看護の統合と実践(3):災害看護 第4版
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発行 : 2017年1月

サイズ : A4変型判 256頁

ISBN-10 : 4-8404-5797-2

ISBN-13 : 978-4-8404-5797-2

商品コード : 308010153

在庫 : 在庫なし(申込不可)

看護基礎教育テキスト

ナーシング・グラフィカ

看護の統合と実践(3):災害看護 第4版

発行 : 2017年1月

サイズ : A4変型判 256頁

ISBN-10 : 4-8404-5797-2

ISBN-13 : 978-4-8404-5797-2

商品コード : 308010153

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「災害看護は看護の原点である」をテーマに、被災地での看護活動に多数参画する筆者らが、災害看護において大切なこと、学んでほしいことを丁寧に解説しています。
高齢者や子ども、妊産褥婦、障害者に加え、がんや糖尿病、呼吸機能障害など、継続的な治療を必要とする要配慮者に対する看護を幅広く網羅。より具体的な看護とケアが学べる紙面構成に生まれ変わりました。
「DMAT」「DPAT」「DMORT」「ブリーフィング」など、災害時によく耳にする用語はPlus αで簡潔に解説しました。ポイントを
絞った覚えやすい内容としています。
「心のケア」については被災者に対するケアだけでなく、支援者に対するケアも深く掘り下げています。支援者が陥りやすい心理状態を知っていれば、臨床現場でも必ず役立ちます。
グローバルな視点を育むため、10章では災害を「国際看護」の視点から見つめています。2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、地球をフィールドとした看護活動から、日本国内での外国人患者への対応まで、これからの日本の医療を予見させる内容になっています。
「はじめに」
「シラバス・授業計画案」

著者

福井大学医学部看護学科教授 酒井 明子 編集

国立病院機構看護担当理事・東京医療センター副院長 長田 恵子 編集

東北福祉大学健康科学部保健看護学科教授 三澤 寿美 編集

3,080 円(税込)

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目次

・はじめに
・本書の特徴
【ARコンテンツ】
・ARマーカーの使い方
・平成28年熊本地震〈動画〉
・御嶽山の噴火災害〈動画〉
・JR西日本福知山線列車事故における後方搬送の実際(兵庫医科大学病院)〈動画〉
・手洗い〈動画〉
・授乳ケープの作り方〈動画〉
・災害看護における中長期ケアの重要性〈動画〉
・復旧復興期における看護活動〈動画〉
・フレイルチェストに対する緊急処置〈動画〉
・代用品を使った外出血の応急処置〈動画〉
・代用品を使った四肢骨折の固定法〈動画〉
・災害看護教育のあり方と課題〈動画〉
【1 災害看護とは】
<1>災害看護の定義
(1)災害とは
(2)災害看護とは
(3)災害看護を学ぶ意味
<2>災害と倫理
(1)倫理と価値
(2)災害看護における倫理原則
(3)看護実践上の倫理的概念
【2 災害の種類と災害サイクル】
<1>災害の種類と被害・疾病の特徴
(1)災害の種類
(2)自然災害
(3)人為災害
(4)特殊災害
(5)複合災害
<2>災害関連死
(1)災害関連死とは
(2)災害関連死の発生機序
(3)救急車出動件数にみる災害サイクル
(4)東日本大震災における震災関連死の認定数と発生場所・原因
(5)防ぎ得た災害死
(6)災害関連死を減らすための取り組み
<3>災害サイクル
(1)災害サイクルとは
(2)静穏期・準備期:災害発生前―いざというときに慌てないように
(3)超急性期:発災~72 時間―まずはいのちを救おう!
(4)急性期:発災~1 週間―組織の初動体制の確立と傷病者の救出・搬送
(5)亜急性期:~1 カ月―避難所の衛生環境を整え不安と混乱の軽減を目指す
(6)復旧復興期:~3 年―心身ともに健康な生活,そして夢と希望を取り戻すための活動
【3 災害医療に関する国の政策と法律】
<1>災害医療に関する国の政策
(1)法制度と災害医療
(2)防災計画と医療計画
(3)教訓から生まれた施策
(4)これからの災害医療と制度
<2>災害医療に関する法律
(1)医療従事者と患者の法律関係
(2)救急業務
(3)災害時の医療体制
(4)トリアージと法律上の問題
(5)説明義務
(6)転医義務
(7)安否確認に対する回答
(8)メディアに対する情報開示
(9)遺体への対応
(10)被災者支援体制
(11)被災者の生活支援
(12)知っておきたいその他の制度
【4 危機管理:減災・防災マネジメント】
<1>防災・減災・レジリエンス
(1)防災の定義
(2)防災の新しい考え方:減災と危機管理
(3)リスクマネジメントとクライシスマネジメント
(4)災害復旧と災害復興
(5)復旧復興とレジリエンス
<2>災害に備えた事業継続計画:BCP
(1)事業継続計画:BCP
(2)事業継続マネジメント:BCMとBCMS
(3)事業継続ガイドライン
<3>災害時の組織体制
(1)病院における災害時の組織体制
(2)地域における災害時の組織体制
(3)学校における災害時の組織体制
<4>災害時の情報収集と伝達
(1)災害情報の類型
(2)災害医療活動のための情報体制
(3)情報の伝達手段
(4)情報収集と分析・活用
<5>災害時における連携と協働
(1)連携と協働
(2)災害医療コーディネーター
(3)災害ボランティア
<6>健康危機管理:感染症対策
(1)災害時における感染症対策の重要性
(2)感染症サーベイランス
(3)感染症に関するリスクアセスメント
【5 配慮を必要とする人への支援と看護】
<1>支援を必要とする要配慮者
(1)要配慮者の定義
(2)災害時要援護者とは
(3)避難行動要支援者とは
<2>乳幼児および子どもに必要な支援と看護
(1)乳幼児に必要な支援
(2)乳幼児への看護
(3)子どもに必要な支援
(4)子どもへの看護
(5)親を亡くした子ども,親との関係に課題がある子どもへの看護
<3>妊産褥婦に必要な支援と看護
(1)妊産褥婦に必要な支援
(2)妊産褥婦への看護
<4>高齢者に必要な支援と看護
(1)高齢者に必要な支援
(2)高齢者への看護
<5>障害者に必要な支援と看護
(1)知的障害者に必要な支援
(2)知的障害者への看護
(3)発達障害者に必要な支援
(4)発達障害者への看護
(5)身体障害者に必要な支援
(6)身体障害者への看護
<6>継続的な治療が必要な人への支援と看護
(1)がん患者への支援と看護
(2)糖尿病患者への支援と看護
(3)腎機能に障害がある患者への支援と看護
(4)高血圧症患者への支援と看護
(5)循環器疾患患者への支援と看護
(6)神経難病患者への支援と看護
(7)呼吸機能に障害がある患者への支援と看護
(8)肝機能に障害がある患者への支援と看護
(9)人工肛門(ストーマ)装着者への支援と看護
(10)免疫機能に障害がある患者への支援と看護
(11)精神疾患患者への支援と看護
<7>外国人に必要な支援と看護
(1)外国人に必要な支援
(2)外国人への看護
<8>遺族に必要な支援と看護
(1)遺族に必要な支援
(2)遺族への看護
【6 被災者と支援者の心理の理解と援助】
<1>被災者の心理の理解と援助
(1)災害とストレス
(2)災害による心の反応
(3)心のケア
(4)災害派遣精神医療チーム:DPAT
(5)サイコロジカル・ファーストエイド:PFA
<2>支援者の心理の理解と援助
(1)支援者の立場と役割
(2)支援者のストレス
(3)支援者のストレス反応
(4)救援時期にみる医療者の心理
(5)医療者のストレスマネジメント
【7 災害初期から中長期における看護活動】
<1>初動時(超急性期・急性期)における看護活動
(1)災害発生期:発災~数時間
(2)超急性期・急性期:発災後数時間~1週間
(3)亜急性期:発災後1 週間~1 カ月
(4)発災時における病棟での初動ポイント
<2>医療救護所での看護活動
(1)医療救護所とは
(2)災害現場救護所における看護師の役割
(3)医療救護所における看護活動の実際
<3>避難所での看護活動
(1)避難所の定義
(2)避難所における看護職者の役割
(3)避難所における看護活動の実際
(4)避難所における感染症対策
<4>応急仮設住宅での看護活動
(1)応急仮設住宅
(2)応急仮設住宅における看護職者の役割
(3)応急仮設住宅での看護の実際
<5>自宅避難者に対する看護活動
(1)自宅避難者とは
(2)自宅避難者に必要な看護
(3)自宅避難者への看護の実際
<6>復興期の看護活動
(1)復興期と災害復興住宅
(2)復興期に必要なケアと支援
(3)復興期における看護職者の役割
(4)災害復興住宅における看護活動の実際
【8 災害時に必要な医療・看護技術】
<1>体系的対応の基本原則
(1)CSCATTTとは
(2)後方支援:ロジスティクス
<2>トリアージ:Triage
(1)トリアージの定義
(2)トリアージによる判定区分
(3)トリアージの実際
(4)トリアージタグ
(5)トリアージを行う看護師に必要な視点
<3>応急処置・治療:Treatment
(1)災害時の疾病の特徴
(2)災害時の外傷初期診療
(3)代用品を利用した応急処置
<4>移送・搬送:Transport
(1)救護所から医療機関への搬送
(2)医療搬送
【9 災害看護教育と研究】
<1>災害看護教育
(1)目標と学習内容
(2)災害看護専門看護師
<2>災害看護研究
(1)災害看護研究の意義
【10 災害看護と国際看護】
<1>国際看護とは
(1)国際看護と国際看護学の定義
(2)国際看護学の意義
(3)異文化への配慮
(4)異文化理解能力と異文化間トレランス
(5)カルチャーショック
<2>日本における国際看護
(1)増え続ける外国人患者
(2)国際化に向けた医療機関の体制整備
(3)グローバル化社会における多文化共生の地域ケア
(4)災害時要援護者と支援者としての在留外国人
<3>海外における災害看護と国際看護活動
(1)グローバリゼーションと国際看護
(2)日本の国際協力活動
(3)世界で期待される災害看護とは
◆コラム
・「災害看護は看護の原点である」という言葉に支えられた日々
・災害時の倫理
・東日本大震災と福島第一原子力発電所事故
・伊豆大島土砂災害
・東日本大震災の体験―被災地からの発信で生かされた災害看護
・災害と「緊急事態条項」
・鬼怒川豪雨災害~看護師として何ができるか~
・災害を想定した病院看護部の備え
・人生の統合と災害:平成28年熊本地震の支援から
・『特別支援学校用災害シミュレーションパッケージ』の活用
・足湯ボランティア
・災害時の乳癌患者の困難と支援を考える
・応急仮設住宅での24 時間365日体制の支援活動
・災害訓練企画マニュアルに取り組んで
・「御嶽山噴火災害」を体験して
・災害時における要配慮者トリアージへの取り組み
・災害看護専門看護師教育課程での学び
・東日本大震災からの提言―その時何が起き,どう対処したか―宮城県岩沼市・スズキ記念病院の実際
・ネパール大地震の経験から
・外国人医師から見た日本の国際看護
◆看護師国家試験出題基準(平成30年版)対照表
◆索 引
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