発行 : 2016年9月
サイズ : B5判 192頁
ISBN-10 : 4-8404-5820-0
ISBN-13 : 978-4-8404-5820-7
商品コード : 302290860
在庫 : 在庫なし(申込不可)
書籍
女性の美と健康をささえるGasquetアプローチ
適切な理解と実践で骨盤底筋群を守る!
理論にもとづくペリネのケア
発行 : 2016年9月
サイズ : B5判 192頁
ISBN-10 : 4-8404-5820-0
ISBN-13 : 978-4-8404-5820-7
商品コード : 302290860
在庫 : 在庫なし(申込不可)
ペリネのケアを理論的に徹底解説!
わが国でもその重要性が認識されはじめているペリネ(会陰部・骨盤底筋群)についてのケアを理論的に解説。日常生活、妊娠・分娩・出産期、間違った腹筋運動などによって、さまざまなペリネに関わる破壊行為が起きている。本書ではペリネのさまざまなトラブルへの対処を豊富な事例や写真などを交えてわかりやすく紹介している。
3,520 円(税込)
目次
・はじめに
・ペリネを取り巻く現状
・解剖学的な指標
・邦訳版解説 訳語「ペリネ(Perinee)」について
【第1章 ペリネとはなにか? その働きとは?】
(1)長年おろそかにされてきた筋肉の集合体
(2)ペリネはなんの役に立つのか?
(3)ペリネはどのように働くのか?
◆1 排泄および禁制の機能
◆2 生殖機能
(4)複雑な筋肉の集合体
◆1 ペリネの前方または表層筋群
◆2 恥骨直腸筋
◆3 会陰横筋
◆4 ペリネの深層筋群(腟および直腸レベルに位置する身体内部の筋肉)
(5)意識的なペリネの訓練(収縮と弛緩)
◆1 座った姿勢
◆2 その他の姿勢で学び、感じとる
(6)ペリネの可動性を支配する尾骨と仙骨
◆1 尾骨の役割
◆2 仙骨の役割
(7)ペリネが動かないとき
◆1 動いているのに感じない
◆2 動きの欠如:尾骨の脱臼
◆3 ペリネの筋肉が動かない
◆4 機械的原因以外からくる動きの欠如
【第2章 日常生活でペリネに由来する問題と解決策 便秘、失禁】
(1)低位の便秘
◆1 直腸瘤を伴う直腸性便秘
◆2 合併症(糞石)
◆3 よくある誤り:低位の便秘と通過の問題
◆4 解決策
(2)さまざまな失禁
◆1 二足動物特有の問題
◆2 肛門失禁
◆3 尿失禁
◆4 大きく開いた外陰部や腟からもれる空気音
◆5 さまざまな疼痛
◆6 性交困難
【第3章 腹筋運動 過剰な腹圧の影響】
(1)3つの圧力の囲い
(2)横隔膜はペリネの保護や破壊の要
(3)見当違いの「よいアイデア」
◆1 お腹を膨らませて息を吸う
◆2 おへそをへこませて息を吐く
(4)正しい呼吸の実践
(5)ヘルニアや尿失禁の外科手術
(6)正しい姿勢と悪い姿勢
◆1 見当違いの「よいアイデア(圧縮)」による腰の反りとの闘い
◆2 腰の反りを直す方法
◆3 骨盤の傾け方の復習
◆4 正しい姿勢と正しい呼吸でおのずと働くペリネ
◆5 呼吸は鼻からペリネまで:歯磨き粉チューブの例
◆6 まだある困った「よいアイデア(鍵をかけるようにペリネを締める、恥骨直腸筋のブロック)」
◆7 お腹ポッコリの原因
(7)一連の腹筋運動
◆1 間違いだらけの「よいアイデア」
◆2 腹筋運動:正しい方法
◆3 正しい腹筋運動の例
【第4章 分 娩 破壊行為を回避する!】
(1)正常分娩経過
◆1 子宮口開大期
◆2 胎児の骨盤内下降期
◆3 坐骨棘間の通過(骨盤中位狭窄部)
(2)バイオメカニクス的観点からの婦人科体位の誤り
◆1 頭部挙上は横隔膜の動きを阻害
◆2 動きを妨げられた骨盤
◆3 開脚位で閉鎖するペリネ
(3)婦人科体位に起因する母体および胎児へのリスク分析
◆1 母体にとってのリスク
◆2 胎児にとってのリスク
(4)現在の実践を基礎づけている数々の誤り
◆1 ペリネに関する医療専門家向け教育
◆2 解剖学的描写が誤りである理由
◆3 骨盤ダイナミズムにおける一連の混同
◆4 筋肉の弛緩と伸長のひどい混同
(5)新たな見解:標準的産科学モデルにみる完全なる矛盾
◆1 ド・ガスケ式側臥位での分娩
◆2 四つんばいやそれに相当する姿勢での分娩
◆3 ぶら下がり産
(6)骨盤の可動性を助長する
◆1 婦人科体位の工夫:ド・ガスケ式婦人科体位
【第5章 産 後 リスクの高い時期……でもリスク回避は可能!】
(1)産後の生理的経過
(2)現代社会の非常識な産後の生活
◆1 手荒く扱われるペリネ
◆2 見捨てられた母親たち
◆3 異論の余地のあるモデル
◆4 産後の性
(3)日常生活でのよい行動
◆1 産後の便秘
◆2 抱っこ
【第6章 ペリネのリハビリテーション 万能薬? それは義務? その効果は?】
(1)実践可能なリハビリテーションの数々
◆1 電気刺激法およびバイオフィードバック法
◆2 腟内コーン
◆3 ゲイシャボール
◆4 視覚的なイメージを使ったペリネのリハビリテーション
(2)さらなる提言
◆1 ペリネの臨床的評価:姿勢の重要性
◆2 ペリネのカルテ:オリジナルな提言
◆3 ペリネの自己評価表
◆4 外からの補助具(骨盤支持ベルトとキューブ型ペッサリー)
(3)ペリネに触れずに行うペリネのリハビリテーション
◆1 グローバルなアプローチ
◆2 オリエンタル・ダンス
(4)ペリネのリハビリテーションと性
◆1 お勧めのペリネのリハビリテーション「オーガズム」
◆2 性への配慮
【第7章 ペリネからのSOS 宿命ではないペリネの諸問題】
(1)予防についての一般的なアドバイス
◆1 膀胱機能に対するアドバイス
◆2 肛門機能に対するアドバイス
(2)臓器下垂や臓器脱との闘い
◆1 日常生活におけるペリネと身体の保護
◆2 腹圧のかかる動作の管理
◆3 腹筋運動
(3)ペリネに特化したエクササイズ
◆1 座位での「位置確認」
◆2 椅子を使ったハーフ・ブリッジ
◆3 小さいボールやペットボトルを使って
◆4 非対称的なエクササイズ
◆5 バランス訓練
◆6 支持点を変えて
◆7 補助具なしでバランス
◆8 FIT(C)(うわべだけの胸郭呼吸)
◆9 ストローで水を飲む
・図解リスト
・ペリネの自己評価表の例
・おわりに
・訳者あとがき
・著者/訳者紹介