栄養および水分管理に係る薬剤投与関連
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発行 : 2018年10月

サイズ : B5判 248頁

ISBN-10 : 4-8404-6558-4

ISBN-13 : 978-4-8404-6558-8

商品コード : 301020480

在庫 : 在庫なし(申込不可)

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書籍

看護師特定行為区分別科目研修テキスト

栄養および水分管理に係る薬剤投与関連

発行 : 2018年10月

サイズ : B5判 248頁

ISBN-10 : 4-8404-6558-4

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看護師特定行為研修、区分別科目の教科書

一定の診療の補助(特定行為)を実施できる看護師養成を目的に、平成27年からスタートした「看護師の特定行為研修制度」の区分別科目のテキスト。
本巻は循環動態・脱水や低栄養状態に関する主要徴候、輸液療法の目的と種類、そして持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整、脱水症状に対する輸液による補正などを学ぶ。

著者

独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO) 監修

一般社団法人地域医療機能推進学会(JCHS) 制作

4,070 円(税込)

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目次

・巻頭言

・編者・執筆者一覧

【1 章 共通して学ぶべき事項】

[1]循環動態に関する局所解剖

◆心臓

 〔1〕解剖

 〔2〕心臓の収縮・拡張

 〔3〕心音

◆血管:体循環系の血管の解剖

◆腎臓

[2]循環動態に関する主要症候

◆循環動態に関係する身体の変化

 〔1〕循環動態:in-out バランスの評価

  (1)In

  (2)Out

  (3)third space への貯留

◆血圧の調節

 〔1〕血圧を調整するメカニズム

  (1)交感神経による血圧調節

  (2)ホルモンによる血圧調節

  (3)心房性ナトリウム利尿ペプチド(atrial natriuretic peptide:ANP)

◆呼吸困難

◆浮腫

 〔1〕全身性の浮腫

 〔2〕限局性の浮腫

◆体液過剰

◆ショック

[3]脱水や低栄養状態に関する主要症候

◆脱水

 〔1〕脱水の原因による分類

 〔2〕かくれ脱水、冬脱水

 〔3〕高張性脱水(血漿浸透圧295mOsm/L 以上)

 〔4〕低張性脱水(血漿浸透圧280mOsm/L 以下)

 〔5〕等張性脱水(血漿浸透圧280 ~ 295mOsm/L)

 〔6〕小児の脱水

 〔7〕dehydration とvolume depletion

◆低栄養状態

 〔1〕栄養不良の分類

 〔2〕飢餓

[4]輸液療法の目的と種類

◆輸液療法の目的

 〔1〕水・電解質輸液

  (1)維持輸液

  (2)欠乏量輸液

 〔2〕栄養補給

  (1)末梢静脈栄養(peripheral parenteral nutrition:PPN)

  (2)中心静脈栄養(total parenteral nutrition:TPN)

◆輸液製剤の種類

 〔1〕糖質液

 〔2〕細胞外液補充液

  (1)生理食塩水

  (2)乳酸・酢酸・重炭酸リンゲル液

 〔3〕総合電解質輸液

 〔4〕高濃度糖加維持液 (PPN 用)

 〔5〕低濃度糖加アミノ酸輸液 (PPN 用)

 〔6〕ビタミン配合・低濃度糖加アミノ酸輸液 (PPN 用)

 〔7〕高濃度アミノ酸輸液

  (1)腎不全用アミノ酸液

  (2)肝不全用アミノ酸液

  (3)小児用アミノ酸液

 〔8〕高カロリー基本液:糖・電解質液 (TPN 用)

 〔9〕高カロリー輸液用:アミノ酸・糖・電解質液 (TPN 用)

 〔10〕高カロリー輸液用:糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン液 (TPN 用)

 〔11〕高カロリー輸液用:糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微量元素液 (TPN 用)

 〔12〕高カロリー輸液用:アミノ酸・糖・脂肪・電解質液 (TPN 用)

 〔13〕脂肪乳剤

 〔14〕血漿増量剤

 〔15〕総合ビタミン剤

 〔16〕高カロリー輸液用微量元素製剤

 〔17〕補正用電解質液

[5]病態に応じた輸液療法の適応と禁忌

◆体液分布の原理

◆浸透圧変化と体液分布の変化

◆輸液の種類と体内の分布

 〔1〕輸液の決め方

◆輸液が必要な病態の理解

 〔1〕脱水

  (1)高張性脱水

  (2)等張性脱水

  (3)低張性脱水

 〔2〕電解質異常

 〔3〕低ナトリウム血症

  (1)治療

 〔4〕高ナトリウム血症

  (1)治療

 〔5〕低カリウム血症

  (1)治療

 〔6〕高カリウム血症

  (1)治療

◆輸液の禁忌と注意する点

 〔1〕浸透圧異常を伴う患者

 〔2〕乳酸アシドーシスが存在する場合、疑われる場合

 〔3〕高カリウム血症

 〔4〕塩分制限をしないといけない患者

[6]輸液時に必要な検査

◆体液量の評価

 〔1〕理学所見

 〔2〕検査所見

 〔3〕評価

◆輸液に関する全身状態の把握

◆電解質の評価

[7]輸液療法の計画

◆評価

 〔1〕細胞外液量の評価

 〔2〕細胞内液量の評価

 〔3〕電解質の評価

 〔4〕��併症の評価

  (1)心不全

  (2)腎不全

  (3)肝硬変

  (4)ネフローゼ症候群

  (5)敗血症、アナフィラキシーショック

◆輸液製剤の特徴

 〔1〕浸透圧

 〔2〕生理食塩水

 〔3〕5 %ブドウ糖液

 〔4〕乳酸リンゲル液

 〔5〕酢酸リンゲル液

 〔6〕重炭酸リンゲル液

 〔7〕1 号輸液

 〔8〕3 号輸液

◆輸液計画の実際

■演習事例…輸液療法の計画

【2 章 共通して学ぶべき事項 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整】

[1]低栄養状態に関する局所解剖

◆消化管の構成

◆消化管の血管支配

◆各消化管の解剖と構造

 〔1〕口腔・咽頭・喉頭

 〔2〕食道

 〔3〕胃

 〔4〕十二指腸

 〔5〕小腸

 〔6〕大腸

 〔7〕直腸

◆低栄養状態でみられる身体所見

 〔1〕皮膚症状

 〔2〕浮腫

 〔3〕体重

 〔4〕上腕周囲長

 〔5〕上腕三頭筋皮下脂肪厚

 〔6〕握力

◆身体所見と栄養素の関係

[2]低栄養状態の原因と病態生理

◆低栄養とは

 〔1〕栄養素機能的分類

 〔2〕燃料源が不足するとどうなるか

 〔3〕体組織成分が不足するとどうなるか

 〔4〕調整成分が不足するとどうなるか

 〔5〕栄養不良の分類

◆低栄養の症状

◆低栄養の原因

 〔1〕摂取量の不足

  (1)摂食・嚥下障害―摂食・嚥下のメカニズム

 〔2〕吸収障害

 〔3〕代謝障害

 〔4〕排泄過多

 〔5〕消費量の増加

[3]低栄養状態に関するフィジカルアセスメント

◆食欲不振について

 〔1〕食欲のメカニズム

◆低栄養のフィジカルアセスメント

 〔1〕問診

 〔2〕視診

 〔3〕触診

 〔4〕打聴診

◆栄養スクリーニング(nutritional screening)

◆栄養アセスメント(nutritional assessment)

[4]低栄養状態に関する検査

◆身体計測

 〔1〕体重

 〔2〕上腕周囲計測

 〔3〕筋力

◆血液・尿検査

 〔1〕血清蛋白質

 〔2〕血清酵素

 〔3〕尿検査

 〔4〕糖質

 〔5〕脂質

 〔6〕ビタミン、ミネラル(微量元素)

◆免疫能検査

 〔1〕総リンパ球数(total lymphocyte count:TLC)

 〔2〕皮膚遅延型過敏反応

◆予後推定栄養指数(prognostic nutritional index:PNI)

[5]高カロリー輸液の種類と臨床薬理

◆高カロリー輸液の基本液

◆アミノ酸製剤の選択

◆高カロリー輸液用キット製剤

◆脂肪乳剤

◆ビタミン

◆微量元素

◆配合による問題点

 〔1〕メイラード反応

 〔2〕亜硫酸塩との反応

 〔3〕リン酸塩、炭酸水素ナトリウム

 〔4〕ビタミン製剤

 〔5〕薬剤の変化

[6]高カロリー輸液の適応と使用方法

◆ASPEN(米国静脈経腸栄養学会)ガイドライン

◆静脈栄養の適応

◆高カロリー輸液の適応

◆高カロリー輸液の方法

 〔1〕CV アクセス

  (1)CV 挿入

  (2)CVC の選択

 〔2〕CVC 先端位置の確認

 〔3〕輸液ライン

 〔4〕インラインフィルター

 〔5〕輸液ポンプ

[7]高カロリー輸液の副作用と評価

◆中心静脈路確保のための機械的合併症

◆血糖管理

◆水分バランス・電解質

◆酸・塩基平衡

◆肝障害

◆脂質

◆腎機能(蛋白質・アミノ酸)

◆refeeding syndrome

◆カテーテル関連感染症

[8]高カロリー輸液の判断基準

◆重症病態(ショック、外傷、熱傷、重症感染症、多臓器不全)

◆周術期

◆がん治療施行時

◆がん緩和医療

◆腎不全

◆心不全

◆脳血管障害

◆慢性呼吸不全(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)

◆肝疾患

◆炎症性腸疾患

 〔1〕クローン病

 〔2〕潰瘍性大腸炎

◆短腸症候群(short bowel syndrome:SBS)

[9]低栄養状態の判断と高カロリー輸液のリスク(有害事象とその対策など)

◆低栄養状態の判断

◆高カロリー輸液のリスク(有害事象とその対策)

 〔1〕CRBSI 予防の基本

 〔2〕中心静脈カテーテル挿入時の注意点

 〔3〕中心静脈カテーテルの抜去、入れ換え

 〔4〕中心静脈カテーテル挿入時の高度バリアプレコーションの必要性

 〔5〕中心静脈カテーテル挿入時の皮膚消毒

 〔6〕輸液ラインの管理

 〔7〕ドレッシング管理

 〔8〕輸液・薬剤の管理

 〔9〕輸液内容に関する注意点

 〔10〕在宅栄養療法の注意点

[10]高カロリー輸液に関する栄養学

◆高カロリー輸液の歴史

◆高カロリー輸液の用語

 〔1〕エネルギー投与量

 〔2〕水分投与量

 〔3〕蛋白質投与量

 〔4〕炭水化物投与量

 〔5〕脂質投与量

 〔6〕ビタミン投与量

 〔7〕微量元素投与量

  (1)Fe

  (2)Cu、Mn

  (3)Se

■演習事例… 高カロリー輸液を必要とする患者のアセスメントと輸液の調整・高カロリー輸液の判断基準

【3 章 共通して学ぶべき事項 脱水症状に対する輸液による補正】

[1]脱水症状に関する局所解剖

◆体液の分布

◆浸透圧と体液量の調節機構

 〔1〕体液の分布割合と浸透圧物質

 〔2〕体液バランス

 〔3〕細胞浮腫

◆浸透圧の変化と生体反応

◆ネフロンの各部位の水・電解質バランス調整のための働き

 〔1〕尿の産生

 〔2〕尿の濃縮と希釈

 〔3〕水の再吸収

 〔4〕水の再吸収と薬剤の関係

 〔5〕最終調整

[2]脱水症状の原因と病態生理

◆体液の割合

◆体液の組成

 〔1〕細胞外液に多い電解質

 〔2〕細胞内液に多い電解質

◆体液量の調節

◆脱水の病態生理

 〔1〕高張性脱水

 〔2〕等張性脱水

 〔3〕低張性脱水

◆脱水の病態ごとの原因

 〔1〕高張性脱水の原因

 〔2〕等張性脱水の原因

 〔3〕低張性脱水の原因

[3]脱水症状に関するフィジカルアセスメント

◆脱水の重症度

◆脱水のフィジカルアセスメント

 〔1〕問診

 〔2〕視診

 〔3〕触診

  (1)ツルゴールテスト

  (2)皮膚温

  (3)ティルト試験(tilt test)

  (4)毛細血管再充満時間(capillary refill time:CRT)

 〔4〕尿所見

[4]脱水症状に関する検査

◆脱水の診断の進め方

◆血液検査

 〔1〕血清電解質

 〔2〕血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)

 〔3〕血液濃縮

 〔4〕動脈血ガス分析

 〔5〕抗利尿ホルモン(antidiuretic hormone:ADH)

◆尿検査

◆画像検査

 〔1〕胸部X 線写真

 〔2〕超音波検査

◆カテーテル検査

 〔1〕中心静脈圧(central venous pressure:CVP)

 〔2〕肺動脈カテーテル(Swan-Ganz カテーテル)検査

[5]脱水症状に用いる輸液の種類と臨床薬理

◆細胞外液補充液

 〔1〕生理食塩水

 〔2〕乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、重炭酸リンゲル液

 〔3〕細胞外液補充液を用いるべき脱水症例

◆開始液(1 号液)

 〔1〕開始液の使用範囲

◆脱水補給液(2 号液)

◆維持液(3 号液)

◆術後回復液(4 号液)

 〔1〕糖液

[6]脱水症状に対する輸液による補正の適応と使用方法

◆体液の欠乏量の推定

 〔1〕臨床症状からの推定方法

 〔2〕検査所見からの推定方法

  (1)水欠乏量(L)の推定

  (2)ナトリウム欠乏量(mEq)の推定

◆脱水に対する水欠乏量と輸液の補充量

◆輸液メニューの組み立て方

◆輸液の投与速度

◆重症度別の脱水に対する輸液の使用方法

 〔1〕緊急性の高い脱水

 〔2〕軽度の脱水

 〔3〕成因不明な脱水

 〔4〕成因の明らかな脱水

◆緊急対応の必要な脱水症

 〔1〕熱中症

  (1)熱失神

  (2)熱痙攣

  (3)熱疲労

  (4)熱射病

 〔2〕糖尿病性ケトアシドーシス

 〔3〕高血糖高浸透圧症候群

[7]脱水症状に対する輸液による補正の副作用

◆神経損傷

◆感染症

◆末梢静脈炎

◆配合変化

◆浸透圧

[8]脱水症状に対する輸液による補正の判断基準

◆輸液補正におけるモニタリング

◆輸液療法の管理と効果判定

 〔1〕効果判定項目

  (1)臨床症状

  (2)体重

  (3)血圧

  (4)心拍数

  (5)尿量

  (6)尿比重

  (7)中心静脈圧と肺動脈楔入圧

  (8)電解質

  (9)胸部X 線

[9]脱水症状の程度の判断と輸液による補正のリスク(有害事象とその対策など)

◆ナトリウム血症を伴う脱水の治療

 〔1〕軽症の場合:水欠乏量が体重の2%以下

 〔2〕中等症の場合:水欠乏量が体重の6%

 〔3〕重症の場合:水欠乏量が体重の7 ~ 14%

◆低ナトリウム血症の補正と浸透圧性脱髄症候群

◆医原性の低ナトリウム血症

◆高ナトリウム血症を伴う脱水の治療方法

◆高ナトリウム血症の補正と糖尿病

◆医原性の高ナトリウム血症

■演習項目… 脱水症状にある患者のアセスメントと輸液の調整・脱水症状に対する輸液による補正の判断基準

・資料編 特定行為に係る看護師の研修制度の概要