産科エマージェンシー臨床推論
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発行 : 2020年5月

サイズ : B5判 128頁

ISBN-10 : 4-8404-7225-4

ISBN-13 : 978-4-8404-7225-8

商品コード : 302290980

在庫 : 在庫あり(申込可)

書籍

母体急変を見抜く

産科エマージェンシー臨床推論

はじめの10分ですべきことは? “救急脳”をつくる主訴別二次元鑑別リストカード付き

発行 : 2020年5月

サイズ : B5判 128頁

ISBN-10 : 4-8404-7225-4

ISBN-13 : 978-4-8404-7225-8

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妊産婦の訴えを早期診断・治療へつなげる!

いざというとき、妊産婦の訴えから迅速にレッドフラッグを聞き取り、早期診断へつなげるためには? 症例を用いて産科での臨床推論を訓練。この一冊で、頭の中に主訴ごとの鑑別疾患の引き出しができ、急変時の観察項目の把握につながる。産科スタッフに必須知識である「母体安全への提言」の学習にも使える。
日本助産実践能力推進協議会 福井トシ子
本書を思考訓練に活用することで、アドバンス助産師®を目指す/更新する助産師の、急変を見抜く力ならびに臨床推論力が強化されます。
妊産婦死亡症例検討評価委員会 委員長 池田智明
産科医療従事者が押さえておくべき「母体安全への提言」の内容が、レッドフラッグと二次元鑑別の方法によって、とても理解しやすくなりました!
監修の言葉
ハシイ産婦人科院長/日本母体救命システム普及協議会 理事 橋井康二
 分娩は正常な経過をたどっても、どれ一つ同じではありません。同じ妊婦でも出産の都度経過は異なります。そのため分娩機転に習熟するには座学での学習だけでは不十分で、どうしても臨床経験が必要です。ベテランの助産師は各自の臨床経験で積んできたコツや勘を習得しており、これは簡単に真似のできるものではありません。ただし、合併症もない妊婦の正常な分娩経過が一定の割合で急変するのが分娩です。たとえ経験豊富な産婦人科医やベテラン助産師であれ妊産婦に起こりうる急変をすべて経験し、対応に習熟しているわけではないのです。臨床経験が長いほど自分の経験のみで対応し、思わぬ失敗をすることがあります。それを補うために日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)ではさまざまな母体急変をシミュレーションで学ぶコースを開催しています。
 著者の望月先生はJ-CIMELS創設の初期から実技コースのインストラクターとして活動され、その指導経験から助産師が母体急変の対応時に陥りやすい欠点をよくご存知です。その欠点の一つは子宮や胎児の異常所見には敏感に反応するものの、生殖器以外の臓器が原因の異常所見には対応が後手に回ることです。例えば妊産婦が痙攣を発症した場合、我々はまずは子癇発作を想定するが、脳圧亢進やてんかん、低血糖発作などはなかなか想定できなません。
 この「産科エマージェンシー臨床推論」は日々の臨床で頻度の高い主訴別に、緊急に対応すべき疾患を鑑別するための思考訓練の場を提供しています。この思考訓練は病棟内の母体急変時の対応のみならず、夜間の患者からの緊急連絡の対応にも大いに役立ちます。狭い知識の範囲での思い込みに陥らず、本書に挙げた疾患から緊急度の高いものを選択する能力が身に付くことでしょう。
 離島や僻地では患者からの主訴の内容から緊急度の高い疾患を早急に想定し対応しないと救命率が下がります。望月先生はそのような現場に自ら働き場を求め、活動されています。その経験から得られた貴重な救命のエッセンスがこの本の中に凝集されています。J-CIMELSの実技コース受講後に読むとこの本の内容がさらに深く理解できるので、ぜひ読んでいただきたく思います。
 2020年3月

著者

鹿児島大学病院 救命救急センター 望月 礼子 著

ハシイ産婦人科院長 橋井 康二 監修

3,300 円(税込)

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目次

・推薦の言葉 福井トシ子
・推薦の言葉 山畑佳篤
・監修の言葉 橋井康二
・序文
◆本書の使い方:産科救急脳のつくり方
【第1章 主訴別に考える 母体急変で見逃せない疾患】
◆0 産科急変の概要
◆1 エマージェンシー臨床推論とは?
◆2 主訴〈呼吸困難〉
◆3 主訴〈頭痛〉
◆4 主訴〈胸痛〉
◆5 主訴〈痙攣〉
◆6 主訴〈腹痛〉
◆7 主訴〈意識障害〉〈心肺停止〉
【第2章 産科エマージェンシー 臨床推論ケーススタディ】
◆1 主訴〈呼吸困難〉
・前期破水で入院管理中。GBS(+)で抗菌薬投与中に息苦しさを訴えた
◆2 主訴〈呼吸困難〉
・双胎妊娠、妊娠高血圧症候群。帝切による分娩後、呼吸困難や浮腫が増強
◆3 主訴〈呼吸困難〉
・不正性器出血で緊急帝切。呼吸苦を訴え、児娩出4分後に心肺停止
◆4 主訴〈胸痛〉
・重症妊娠悪阻のため安静中。右胸痛を自覚し受診したが、自制内のため経過観察
◆5 主訴〈胸痛〉〈一過性意識消失〉
・BMI 33の肥満妊婦、両下肢腓腹筋の疼痛あり。突然の胸痛を訴えて意識消失
◆6 主訴〈頭痛〉
・妊娠高血圧腎症の初産婦。分娩開始後から血圧上昇、軽度の頭痛
◆7 主訴〈頭痛〉
・選択的帝切後、前頭部痛から意識レベルが急激に悪化
◆8 主訴〈心肺停止〉
・抗てんかん薬内服を拒否したてんかん患者。産褥1日目に心肺停止
◆9 主訴〈痙攣〉
・鎮痛効果不良の無痛分娩。3回のアナペイン追加投与後、痙攣発作
◆10 主訴〈腹痛〉
・激しい腹痛により早剥が疑われた分娩後、血圧低下と出血持続
◆11 主訴〈背部痛〉
・帝切後4日目に背部痛。発症10時間後、呼吸困難を訴え意識消失
◆12 主訴〈咽頭痛〉
・発熱と咽頭痛により受診。子宮内胎児死亡後、ショックバイタル
◆13 主訴〈血圧低下〉
・吸引とクリステレル胎児圧出法にて分娩。胎盤娩出後に出血が持続
◆14 主訴〈血圧低下〉
・子宮収縮不良で出血過多。分娩1時間後、サラサラの血液が流出
◆15 主訴〈血圧上昇〉〈心窩部痛〉
・管理入院中、HELLP症候群の診断で緊急帝切。意識消失と痙攣が出現
◆「母体安全への提言」一覧
・疾患索引
・著者紹介
◆“救急脳”をつくる主訴別二次元鑑別リスト