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発行 : 2021年3月
サイズ : B5判 144頁
ISBN-10 : 4-8404-7521-0
ISBN-13 : 978-4-8404-7521-1
商品コード : 302291010
在庫 : 在庫あり(申込可)
書籍
出生前診断と選択的中絶のケア
日常診療で妊婦・家族ときちんと向き合うための基本がわかる
4種類の患者さん説明シート WEBダウンロード付き
発行 : 2021年3月
サイズ : B5判 144頁
ISBN-10 : 4-8404-7521-0
ISBN-13 : 978-4-8404-7521-1
商品コード : 302291010
在庫 : 在庫あり(申込可)
スタッフの適切なかかわり方・あり方を知る
臨床遺伝学の基礎知識から出生前診断の実際、遺伝カウンセリング、さらに妊娠中期中絶の医療処置・術後のケア、中絶後のグリーフケアを解説し、現場で求められている知識を整理する。高まる出生前診断のニーズと、妊婦や家族、そしてスタッフが抱える思い・悩みに応える1冊。
2,640 円(税込)
目次
・はじめに
【第1章】先天性疾患を知るための遺伝の基礎知識
●1 染色体と遺伝子とDNAの基本
1.DNAについてもう少し詳しく
2.遺伝子とは何だろう
3.染色体はDNAの集まり
●2 生まれつきの疾患は大きく3つに分けられる
1.染色体が原因で起こる疾患
2.遺伝子が原因で起こる疾患
〔column〕性染色体の進化
3.薬や放射線など環境や催奇形因子による疾患
●3 染色体の疾患について
1.染色体の疾患を正しく理解する
2.21トリソミー(ダウン症候群)
3.18トリソミーと13トリソミー
【第2章】出生前診断で知っておきたいこと
●1 出生前診断とは何か
1.広義の出生前診断と狭義の出生前診断
2.出生前診断の目的
3.広義と狭義の2つの出生前診断は区別できるか
●2 超音波検査
1.超音波検査の長所と限界
2.妊娠初期の超音波診断
3.NTと妊娠初期胎児異常スキャン
●3 羊水検査(羊水染色体検査)
1.羊水検査とは
2.羊水検査の実際
3.穿刺後の注意
4.羊水検査のリスク
●4 新型出生前診断(NIPT)
1.NIPTとは何か
2.検査の精度はどのくらいか
3.検査の利点と限界
4.検査を受けるまで
●5そのほかの出生前診断
1.妊娠初期コンバインド検査
2.妊娠中期母体血清マーカー検査
3.絨毛検査
【第3章】スタッフにとっても重要な遺伝カウンセリング
●1 遺伝カウンセリングとは
1.遺伝カウンセリングの定義
2.遺伝カウンセリングの基本姿勢
●2 遺伝カウンセリングの実際
1.NIPTの遺伝カウンセリングの目的
2.医学的な情報の収集
3.NIPTの遺伝カウンセリングの実際
4.妊婦さんとパートナーのインフォームド・コンセント
●3 遺伝カウンセリングとは何でないのか?
1.説明とインフォームド・コンセントの取得ではない
2.指導や助言ではない
3.心理療法ではない
4.倫理を語る場ではない
5.仲裁や判定による問題解決手段ではない
●4 「保因者」についての理解と誤解
1.保因者とは何か
2.保因者への配慮と支援
3.保因者診断
【第4章】出生前診断に関わる全ての医療者へ
●1 日本医師会報告「遺伝子医学と地域医療」(2002)を読み直す
1.なぜ遺伝学的検査は通常の検査と大きく違うのか
2.遺伝カウンセリングマインドとは
3.産科医療従事者に求められること
●2 看護師・助産師の役割
1.相談のときのポイント
2.相談でやってはいけないこと
3.「選択的中絶に反対だから出生前診断を認めない」
〔column〕胎児緩和ケア
●3 出生前診断/人工妊娠中絶を倫理的に考える
1.人工妊娠中絶
2.選択的人工妊娠中絶(選択的中絶)
3.中絶の4象限マトリクス
〔column〕プロデス(Pro-Death)
4.「命の選別」をめぐる議論
5.生命倫理を学ぶ意味
〔column〕リプロダクティブライツからみた出生前診断と選択的中絶
【第5章】妊娠中期中絶の全て
●1 人工妊娠中絶の適応
1.妊娠初期中絶と妊娠中期中絶
2.母体保護法と人工妊娠中絶の適応
3.胎児の障害を理由とする中絶
●2 人工妊娠中絶の手順の実際
1.子宮頸管拡張などの準備
2.陣痛誘発~児と胎盤の娩出
3.中絶後のケア
●3 妊娠中期中絶の合併症
1.出血
2.緊急帝王切開
3.産褥熱
【第6章】妊産婦とパートナーのメンタルケア
●1 周産期グリーフケアの重要性
1.周産期グリーフケアとは何か
2.赤ちゃんとの別れ
3.人工妊娠中絶における問題点
◆出生前診断・選択的中絶を経験したある女性の手記
●2 人工妊娠中絶のケア
1.告知と意思決定
2.人工妊娠中絶に至るまで
3.看取りとその後のケア
4.退院のときのお別れ
●3 ケアの取り組みの1つの例
1.外来~入院1、2日目まで
2.陣痛誘発から分娩まで
3.分娩後から翌日にかけて
4.退院時
◆出生前診断・選択的中絶を経験したある女性の手記
●4 フォローアップ
1.フォローアップケア
2.心理カウンセリングにおける方法論
3.自助(セルフケア)グループ
●5 スタッフケアの重要性
1.看護者が受けるストレス
2.セルフケアのイメージ
3.チームでの対応
〔column〕精神医学的側面から
【第7章】出生前診断と選択的中絶の現在と未来を考える
●1 周産期医療の中の出生前診断
1.出生前診断は出生児の予後の改善につながったか?
2.出生前診断は周産期医療をどのように変えたか
●2 新しい出生前診断
1.NIPTの将来
2.胎児単一遺伝子病スクリーニング
3.保因者(キャリア)スクリーニング
●3 出生前診断の発展と普及による深刻なジレンマ
1.当事者の最終的な決断を尊重すること
2.医療における良心的拒否
〔column〕「医療の良心的拒否」についての欧米での現状
・おわりに
・索引
・著者紹介
・ダウンロードのご案内
【第1章】先天性疾患を知るための遺伝の基礎知識
●1 染色体と遺伝子とDNAの基本
1.DNAについてもう少し詳しく
2.遺伝子とは何だろう
3.染色体はDNAの集まり
●2 生まれつきの疾患は大きく3つに分けられる
1.染色体が原因で起こる疾患
2.遺伝子が原因で起こる疾患
〔column〕性染色体の進化
3.薬や放射線など環境や催奇形因子による疾患
●3 染色体の疾患について
1.染色体の疾患を正しく理解する
2.21トリソミー(ダウン症候群)
3.18トリソミーと13トリソミー
【第2章】出生前診断で知っておきたいこと
●1 出生前診断とは何か
1.広義の出生前診断と狭義の出生前診断
2.出生前診断の目的
3.広義と狭義の2つの出生前診断は区別できるか
●2 超音波検査
1.超音波検査の長所と限界
2.妊娠初期の超音波診断
3.NTと妊娠初期胎児異常スキャン
●3 羊水検査(羊水染色体検査)
1.羊水検査とは
2.羊水検査の実際
3.穿刺後の注意
4.羊水検査のリスク
●4 新型出生前診断(NIPT)
1.NIPTとは何か
2.検査の精度はどのくらいか
3.検査の利点と限界
4.検査を受けるまで
●5そのほかの出生前診断
1.妊娠初期コンバインド検査
2.妊娠中期母体血清マーカー検査
3.絨毛検査
【第3章】スタッフにとっても重要な遺伝カウンセリング
●1 遺伝カウンセリングとは
1.遺伝カウンセリングの定義
2.遺伝カウンセリングの基本姿勢
●2 遺伝カウンセリングの実際
1.NIPTの遺伝カウンセリングの目的
2.医学的な情報の収集
3.NIPTの遺伝カウンセリングの実際
4.妊婦さんとパートナーのインフォームド・コンセント
●3 遺伝カウンセリングとは何でないのか?
1.説明とインフォームド・コンセントの取得ではない
2.指導や助言ではない
3.心理療法ではない
4.倫理を語る場ではない
5.仲裁や判定による問題解決手段ではない
●4 「保因者」についての理解と誤解
1.保因者とは何か
2.保因者への配慮と支援
3.保因者診断
【第4章】出生前診断に関わる全ての医療者へ
●1 日本医師会報告「遺伝子医学と地域医療」(2002)を読み直す
1.なぜ遺伝学的検査は通常の検査と大きく違うのか
2.遺伝カウンセリングマインドとは
3.産科医療従事者に求められること
●2 看護師・助産師の役割
1.相談のときのポイント
2.相談でやってはいけないこと
3.「選択的中絶に反対だから出生前診断を認めない」
〔column〕胎児緩和ケア
●3 出生前診断/人工妊娠中絶を倫理的に考える
1.人工妊娠中絶
2.選択的人工妊娠中絶(選択的中絶)
3.中絶の4象限マトリクス
〔column〕プロデス(Pro-Death)
4.「命の選別」をめぐる議論
5.生命倫理を学ぶ意味
〔column〕リプロダクティブライツからみた出生前診断と選択的中絶
【第5章】妊娠中期中絶の全て
●1 人工妊娠中絶の適応
1.妊娠初期中絶と妊娠中期中絶
2.母体保護法と人工妊娠中絶の適応
3.胎児の障害を理由とする中絶
●2 人工妊娠中絶の手順の実際
1.子宮頸管拡張などの準備
2.陣痛誘発~児と胎盤の娩出
3.中絶後のケア
●3 妊娠中期中絶の合併症
1.出血
2.緊急帝王切開
3.産褥熱
【第6章】妊産婦とパートナーのメンタルケア
●1 周産期グリーフケアの重要性
1.周産期グリーフケアとは何か
2.赤ちゃんとの別れ
3.人工妊娠中絶における問題点
◆出生前診断・選択的中絶を経験したある女性の手記
●2 人工妊娠中絶のケア
1.告知と意思決定
2.人工妊娠中絶に至るまで
3.看取りとその後のケア
4.退院のときのお別れ
●3 ケアの取り組みの1つの例
1.外来~入院1、2日目まで
2.陣痛誘発から分娩まで
3.分娩後から翌日にかけて
4.退院時
◆出生前診断・選択的中絶を経験したある女性の手記
●4 フォローアップ
1.フォローアップケア
2.心理カウンセリングにおける方法論
3.自助(セルフケア)グループ
●5 スタッフケアの重要性
1.看護者が受けるストレス
2.セルフケアのイメージ
3.チームでの対応
〔column〕精神医学的側面から
【第7章】出生前診断と選択的中絶の現在と未来を考える
●1 周産期医療の中の出生前診断
1.出生前診断は出生児の予後の改善につながったか?
2.出生前診断は周産期医療をどのように変えたか
●2 新しい出生前診断
1.NIPTの将来
2.胎児単一遺伝子病スクリーニング
3.保因者(キャリア)スクリーニング
●3 出生前診断の発展と普及による深刻なジレンマ
1.当事者の最終的な決断を尊重すること
2.医療における良心的拒否
〔column〕「医療の良心的拒否」についての欧米での現状
・おわりに
・索引
・著者紹介
・ダウンロードのご案内