感染に係る薬剤投与関連
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発行 : 2018年10月

サイズ : B5判 200頁

ISBN-10 : 4-8404-6559-2

ISBN-13 : 978-4-8404-6559-5

商品コード : 301020490

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書籍

看護師特定行為区分別科目研修テキスト

感染に係る薬剤投与関連

発行 : 2018年10月

サイズ : B5判 200頁

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看護師特定行為研修、区分別科目の教科書

一定の診療の補助(特定行為)を実施できる看護師養成を目的に、平成27年からスタートした「看護師の特定行為研修制度」の区分別科目のテキスト。
  本巻は感染症の病態生理、主要症候、そして各種抗生剤の種類と臨床薬理、適応、副作用などを学ぶ。

著者

一般社団法人地域医療機能推進学会(JCHS) 制作

独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO) 監修

4,070 円(税込)

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目次

・巻頭言
・編者・執筆者一覧
【第1章 共通して学ぶべき事項】
[1]感染症の病態生理
◆感染症の病態生理を知る
 〔1〕感染症とは何か
 〔2〕外因性と内因性
 〔3〕生体防御機能
  (1)自然免疫
  (2)獲得免疫
  (3)皮膚・粘膜のバリア
 〔4〕病原微生物と臓器の関係
 〔5〕主要疾患の病態生理
 〔6〕入院中の感染症発症の要因
[2]感染症の主要症候と主要疾患
◆どのような症状がみられるか
◆発熱
◆バイタルサインの変化
 〔1〕敗血症の指数- SOFA スコア
◆中枢神経系の症状
 〔1〕頭痛
  (1)中枢神経系感染症
  (2)中枢神経系以外の感染症
  (3)非感染性疾患
 〔2〕意識障害
  (1)中枢神経系感染症
  (2)中枢神経系以外の感染症
  (3)非感染性疾患
◆気道の症状
 〔1〕鼻汁、鼻閉
  (1)副鼻腔炎
  (2)非感染性疾患
 〔2〕咽頭痛
  (1)咽頭炎、扁桃炎
  (2)咽頭痛で見逃してはいけない疾患
  (3)非感染性疾患
 〔3〕咳嗽
  (1)気管支炎、肺炎
  (2)百日咳
  (3)結核
  (4)非感染性疾患 
 〔4〕胸痛
  (1)胸膜炎
  (2)心膜炎(心外膜炎)
  (3)帯状疱疹
  (4)非感染性疾患
◆腹部の症状
 〔1〕腹痛
  (1)消化器感染症
  (2)消化器以外の感染症
  (3)非感染性疾患
 〔2〕嘔気、嘔吐
  (1)消化器疾患
  (2)消化器以外の疾患
 〔3〕下痢
  (1)感染性下痢症
  (2)感染性下痢症以外の感染症
  (3)非感染性疾患 
◆尿路系の症状
  (1)尿路感染症
  (2)性感染症
  (3)非感染性疾患
◆皮膚、軟部組織の症状
 〔1〕皮疹
  (1)ウイルス感染症
  (2)細菌感染症
  (3)その他の感染症
  (4)非感染性疾患
 〔2〕軟部組織の腫脹
  (1)軟部組織感染症
  (2)非感染性疾患
◆関節の症状
 〔1〕関節内か関節外か
 〔2〕単関節か多関節か
◆骨の症状
[3]感染症の診断方法
◆感染症の診断のための方法・検査
 〔1〕診断の流れ
 〔2〕病歴聴取
  (1)感染臓器の推定
  (2)病原微生物の推定
  (3)聴取すべき病歴
 〔3〕身体所見
 〔4〕血液検査
  (1)白血球数
  (2)CRP
  (3)PCT
 〔5〕一般検査
 〔6〕画像検査
 〔7〕微生物学的検査
  (1)塗抹検査
  (2)培養検査
  (3)迅速抗原検査
  (4)遺伝子検査
  (5)血清抗体価検査
  (6)質量分析法
[4]主要感染症の診断方法
◆急性咽頭炎、扁桃炎
 〔1〕A 群溶連菌による扁桃炎
  (1)Centor スコア(Mclsaac スコア)
  (2)A 群溶連菌抗原迅速診断
 〔2〕伝染性単核球症
  (1)A 群溶連菌感染症との相違
  (2)Epstein Barr ウイルス(EBV)
  (3)サイトメガロウイルス(CMV)
  (4)急性ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症
  (5)その他の病原体
 〔3〕インフルエンザ
  (1)症状
  (2)身体所見
  (3)迅速抗原検査
◆肺炎
 〔1〕臨床診断
 〔2〕身体診察
 〔3〕画像診断
 〔4〕重症度判定
 〔5〕微生物検査
◆尿路感染症
 〔1〕膀胱炎
 〔2〕腎盂腎炎
  (1)膀胱炎と腎盂腎炎の違い
  (2)微生物検査
  (3)画像所見
◆細菌性髄膜炎
 〔1〕症状、身体所見
 〔2〕髄液検査
◆感染性心内膜炎
 〔1〕症状
���〔2〕危険因子
 〔3〕身体所見
 〔4〕血液培養
 〔5〕心エコー検査
 〔6〕デュークス(Dukes)分類による基準
◆腹腔内感染症
 〔1〕胆道系感染症
  (1)急性胆管炎
  (2)急性胆嚢炎
 〔2〕急性虫垂炎
  (1)症状
  (2)臨床診断スコア
  (3)画像診断
 〔3〕二次性腹膜炎
 〔4〕特発性細菌性腹膜炎
 〔5〕感染性腸炎
  (1)病歴
  (2)便培養
 〔6〕クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症
  (1)症状
  (2)白血球数
  (3)毒素の検出
  (4)C.difficile 抗原(CD抗原)
  (5)抗原陽性、トキシン陽性の解釈
◆軟部組織感染症
 〔1〕蜂巣炎
  (1)特徴
  (2)病因菌
  (3)特殊な蜂巣炎
 〔2〕壊死性筋膜炎
  (1)特徴
  (2)診断
 〔3〕糖尿病性壊疽
  (1)特徴
  (2)骨髄炎の診断
  (3)培養
 〔4〕手術部位感染(surgical site infections:SSI)
  (1)分類
  (2)診断
◆化膿性脊椎炎
 〔1〕症状
 〔2〕血液検査
 〔3〕画像検査
 〔4〕培養
◆化膿性関節炎
 〔1〕症状
 〔2〕原因菌
 〔3〕関節液による鑑別
 〔4〕血液培養
◆血管内カテーテル関連血流感染症
 〔1〕診断の概要
 〔2〕臨床診断
 〔3〕原因菌
 〔4〕血液培養
 〔5〕カテーテル先端部培養
 〔6〕カテーテルから吸引して採取した血液培養
 〔7〕培養結果の解釈
  (1)血液培養、カテーテル培養とともに陽性
  (2)血液培養、カテーテル培養とともに陰性
  (3)血液培養が陽性でカテーテル培養が陰性
  (4)血液培養が陰性でカテーテル培養のみが陽性
◆発熱性好中球減少症
 〔1〕定義
 〔2〕原因微生物
 〔3〕感染源の特定
[5]主要疾患のフィジカルアセスメント
◆肺炎のフィジカルアセスメント
 〔1〕呼吸数
 〔2〕呼吸音
  (1)正常な呼吸音
  (2)異常な呼吸音(副雑音)
◆尿路感染症のフィジカルアセスメント
 〔1〕膀胱炎
 〔2〕腎盂腎炎
◆髄膜炎のフィジカルアセスメント
 〔1〕髄膜刺激症状
  (1)項部硬直
  (2)ケルニッヒ(Kernig)徴候
  (3)ブルジンスキー(Brudzinski)徴候
  (4)頭部振盪試験(jolt accentuation)
  (5)頚部前屈試験
 〔2〕各徴候、試験の感度、特異度
◆感染性心内膜炎のフィジカルアセスメント
 〔1〕心雑音
  (1)最強点
  (2)時期
 〔2〕心臓以外の所見
◆胆道系感染症のフィジカルアセスメント
◆腹膜炎のフィジカルアセスメント
◆虫垂炎のフィジカルアセスメント
 〔1〕圧痛点
 〔2〕その他の所見
◆軟部組織感染症のフィジカルアセスメント
◆化膿性関節炎のフィジカルアセスメント
◆化膿性脊椎炎のフィジカルアセスメント
 〔1〕徒手筋力テスト(manual muscle test:MMT)
 〔2〕深部腱反射
 〔3〕病的反射
■演習事例 主要疾患のフィジカルアセスメント
【2章 共通して学ぶべき事項 感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与】
[1]抗菌薬の種類と臨床薬理
◆抗菌薬の種類
 〔1〕抗菌薬= 抗生物質+合成抗菌薬
 〔2〕抗菌薬の種類-構造・機序・作用・世代による分類
  (1)殺菌的か静菌的か
  (2)時間依存か濃度依存か
  (3)世代による種類の違い
  (4)選択毒性による種類の違い
◆各種抗菌薬の特徴と臨床薬理
 〔1〕βラクタム系抗生物質
�� (1)ペニシリン系
  (2)セフェム系
  (3)カルバペネム系
  (4)モノバクタム系
 〔2〕アミノグリコシド系抗生物質
 〔3〕グリコペプチド系抗生物質
 〔4〕マクロライド系抗生物質
 〔5〕テトラサイクリン系抗生物質
 〔6〕キノロン系抗菌薬
[2]各種抗菌薬の適応と使用方法
◆各種抗菌薬適応の原則
 〔1〕抗菌薬の適正使用
 〔2〕PK/PD 理論の適応
 〔3〕経験的治療、de-escalation、escalation
 〔4〕適正使用の推進
◆抗菌薬の投与方法
◆抗菌薬の投与期間
◆抗菌薬の予防的投与
 〔1〕術前・術中の抗菌薬投与
 〔2〕投与のタイミング
  (1)投与の原則
  (2)術中再投与
  (3)術後継続投与
[3]各種抗菌薬の副作用
◆抗菌薬の系統別副作用
 〔1〕βラクタム系抗生物質の副作用
  (1)過敏反応(アナフィラキシーショックなど)
  (2)MTT 基を有する薬剤の副作用
  (3)ピボキシル基を有する薬剤の副作用
  (4)その他の薬剤の副作用
 〔2〕アミノグリコシド系抗生物質の副作用
  (1)聴器毒性
  (2)腎障害
 〔3〕グリコペプチド系抗生物質の副作用
  (1)レッドマン症候群
  (2)腎機能障害や聴力障害
  (3)偽膜性大腸炎 
 〔4〕マクロライド系抗生物質の副作用
  (1)消化器症状
  (2)大腸炎、心室性頻拍
  (3)CYP3A 阻害作用による副作用
 〔5〕テトラサイクリン系抗生物質の副作用
  (1)骨不全
  (2)食道潰瘍
  (3)前庭症状
  (4)その他の副作用
 〔6〕キノロン系抗菌薬の副作用
  (1)消化器症状
  (2)中枢神経毒性
  (3)軟骨障害
  (4)その他の副作用
◆抗真菌薬
 〔1〕ポリエンマクロライド系
  (1)アムホテリシンB(AMPH-B)
 〔2〕アゾール系
  (1)ミコナゾール(MCZ)
  (2)フルコナゾール(FLCZ)
  (3)イトラコナゾール(ITCZ)
  (4)ボリコナゾール(VRCZ)
 〔3〕キャンディン系
  (1)ミカファンギン(MCFG)
  (2)カスポファンギン(CPFG)
 〔4〕ピリミジン系
  (1)フルシトシン(5-FC)
◆抗ウイルス薬
 〔1〕抗インフルエンザウイルス薬
  (1)オセルタミビル(タミフル)
  (2)ザナミビル(リレンザ)
  (3)ラニナミビル(イナビル)
  (4)ペラミビル(ラピアクタ)
  (5)バロキサビル(ゾフルーザ)
 〔2〕抗肝炎ウイルス薬
  (1)抗B 型肝炎ウイルス薬
  (2)抗C 型肝炎ウイルス薬
  (3)抗HIV薬
◆ワクチン
 〔1〕主なワクチンの種類
  (1)肺炎球菌ワクチン
  (2)インフルエンザワクチン
[4]感染徴候がある者に対し使用するその他の薬剤の種類と臨床薬理
◆解熱・鎮痛薬の分類と薬理作用
 〔1〕非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
 〔2〕酸性型NSAIDs
 〔3〕アスピリン
 〔4〕アセトアミノフェン
◆鎮咳薬の分類と薬理作用
 〔1〕鎮咳薬の分類
 〔2〕中枢性鎮咳薬の薬理作用
  (1)麻薬性鎮咳薬の薬理作用
  (2)非麻薬性鎮咳薬の薬理作用
 〔3〕末梢性鎮咳薬の薬理作用
◆去痰薬の分類と薬理作用
◆整腸薬の分類と薬理作用
◆止瀉薬の分類と薬理作用
◆誤嚥性肺炎の予防のための投薬
[5]感染徴候がある者に対し使用するその他の各種薬剤の適応と使用方法
◆解熱・鎮痛薬の適応疾患と使用方法
 〔1〕急性期に使用される解熱・鎮痛薬
 〔2〕特に注意したいインフルエンザに対する解熱・鎮痛薬
◆鎮咳薬の適応疾患と使用方法
 〔1〕中枢性鎮咳薬の適応疾患
  (1)麻薬性鎮咳薬の適応疾患
  (2)非麻薬性鎮咳薬の適応疾患
 〔2〕末梢性鎮咳薬の適応疾患
◆去痰薬の適応疾患と使用方法
◆整腸薬の適応疾患と使用方法
◆止瀉薬の適応疾患と使用方法
[6]感染徴候がある者に対し使用するその他の各種薬剤の副作用
◆解熱・鎮痛薬の副作用
 〔1〕NSAIDs の副作用
 〔2〕アセトアミノフェンの副作用
 〔3〕COX-2 阻害薬の副作用
 〔4〕NSAIDs の薬物相互作用
◆鎮咳薬の副作用
◆去痰薬の副作用
◆整腸薬の副作用
◆止瀉薬の副作用
[7]病態に応じた感染徴候がある者に対する薬剤投与の判断基準
◆薬剤投与の判断基準
 〔1〕本当に抗菌薬が必要かどうかを考える
 〔2〕すぐに経験的治療を開始すべき状況
 〔3〕抗菌薬のデメリット
  (1)抗菌薬は安全ではない
  (2)耐性菌の出現
  (3)診断への影響 
 〔4〕抗菌薬投与のときに考えること
  (1)抗菌スペクトラム
  (2)投与量、投与間隔
  (3)組織移行性 
  (4)投与経路
  (5)安全性
[8]感染徴候がある者に対する薬剤投与のリスク(有害事象とその対策等)
◆抗菌薬投与のリスク
 〔1〕投与に関する注意事項
◆非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs、解熱性鎮痛薬)
 〔1〕投与に関する注意事項
 〔2〕薬物相互作用
  (1)抗血液凝固薬(ワルファリン)
  (2)糖尿病治療薬
  (3)メトトレキサート
  (4)ニューキノロン系抗菌薬
◆鎮咳薬
 〔1〕投与に関する注意事項
 〔2〕薬物相互作用
◆去痰薬
 〔1〕投与に関する注意事項
 〔2〕薬物相互作用
■演習事例…(1)感染徴候のある者に対する薬剤投与の判断基準/(2)感染徴候のある者に対し使用する薬剤の選択/(3)感染徴候のある者に対し使用する各種薬剤の副作用/(4)感染徴候がある者に対する薬剤投与のリスク
・付録1…主な感染症と起因菌一覧
・付録2…主な抗菌薬と略号一覧
・付録3…抗菌薬スペクトラム一覧
・資料編 特定行為に係る看護師の研修制度の概要
<用語解説>
・敗血症
・スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死(融解)症(TEN)
・経験的治療
・最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration:MIC)
・抗菌スペクトラム
・トラフ値
・PK/PD パラメータ
・濃度-曲線下面積(AUC)
・レッドマン症候群
・略語 NRTI、NNRTI、NRTI、PI、INSTI、EL
・アスピリン喘息
・PGI2 とTXA2
・ピリン系薬
・咳嗽と喀痰
・肺サーファクタント
・収斂作用(しゅうれんさよう)
・ライエル症候群
・シクロオキシゲナーゼ