健康支援と社会保障(2):公衆衛生 第4版
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発行 : 2015年1月

サイズ : A4変型判 296頁

ISBN-10 : 4-8404-4913-9

ISBN-13 : 978-4-8404-4913-7

商品コード : 308010013

在庫 : 在庫なし(申込不可)

看護基礎教育テキスト

ナーシング・グラフィカ

健康支援と社会保障(2):公衆衛生 第4版

発行 : 2015年1月

サイズ : A4変型判 296頁

ISBN-10 : 4-8404-4913-9

ISBN-13 : 978-4-8404-4913-7

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看護職にとって欠かせない保健・福祉の概念・知識を簡潔に説き明かし、「個」だけでなく、「集団」「社会」の視点からも健康問題を見る目を育てます。
「総論」「方法論」「各論」の三部構成で広範な公衆衛生の世界をわかりやすく整理。「総論」では、公衆衛生の理念や歴史、現在の公衆衛生システムの特徴など、基本的事項について明快に説明します。
「方法論」では、疫学・統計の基本とその活用方法を掲載。あわせて「地域」「集団」などを対象とした公衆衛生活動の実践方法についても紹介します。
「各論」では、子ども・成人・高齢者など対象別の関わり方や、精神保健・学校保健・歯科保健・産業保健など分野別の公衆衛生について解説。また災害対策・健康危機管理にも触れています。
難病支援制度をはじめとする、最近の代表的な制度・法律の改正について、その背景から簡潔に説き起こし、公衆衛生の「今」を提示します。
ソーシャルキャピタルや、放射能に関する環境保健、感染症のアウトブレイクなど、近年の重要なトピックスについての記述も充実しています。
「はじめに」
「シラバス・授業計画案」

著者

長崎県立大学 副学長・看護栄養学部教授 平野 かよ子 編集

和歌山県立医科大学大学院 保健看護学研究科特任教授 山田 和子 編集

国立保健医療科学院 次長 曽根 智史 編集

山口大学大学院 医学系研究科教授 守田 孝恵 編集

3,520 円(税込)

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目次

・はじめに
・本書の特徴
【ARコンテンツ】
・「メディカAR」の使い方
・ 保健所の活動〈動画〉
・ 小児生活習慣病の予防(島根県隠岐郡海士町の一例)〈動画〉
・ 高齢者の健康的な生活(ダイヤビックを例として)〈動画〉
・ 町をあげての健康教育〈動画〉
・「飲まないで生きてゆく」アルコホーリクス・アノニマス(AA)〈動画〉
・ 精神障害者とともに生きるNPO法人陽だまりの会に集う人たちPART1〈動画〉
・ 精神障害者とともに生きるNPO法人陽だまりの会に集う人たちPART2〈動画〉
・ デイケア活動〈動画〉
・ SSTの一例〈動画〉
・ 地域で生きる~働く場所~〈動画〉
・ 治療の場としての精神科病棟〈動画〉
・ 多職種とのつながり〈動画〉
・ エイズの理解〈動画〉
・ ヒト免疫不全ウイルスHIV(human immunodeficiency viRus)〈動画〉
・ 産業看護〈動画〉
◆第1部 総 論
【1 公衆衛生の歴史】
<1>公衆衛生改善の歩み
(1)昔の日本はどんな国だったのか
(2)どうしてこんなによくなったのか
<2>公衆衛生とは何か
(1)公衆衛生の定義
(2)臨床診療との違いは何か
<3>公衆衛生の歴史
(1)近代の公衆衛生
(2)日本の公衆衛生の歴史
<4>公衆衛生を学ぶ意義
(1)人生の質の向上
(2)保健医療に従事する者の取り組み
【2 現在の公衆衛生システムと政策】
<1>日本の公衆衛生システムの特徴および国と地方自治体の役割
(1)日本の公衆衛生システムの特徴
(2)省庁,自治体,諸機関の役割
<2>保健所・市町村保健センターは何を行うところか
(1)法的な位置付けと設置状況
(2)保健所と市町村保健センターの相違点
(3)都道府県型と政令市型の違い
<3>保健所の役割とその変化
(1)保健所の歴史
(2)保健所機能の変遷
(3)医療制度改革と健康政策
(4)健康増進法
<4>公衆衛生専門職の役割とその変化
(1)保健師,助産師,看護師(根拠法:保健師助産師看護師法)
(2)医師(根拠法:医師法)
(3)そのほかの職種
<5>民間や住民組織の役割
(1)公衆衛生の構造改革
(2)地域組織活動
(3)NPOによる活動
<6>諸外国の公衆衛生政策
(1)医療制度の国際比較
(2)公衆衛生行政制度の国際比較
【3 公衆衛生の理念・概念】
<1>ヘルスプロモーションの考え方で,住民・患者支援の方法が変わる
(1)悪い生活習慣は個人の責任か
(2)たばこ問題も社会全体の取り組みが不可欠
(3)ヘルスプロモーションとは
(4)ヘルスプロモーションの考え方を活かす
<2>経済学からみた公衆衛生・地域保健サービスの公的責任
(1)なぜ公衆衛生・地域保健サービスは「公的」に供給されるのか
(2)公的責任の経済学的な根拠(外部性と公共財)
(3)公衆衛生・地域保健サービスの公共財的性質と外部性
(4)価値財としての対人保健サービス
(5)公衆衛生・地域保健サービスの公的責任の大きさ
<3>ソーシャルキャピタル
(1)ソーシャルキャピタルとは何か
(2)ソーシャルキャピタルは何の役に立つのか
(3)健康日本21とソーシャルキャピタル
◆第2部 方法論
【4 公衆衛生のものさし】
<1>集団の見方と健康指標
(1)集団の見方-個人をみるのとどう違うのか
(2)集団の特徴を表す方法(健康指標)と使い方
(3)健康指標を使って二つの集団を比較する
<2>研究の方法
(1)観察研究と介入研究
(2)記述疫学
(3)分析疫学
<3>リスクファクター
(1)リスクファクターをみる(因果関係)
(2)交絡因子(本当のリスクファクターを見つける)
(3)バイアス(偏り)
(4)疫学に必要な統計(偶然)
<4>スクリーニング
(1)効果的なスクリーニング
(2)スクリーニングの評価
(3)スクリーニングで留意しなければならないバイアス
<5>公衆衛生活動における疫学
<6>統計情報の収集と見方
(1)既存資料の利用
(2)情報の収集方法
(3)調査研究と疫学
【5 公衆衛生活動のプロセス】
<1>保健師の活動の特徴
(1)セルフケア能力を引き出し高める活動
(2)「個」から「地域」に広げる活動
(3)地域を対象とした活動
<2>高リスクアプローチと集団アプローチ,Plan-Do-Check-Actのサイクル
(1)高リスクアプローチ,集団アプローチ
(2)Plan-Do-Check-Actのサイクル
<3>家庭訪問の意義と活用
(1)家庭訪問の機能
(2)家庭訪問の利点
(3)家庭訪問の対象
<4>健康教育の意義と活用
(1)健康教育の目的
(2)健康教育実施上の留意点
(3)ライフサイクル・対象に基づく健康教育の具体例
<5>健康相談の意義と活用
(1)相談者本人が対象者
(2)家族が相談者
(3)近隣の地域住民が相談者
(4)関係機関の職員が相談者
(5)保健師が相談の必要性を判断し,対象者に相談をもちかける
<6>グループ組織活動の意義と活用
(1)グループ組織活動の形態と活動
(2)グループ組織活動と保健師活動
(3)グループ組織活動がもつ機能
<7>ネットワークの意義と活用
(1)ネットワークの目的
(2)高齢者,子どもに関連する機関
(3)ネットワークの形成プロセス
(4)ネットワークによる効果
<8>保健師の役割
(1)保健師の活動状況
(2)行政に所属する保健師の活動の特徴
◆第3部 各 論
【6 子どもと保健】
<1>子どもを対象にした活動の目的・意義
(1)歴史的な変遷
(2)法律にみる目的
(3)意義
<2>現在の親と子どもに対する施策
(1)健やか親子21
(2)次世代育成支援対策推進法
<3>地域母子保健対策の体系
(1)健康診査など
(2)保健指導など
(3)療養援助など
<4>親と子どもの保健対策における保健師の役割と特徴
(1)各種の方法を駆使した活動
(2)保健計画に基づいた活動
(3)ネットワークによる活動
(4)育児支援の基本
<5>児童虐待に対する主な活動
(1)児童虐待とは
(2)児童虐待の防止対策
(3)地域保健の役割
(4)児童虐待の発見
(5)支援のポイント
(6)虐待の発生予防
<6>育児不安
(1)育児不安とは
(2)育児不安の時期と具体的な心配事
(3)支援のポイント
<7>低出生体重児
(1)早期からの支援
(2)不安の軽減
<8>産後うつ病
(1)医療機関への紹介
(2)家事や育児の負担の軽減
(3)家族の対応
【7 高齢者】
<1>高齢者保健の考え方
(1)高齢者とは
(2)日本の高齢化の動向
(3)高齢者保健の意義と看護職の役割
<2>高齢者を支えるシステム・制度
(1)高齢者の保健医療に関わる法律とその内容
(2)高齢者の保健・医療に関わる制度や施策(事業)
<3>地域における活動の実際
(1)健康度別にみた高齢者に対する看護職等の関わりの状況
(2)地域における特徴的な活動の例
【8 成人の健康づくり】
<1>成人保健の意義と目的
<2>成人の健康問題の現状と課題
(1)生活習慣病
(2)自殺
(3)がん(悪性新生物)
<3>成人保健の制度とシステム
(1)健康づくり対策
(2)生活習慣病対策
(3)がん対策
(4)自殺対策
<4>成人保健活動
(1)栄養・運動・休養
(2)喫煙
(3)がん
(4)自殺予防
(5)糖尿病
(6)アルコール
(7)健康格差
【9 歯科保健】
<1>歯科疾患の特徴と対策
(1)8020(ハチマルニイマル)運動とは
(2)歯科疾患の特徴と現状
(3)歯科保健を推進する法律と施策
(4)市町村における歯科保健を考える上での課題
(5)全身疾患と歯科疾患の関連
<2>う蝕予防と歯周疾患予防
(1)う蝕予防
(2)歯周疾患予防
(3)う蝕の有病状況の変化
(4)介護予防と口腔機能の向上
【10 精 神】
<1>精神保健福祉の目的・意義
(1)精神疾患の現状と精神保健福祉の対象
(2)精神保健福祉の歴史
<2>システム・制度(法との関連・計画)
(1)障害者総合支援法
(2)関係機関の役割
(3)精神障害者の就労支援
(4)精神障害者に対する生活支援制度
(5)精神科医療
<3>主な対象の特徴と活動
(1)統合失調症
(2)気分障害
(3)広汎性発達障害
【11 難 病】
<1>難病対策のあゆみ
(1)難病対策要綱の策定
(2)難病対策の見直し
<2>システム・制度(法との関連・計画)
(1)難病の患者に対する医療等に関する法律の成立
(2)特定疾患の対象拡大
(3)医療費助成のありかた
(4)難病指定医
(5)地域における難病医療体制の整備
(6)疾病登録
(7)難病治療の研究推進,国民への情報提供
(8)難病に関する普及啓発
<3>主な難病疾患の療養者の特徴と支援のポイント
(1)神経・筋領域
(2)その他の難病
(3)事例から学ぶ
【12 健康危機管理と災害】
<1>健康危機管理
(1)健康危機管理とは
(2)健康危機管理の基本的な考え方
(3)保健所における健康危機管理の業務
(4)国,都道府県,市町村の役割
<2>災害時における保健師の活動
(1)災害発生時の地域特性と保健活動の目的
(2)災害発生時の保健師の活動
(3)平常時における保健活動:地域で取り組む在宅療養者の地域防災対策
【13 感染症】
<1>感染症に関する基本的な知識
(1)感染症とは
(2)病原体の感染と発病
(3)感染症成立の3要件
(4)感染症の流行
<2>感染症対策のシステム
(1)感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)
(2)保健所の役割
(3)医療機関等の役割
(4)感染症患者の看護と保健活動
(5)予防接種
<3>主な感染症の特徴と最近の動向
(1)結核
(2)インフルエンザ
(3)新型インフルエンザ
(4)エイズ・HIV感染症
(5)ノロウイルス感染症
(6)ウイルス性肝炎
(7)麻疹
(8)手足口病
【14 学校保健】
<1>児童生徒期の健康状態
(1)はじめに
(2)児童生徒期の健康状態
<2>学校保健の概要
(1)学校保健の目的
(2)学校保健行政の内容(保健・安全・体育・給食)
(3)保健教育
(4)保健管理(健康診断・事後措置・健康相談・保健指導・感染予防)
(5)学校環境衛生と安全
(6)学校給食
(7)養護教諭の役割
(8)健康相談
(9)保健組織活動
【15 産業保健】
<1>産業保健の目的と特徴
(1)産業保健の目的
(2)産業保健の特徴
<2>労働衛生関係法令の概要
(1)労働衛生行政の歴史と現状
(2)労働災害や公務災害
(3)労働衛生管理とリスクアセスメント,リスクマネジメント
(4)労働衛生管理を推進するための体制
(5)労働衛生教育
(6)作業環境管理と作業の管理
(7)健康管理
(8)小規模事業場への産業保健支援対策
<3>職業性疾病の概要
(1)職業性疾病と作業関連疾患の概念
(2)物理的要因による健康障害
(3)化学的要因による健康障害
(4)生物学的要因による健康障害
(5)心理社会的要因による健康障害
<4>産業看護職の活動
(1)産業看護職の歴史
(2)労働衛生行政と看護職
(3)産業看護の定義
(4)産業看護活動の特徴
【16 環境保健】
<1>環境保健の総論
(1)国内外の環境問題の歴史
(2)環境保健の背景・目的
(3)健康のリスク
<2>食品保健
(1)食品安全行政の概要
(2)食品のリスク評価とリスク管理
(3)食品衛生監視指導の実施
(4)食品の表示
<3>大気汚染
(1)大気汚染の歴史
(2)大気汚染と環境基準
(3)PM2.5を含む粒子状物質
<4>廃棄物
(1)廃棄物処理の歴史
(2)リサイクルと環境保全
<5>地球環境の問題
(1)地球温暖化
(2)酸性雨
(3)オゾン層破壊
<6>水道
(1)水道の歴史
(2)水道とその役割
(3)水道水の安全性と水質基準
(4)飲料水健康危機管理と法制度
<7>居住環境
(1)室内空気質問題
(2)受動喫煙対策
(3)家庭内事故と住環境
(4)健康な暮らしを守る住まいを目指して
<8>放射線・放射能
(1)放射線・放射能の歴史
(2)放射線・放射能の種類と単位および身の回りの放射線
(3)放射線の生物影響
(4)飲食品中の放射性物質に関する規制
(5)放射線防護の原則とリスクコミュニケーション
◆看護師国家試験出題基準(平成30年版)対照表
◆索引

正誤更新情報