とその支援】
<1>家族とは何か
(1)家族の範囲
(2)家族の法律上の役割
(3)家族の変遷
<2>家族をみる視点
(1)ジェノグラム
(2)システムとしての家族
(3)家族療法とさまざまな家族モデル
(4)家族の機能評価
<3>家族の課題
(1)配偶者選択と配偶者間暴力
(2)子育てと児童虐待
(3)高齢者の介護と関連する問題
<4>精神疾患と家族
(1)精神疾患に罹患した患者とその家族の関係
(2)家族によくみられる状況
(3)家族の役割と家族の回復
【8 嗜癖と依存】
<1>依存のとらえ方
<2>アルコール依存症(アルコール使用障害)
<3>逸脱行動と「烙印」
<4>アルコール依存症の治療・看護
(1)治療・看護の過程
(2)家族への援助
(3)患者へのアプローチ
(4)看護師に求められる役割
<5>薬物依存症の看護
【9 看護の倫理と人権擁護】
<1>精神科医療におけるアドボカシーの必要性
(1)看護の倫理とアドボカシー
(2)インフォームドコンセント
(3)精神科医療における医療行為の特殊性
<2>生活の場としての治療環境
(1)保護室の考え方
(2)倫理的視点からみた閉鎖病棟
(3)生活の場としての環境を整える
<3>さまざまな拘束の形と看護師による関わり
(1)身体的拘束と患者のケア
(2)見えない形での心理的な拘束
(3)その人らしさを奪う化学的拘束
<4>援助者・被援助者のあるべき関係
(1)保護と自己決定尊重のバランス
(2)患者の秘密を守る義務(守秘義務)
(3)私的な関係にならないこと
<5>地域生活における権利擁護
(1)精神障害者の地域生活と障害者総合支援法
(2)地域で暮らす障害者に対する権利侵害
(3)権利擁護のための制度
【10 精神医療の歴史と看護】
<1>古代から中世までの精神医療
(1)精神病のとらえ方
<2>鎖からの解放とモラルトリートメント
(1)ヨーク・リトリート創設(イギリス)
(2)医師ピネルと看護師ピュサンの取り組み(フランス)
(3)モラルトリートメント(モラル療法)の実践
<3>近代の精神医療
(1)近代精神医学の確立
(2)アメリカの精神医療改革運動
(3)日本の近代化と精神医療行政
<4>20世紀の精神医療
(1)身体主義的な考え方
(2)身体療法の誕生
(3)心理主義的な考え方と精神療法の発展
(4)社会精神医学的な考え方:病院から地域へ
<5>日本の20世紀の精神医療
(1)呉秀三の病院改革
(2)作業療法の始まり
(3)優生思想の広がり
(4)戦中戦後の精神科医療
(5)私宅監置からの解放と入院偏重
(6)患者の人権擁護と社会復帰促進
(7)精神障害者に対する福祉施策の展開
【11 精神保健医療福祉をめぐる法律】
<1>精神保健医療に関わる法制度の変遷
(1)精神科医療の法的な始まり
(2)呉秀三による患者調査と精神病院法制定
(3)戦後の法律改正と精神科病院の大増設
(4)ライシャワー事件と精神衛生法改正
(5)宇都宮病院事件と精神保健法の成立
(6)精神保健法から精神保健福祉法への改正
(7)精神科医療と福祉との合流
(8)「障害者自立支援法」から「障害者総合支援法」へ
<2>精神保健福祉法の基本的な考え方
(1)精神科医療の現状
(2)精神保健指定医の役割
(3)2013年の改正内容
<3>精神保健福祉法による入院形態
(1)自分の意思で自発的に入院するもの:退院の制限あり
(2)本人の意思によらないもの
(3)入院患者の処遇:行動制限と人権擁護
【12 ストレスマネジメントと精神科における看護師の役割】
<1>看護師のストレスマネジメント
(1)看護師とストレス
(2)精神科で働く看護師のストレス
(3)自分のストレスに気付くこと
(4)ストレスマネジメントの方法
<2>精神看護にかかわる資格認定
(1)専門看護師
(2)専門看護師の活動の実際
(3)認定看護師
(4)その他の資格認定:精神科看護協会の精神科認定看護師
◆資料1  精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(抄)
◆資料2  国連決議「精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための諸原則」(1991年)
◆看護師国家試験出題基準(平成30年版)対照表
◆索引